Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド
CLIで作成できるタスクと,作成するために使用するコマンドの組み合わせは,次の4種類です。
- マイグレーションタスク(CreateMigrationTaskコマンド)
- ロッキングタスク(CreateLockingTaskコマンド)
- アンロッキングタスク(CreateUnlockingTaskコマンド)
- シュレッディングタスク(CreateShreddingTaskコマンド)
ここでは,タスクの作成や実行について,共通する内容を説明します。
次のどれかに該当する場合,タスクを作成できません。
- ストレージドメインのリフレッシュ状態が「実行中」または「終了(失敗)」である場合
- ストレージドメインのリフレッシュが必要な場合
- タスク作成時にmigrationgroupnameパラメーターに指定したマイグレーショングループが,終了状態(End)ではないタスクで,migrationgroupnameパラメーターまたはmovetomigrationgroupnameパラメーターに指定されている場合
上記以外にも,タスクの種類によって作成できない条件があります。その他の条件については,各タスク作成コマンドを参照してください。
作成されたタスクには,タスクIDが与えられます。
Tiered Storage Managerは,タスクを作成するとき,該当するタスクで処理対象となるボリュームの情報に不整合がないかどうかを確認します。このため,マイグレーショングループに含まれるボリューム数が多いと,タスクの作成に時間が掛かることがあります。
タスクの実行のしかたには,次の2とおりがあります。
- タスク作成時に即時実行する(--executeオプション)
- 待機状態になっているタスクをExecuteTaskコマンドで実行する
タスクを作成時に即時実行しなかった場合は,タスクが待機(Standby)状態になっています。待機状態のタスクのタスクIDを指定して,ExecuteTaskコマンドを実行します。タスクの実行とは,タスクの実行をTiered Storage Managerサーバに要求することです。実際のボリュームの操作は,コマンドとは非同期に行われます。
タスクを作成したあと,次の操作はできません。
- ストレージドメインの変更
- 操作対象のマイグレーショングループの変更および削除
- 指定されたストレージ階層の変更および削除(マイグレーションタスクの場合)
- 移動先のマイグレーショングループの変更および削除(ロッキングタスク,アンロッキングタスク,および,シュレッディングタスクの場合)
タスクを作成したあと,実行要求の受け付けにTiered Storage Managerサーバが失敗した場合には,エラーメッセージ(KATS50213-E)が表示されます。その場合には,サーバ側の障害を解決したあとでExecuteTaskコマンドを使用してタスクを実行してください。
なお,実行したタスクが完了していない場合,同じマイグレーショングループに対して新しいタスクを作成できません。
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