Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド

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5.6.6 DeleteTasks

DeleteTasksコマンドは,idパラメーターで指定する終了(End)状態のタスクを削除します。

タスクの状態を示すstatusパラメーターで,対象のタスクの範囲を指定できます。タスクの種類を指定することもできます。

作成日や終了日などのタスクに関連づけられた日付を用いて,削除するタスクの範囲を指定できます。次の指定ができます。

この項の構成
(1) 記述形式
(2) オプション
(3) パラメーター
(4) 出力項目
(5) コマンド指定例と実行結果

(1) 記述形式

  
htsmcli [ サーバのロケーション] DeleteTasks
    [ 共通オプション ]
    [ { -f | --force } ]
    [ { id=タスクID |
        [ { storagedomainname=ストレージドメイン名
            [ migrationgroupname=マイグレーショングループ名 ]
            [ targetstoragetiername=ストレージ階層名 ]
            | subsystemname=ストレージシステム名 } ]
        [ status=状態 [ ,状態 ]... ]
        [ [ datetype = { Creation | End } ]
         daystobase=基準日までの日数
            [ direction={ Before | After | Just } ] ]
            [ tasktype={ Migration | Shredding | Locking | Unlocking 
                       | VolumeCreation | ExternalMapping } ] } ]
  

(2) オプション

-fまたは--force
確認しないで削除してよい場合に指定します。
確認メッセージに応答してからタスクを削除する場合は,指定を省略します。

(3) パラメーター

パラメーターの指定は,任意です。

表5-63 DeleteTasksコマンドのパラメーター

パラメーター名 説明
id タスクIDを指定します。
タスクIDは,GetTasksコマンドなどで,タスクの情報が出力される時にID属性として表示されます。
このパラメーターは,ほかのパラメーターと同時には指定できません。
storagedomainname ストレージドメイン名を指定します。migrationgroupnameまたはtargetstoragetiernameを指定する場合には必ず指定してください。
migrationgroupname マイグレーショングループ名を指定します。storagedomainnameと組み合わせて指定してください。
targetstoragetiername 移動先ストレージ階層名を指定します。storagedomainnameと組み合わせて指定してください。
マイグレーションタスクの絞り込みだけに使用できます。
subsystemname ストレージシステム名を指定します。
Device Manager CLIのGetStorageArrayStorageArrayオブジェクトのname属性に表示される値を指定します。
ストレージシステム名が不明な場合は,プロダクト名とシリアル番号を指定します。
省略時はストレージシステムによる絞り込みはしません。
status タスクの状態を指定します。
指定できる値の詳細については,「5.8 タスクの状態」を参照してください。
タスクの状態を複数個指定する場合には,コンマで区切ってください。
datetype 日付種別範囲指定で使用する,タスクに関連づけられた日付の種別(作成日,終了日)を指定します。
  • Creation:作成日(デフォルト)
  • End:終了日
daystobase 基準日とする日までの日数を,0または正の整数で指定します。タスクの取得範囲の基準日を,現在からの逆算日数(何日前か)で指定します。
direction タスクの取得範囲を,基準日からの向きで指定します。
  • Before:基準日以前(基準日を含みます)
  • After:基準日以降(基準日を含みます)
  • Just:基準日当日(デフォルトです)
tasktype タスクの種類を指定します。
  • Migration:マイグレーションタスク
  • Shredding:シュレッディングタスク
  • Locking:ロッキングタスク
  • Unlocking:アンロッキングタスク
  • VolumeCreation:ボリューム作成タスク(旧バージョンとの互換性を維持するための指定値です)
  • ExternalMapping:外部接続設定タスク(旧バージョンとの互換性を維持するための指定値です)
省略時は,タスクの種類を絞り込みません。

(4) 出力項目

DeleteTasksコマンドは,複数種類のタスクを削除できます。そのため,タスクの種類によって出力項目が変わります。

出力項目はタスク作成時と同じです。

指定したタスクの範囲に該当するタスクがない場合には,何も出力されません。

(5) コマンド指定例と実行結果

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