Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド

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5.5.5 CreateUnlockingTask

CreateUnlockingTaskコマンドは,ロック期間が切れたボリュームをロック解除するアンロッキングタスクを作成します。マイグレーショングループ単位でロック解除します。

マイグレーショングループ内に,ロック解除できないボリュームがあった場合は,ロック解除できるボリュームだけがロック解除されます。

次のどれかに該当する場合,アンロッキングタスクを作成できません。

マイグレーショングループに,Data Retention Utilityの期限切れロックが掛かっているボリュームが含まれる場合,アンロッキングタスクの実行時にエラーになります。期限切れロックが掛かっているボリュームをアンロックする場合は,期限切れロックの設定を無効にしてください。

ボリュームのロック解除が完了したあと,ロック解除したボリュームをほかのマイグレーショングループに移動することもできます。ロック解除によって解放されたボリュームを,利用できるボリュームとして1か所にまとめておけます。

この項の構成
(1) 記述形式
(2) オプション
(3) パラメーター
(4) 出力項目
(5) コマンド指定例と実行結果

(1) 記述形式

htsmcli [ サーバのロケーション] CreateUnlockingTask
    [ 共通オプション ]
    [ { -e | --execute } ]
    storagedomainname=ストレージドメイン名
    migrationgroupname=マイグレーショングループ名
    [ movetomigrationgroupname=アンロック完了後移動先マイグレーショングループ名 ]
    [ notifytourl=イベント通知先アドレス ]
    [ description=タスクの説明文 ]

(2) オプション

-eまたは--execute
作成したアンロッキングタスクを即時実行したい場合に指定します。
省略するとアンロッキングタスクは待機状態になります。

(3) パラメーター

表5-40 CreateUnlockingTaskコマンドのパラメーター

パラメーター名 説明
storagedomainname ストレージドメイン名を指定します。
migrationgroupname マイグレーショングループ名を指定します。
[movetomigrationgroupname] アンロックの実行が完了したボリュームの移動先マイグレーショングループ名を指定します。
[notifytourl] イベント発生時に,イベントを通知する先のアドレスを指定します。
"mailto:"とメールアドレス文字列を合わせた値で指定します。
[description] タスクの説明文を指定します。

(凡例)
[ ]:指定は任意です。

(4) 出力項目

表5-41 CreateUnlockingTaskコマンドの出力項目(Taskインスタンス)

項目名 説明
ID タスクIDです。
タスクIDの形式は,TK########です。ただし,########は時間+通番を36進数に変換した値です。
taskType タスクの種類です。
Unlocking:アンロッキングタスク
status タスクの状態です。
表示される値の詳細については,「5.8 タスクの状態」を参照してください。
creationTime タスクの作成日時です。
endTime タスクの実行終了日時です。
ownerID タスクを作成したユーザーのユーザーIDです。
storageDomainName ストレージドメイン名です。
migrationGroupName マイグレーショングループ名です。
moveToMigrationGroupName アンロックの実行が完了したボリュームの移動先マイグレーショングループ名です。
notifyToURL イベント通知先のアドレスです。
description タスクの説明文です。

表5-42 CreateUnlockingTaskコマンドの出力項目(UnlockingInfoインスタンス)

項目名 説明
controllerDeviceNumber ボリュームのコントローラー論理デバイス番号です。
16進数と" : "(コロン)を組み合わせた値で表示されます。

(5) コマンド指定例と実行結果

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