Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド
移動元のLDEVと移動先のLDEVを1対1に対応づける作業には時間が掛かります。CreateMigrationPlanコマンドを使うと,移動元のLDEVに適したLDEVを,Tiered Storage Managerが自動的に選択します。移動元のLDEVと移動先のLDEVの組み合わせは,テキストデータの形で標準出力,または--outputオプションで指定したリダイレクトファイルに作成されます。CreateMigrationPlanコマンドで作成するこのテキストファイルを,「候補マイグレーションプラン」といいます。
マイグレーショングループの各ボリュームに対する移動先ボリュームの候補は,指定した移動先ストレージ階層から選ばれます。filterconditionパラメーターでボリュームの検索条件を指定すると,その条件に合う移動先ボリュームの候補が選ばれます。
移動先ボリュームの候補は,移動元ボリュームが属するSLPRの中から選ばれます。選ばれた移動先ボリュームの候補は,移動元ボリュームと対にして,候補マイグレーションプランに表示されます。
候補マイグレーションプランには,コメント行(第1カラムが#で始まる行)が生成され,移動先ボリュームの候補になるボリュームが複数個ある場合には,それらの候補もすべて表示されます。なお,第1候補以外のボリュームには,移動元ボリュームが属するSLPRだけでなく,そのほかのSLPRからも選ばれます。
すべての移動元ボリュームに対する移動先ボリュームの候補が選択できなくても,選択できた分だけを記述した候補マイグレーションプランが作成されます。その場合には,コマンドはエラー終了します。
マイグレーショングループにマイグレーション不可ボリュームが含まれている場合は,マイグレーション可能なボリュームだけがマイグレーションされます。ただし,マイグレーションできるボリュームが1つもない場合は,マイグレーションプランを作成したときにエラーになります。
マイグレーション不可ボリュームは,候補マイグレーションプラン内で,移動先ボリュームに移動元ボリューム自身が選択されます。
このコマンドによって,移動元ボリュームおよび移動先ボリュームへマイグレーションボリュームは予約されません。
終了状態(End)でないタスクに指定されているボリュームは,移動先ボリュームとして選択されません。そのボリュームへマイグレーションボリュームが予約されているためです。タスクの状態はGetTasksコマンドで確認してください。
リフレッシュの状態が「実行中」,「終了(失敗)」,または「要リフレッシュ」であるストレージドメインに対しては,候補マイグレーションプランを作成できません。
コメント行を含む候補マイグレーションプランの詳細は,「(3) 出力項目」を参照してください。
作成された候補マイグレーションプランはそのままマイグレーションに使用できますが,テキストデータを編集して内容を変更することもできます。候補マイグレーションプランの記述形式は,次のとおりです。
- 各項目は,それぞれ,項目名,等号(=),値の順で記述してください。ただし,pairは項目名だけを記述してください。
- 項目名,等号(=),値の両端の空白文字は無視されます。
- 1行に1項目を記述してください。行の継続はできません。
- 項目名では,大文字と小文字は区別されません(例: storagedomainnameとSTORAGEDOMAINNAMEは同じ項目です)。
- 項目の値では,大文字と小文字は区別されます(例: groupName_1とGroupName_1は別の値です)。
- 最初の非空白文字がシャープ(#)である行はコメント行と見なされます。
各項目は次の順に記述してください。
情報のレベル 項目名 説明 プラン全体の情報※1 plan-type プラン種別です。 format-version プランの書式バージョンです。異なる書式バージョンでの互換性のために指定します。 storageDomainName ストレージドメイン名です。 migrationGroupName マイグレーショングループ名です。 targetStorageTierName 移動先ストレージ階層名です。 permitCrossSLPRMigration SLPR間のマイグレーションを許すかどうかを指定します。
- Yes:SLPR間のマイグレーションを許す。
- No:SLPR間のマイグレーションを許さない。
permitCrossCLPRMigration CLPR間のマイグレーションを許すかどうかを指定します。
- Yes:CLPR間のマイグレーションを許す。
- No:CLPR間のマイグレーションを許さない。
マイグレーション対象ボリュームの対ごとの情報※2 pair 移動元ボリュームと移動先ボリュームの対の記述の始まりを示す区切り記号です。 sourceControllerDeviceNumber 移動元ボリュームです。※3
- コントローラー論理デバイス番号を指定してください。
- 指定するマイグレーショングループに所属しているボリュームを指定してください。
targetControllerDeviceNumber ※4 移動先ボリュームです。※3
- コントローラー論理デバイス番号を指定してください。
- 指定するストレージ階層に所属しているボリュームを指定してください。
- 移動先にプール検索条件を使用して作成したストレージ階層を指定する場合は,空文字列を指定してください。
- sourceControllerDeviceNumberのボリュームをマイグレーションしないようにする場合は,"NotMigrate"を指定してください。
targetPoolId ※4 移動先DPプール番号です。指定は任意です。
DPボリュームを作成してマイグレーションする場合に,移動先プール番号を次の形式で指定してください。
DP x{ THP x }またはDPx{ THPx } (xは0~127)
- (凡例)
- { }:ストレージシステムがVP9500,H24000,またはH20000のときに使用する文字列です。
- 注※1
- 各項目は,候補マイグレーションプランの最初に一度だけ記述してください。
- 注※2
- 指定するマイグレーショングループに所属するすべての移動元ボリューム分を記述してください。
- 注※3
- 移動元ボリュームまたは移動先ボリュームは,異なる組み合わせに重複して指定できません。
- 注※4
- プール検索条件を使用して作成したストレージ階層を指定していて,かつsourceControllerDeviceNumberのボリュームをマイグレーションしないようにする場合は,targetControllerDeviceNumberに"NotMigrate"を指定し,targetPoolIdの行を削除してください。
- この項の構成
- (1) 記述形式
- (2) パラメーター
- (3) 出力項目
- (4) コマンド指定例と実行結果
htsmcli [ サーバのロケーション] CreateMigrationPlan [ 共通オプション ] storagedomainname=ストレージドメイン名 migrationgroupname=マイグレーショングループ名 targetstoragetiername=ストレージ階層名 [ filtercondition=検索条件 ]
表5-29 CreateMigrationPlanコマンドのパラメーター
パラメーター名 説明 storagedomainname ストレージドメイン名を指定します。 migrationgroupname マイグレーショングループ名を指定します。 targetstoragetiername マイグレーション先のストレージ階層名(移動先ストレージ階層名)を指定します。
プール検索条件を使用して作成したストレージ階層を指定して,移動先ストレージ階層をDPプールとする場合に満たさなければならない条件については,「A.3.2 DPプールを対象としたマイグレーションの条件」を参照してください。[filtercondition] ボリュームの検索条件を指定します。
指定できるプロパティについては,「表4-2 ボリューム検索条件式に指定できるプロパティの概要」および「表4-5 ボリューム検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲」を参照してください。
省略時は,検索条件による絞り込みはされません。
パラメーターtargetstoragetiernameにプール検索条件を使用して作成したストレージ階層を指定した場合,filterconditionを指定することはできません。
- (凡例)
- [ ]:指定は任意です。
表5-30 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(プラン全体の情報)
項目名 説明 plan-type プラン種別 format-version プランの書式バージョン
異なる書式バージョンでの互換性のために表示される情報です。storageDomainName ストレージドメイン名 migrationGroupName マイグレーショングループ名 targetStorageTierName 移動先ストレージ階層名 permitCrossSLPRMigration SLPR間のマイグレーションを許すかどうかが表示されます。 候補マイグレーションプランがCreateMigrationPlanコマンドで作成されたときには,"No"が表示されます。
- Yes:SLPR間のマイグレーションを許す。
- No:SLPR間のマイグレーションを許さない。
permitCrossCLPRMigration CLPR間のマイグレーションを許すかどうかが表示されます。 候補マイグレーションプランがCreateMigrationPlanコマンドで作成されたときには,"Yes"が表示されます。Noと設定しても,Yesと設定した場合と同様に実行されます。
- Yes:CLPR間のマイグレーションを許す。
- No:CLPR間のマイグレーションを許さない。
[ arrayGroupSelectionRule ] LDEV選択ルールのうち,分散制御ルールの情報が表示されます。 [ arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups ] LDEV選択ルールのうち,共存回避ルールの情報が表示されます。
- (凡例)
- [ ]:コメント行を示します。
次に示す「表5-31 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(マイグレーションプロファイル情報)」の出力項目は,コメント行として,# Begin Profile Informationの行と# End Profile Informationの行の間に表示されます。
表5-31 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(マイグレーションプロファイル情報)
項目名 説明 configuration エミュレーションタイプ,容量※1,CVS属性※2(configuration)を基にボリュームをグルーピングした値
コンマ+半角空白文字で区切って表示されます。numberOfNeededVolumes ストレージ階層内で,configurationでグルーピングされたボリュームのうち,マイグレーションタスクの実行に必要なボリューム数 numberOfAvailableVolumes ストレージ階層内で,configurationでグルーピングされたボリュームのうち,マイグレーションタスクの実行に利用できるボリューム数
括弧で括られた数字は,移動元ボリュームと同じ容量のボリューム数を示します。numberOfDifference numberOfAvailableVolumesからnumberOfNeededVolumesを引いた数
括弧で括られた数字は,numberOfAvailableVolumesで括弧内に表示された数からnumberOfNeededVolumesのボリューム数を引いた数です。
- 注※1
- TB,GB,MB,またはKBの値に加えて,括弧付きでKBの値が表示されます。TBまたはGBの場合は,小数点以下2桁,MBまたはKBの場合は,すべて整数で値が表示されます。
- 注※2
- エミュレーションタイプがOPEN-Vの場合は,CVS属性は表示されません。エミュレーションタイプがOPEN-V以外で,かつLDEVの種別がCVS属性の場合は,"CVS"が表示されます。エミュレーションタイプがOPEN-V以外で,かつLDEVの種別がCVS属性でない場合は,"nonCVS"が表示されます。
表5-32 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(マイグレーション対象ボリュームの対ごとの情報)
項目名 説明 pair 移動元ボリュームと移動先ボリュームの対の記述の始まりを示す区切り記号 [ LUSE ] LUSE属性 [ LU ] LUデバイス番号 [ emulationType ] エミュレーションタイプ [ CVS ] ボリュームがCVS属性かどうかを示します。
- Yes:CVS属性です。
- No:CVS属性ではありません。
[ capacityInKB ] ボリュームの容量(単位はKB) [ LBA ] Block数単位のボリュームの容量 [ SLPRNumber ] SLPR番号 [ CLPRNumber ] CLPR番号 [ cacheMode ] キャッシュモード [ IOSuppressionMode ] IO抑止モード sourceControllerDeviceNumber 移動元ボリュームのコントローラー論理デバイス番号
16進数と" : "(コロン)を組み合わせた値で表示されます。targetControllerDeviceNumber 移動先ボリュームのコントローラー論理デバイス番号
16進数と" : "(コロン)を組み合わせた値で表示されます。選択できなかった場合,空文字が表示されます。
一部の移動先ボリュームが見つからなかった場合には,"NotMigrate"が表示されます。targetPoolId 移動先DPプール番号
この項目は移動先がDPプールのとき(targetstoragetiernameパラメーターにプール検索条件を使用して作成したストレージ階層を指定したとき)に自動的に表示されます。
ボリューム検索条件を指定してマイグレーションプランを作成した場合,この行は表示されません。
移動元ボリュームがプールボリュームを移動先にできない場合や,移動先として指定できるプールボリュームがない場合には,空文字が出力されます。
- (凡例)
- [ ]:コメント行を示します。
次に示す「表5-33 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(移動先として候補となるボリュームの情報)」の出力項目は,コメント行として表示されます。表示される順序および出力項目は,Tiered Storage Managerサーバのバージョンによって異なる場合があります。
表5-33 CreateMigrationPlanコマンドの出力項目(移動先として候補となるボリュームの情報)
項目名 説明 # Target candidates for source LDEVの行 移動先ボリューム(候補ボリューム)となるボリュームと,対応する移動元ボリュームのコントローラー論理デバイス番号
# Target candidates for source LDEVの行※1にハイフンでつないで表示されます。
移動先ボリュームに対して移動元ボリュームに成り得るボリュームが,コンマ区切りで表示されます。emulationType エミュレーションタイプ CVS ボリュームがCVS属性かどうかを示します。
- Yes:CVS属性です。
- No:CVS属性ではありません。
capacityInKB 移動先ボリュームの容量(単位はKB) LBA Block数単位のボリュームの容量 subsystem ストレージシステムのモデル名 SLPRNumber SLPR番号 CLPRNumber CLPR番号 arrayGroupName LDEVのパリティグループ名 diskType ドライブ種別 RAIDLevel RAIDレベル
外部接続されたストレージがSMI-S enabledストレージシステムの場合は"Unknown"が表示されます。cacheMode キャッシュモード IOSuppressionMode IO抑止モード dynamicProvisioning
{ xpThinProvisioning }ボリューム種別
- dynamicProvisioningの場合:
-:通常ボリューム
DP-VOL:DPボリューム
DP-Pool-VOL:DPプールボリューム- xpThinProvisioningの場合:
-:通常ボリューム
THP-VOL:THPボリューム
THP-Pool-VOL:THPプールボリュームarrayGroupBusyRate パリティグループの使用率(%)
小数点第2位まで表示されます。arrayGroupMaxBusyRate パリティグループの使用率(%)の最大値
小数点第2位まで表示されます。targetControllerDeviceNumber 移動先ボリュームのコントローラー論理デバイス番号
移動先ボリュームの候補と成り得るボリュームが複数あった場合,ボリュームごとに複数の行が表示されます。移動先ボリュームの候補と成り得るボリュームには,移動元ボリュームよりも容量が大きい(再作成が必要な)ボリュームも含まれます。※2
第1候補となっているボリュームには,コントローラー論理デバイス番号に続いて,アスタリスク(*)と括弧付きで移動元ボリュームのコントローラー論理デバイス番号が表示されます。
- (凡例)
- { }:ストレージシステムがVP9500,H24000,またはH20000のときに表示される文字列です。
- 注※1
- # Target candidates for source LDEV行は,Tiered Storage Managerサーバの設定によって,表示される情報が2種類あります。1つは「移動元ボリュームと同じ容量の移動先ボリューム」を表し,もう1つは「移動元ボリュームよりも容量の大きい移動先ボリューム」を表します。この2種類は,どちらか1つまたは混在して表示される場合があります。混在して表示された場合は,次の順番で出力されます。
- 移動元ボリュームと同じ容量の移動先ボリューム
- 移動元ボリュームよりも容量の大きい移動先ボリューム
- 混在して表示された例は「コマンド指定例- 1」を参照してください。
- 注※2
- 移動元ボリュームより容量の大きいボリュームを,候補ボリュームとして表示させたくない場合は,server.propertiesファイルのキーserver.migrationPlan.candidateCapacityGroupDisplayMaxCountに0を指定します。
CreateMigrationPlanコマンドの出力結果として作成される候補マイグレーションプランの例を示します。
- コマンド指定例- 1:
ストレージドメインTSM_VSP@10.208.115.233内で,マイグレーショングループMG011の各ボリュームをストレージ階層MegaTech-HighCostへマイグレーションする場合の候補マイグレーションプランを作成します。この例では,移動先ボリューム(候補ボリューム)に「移動元ボリュームと同じ容量の候補ボリューム」と「移動元ボリュームより大きい容量の候補ボリューム」が混在した場合を示します。htsmcli CreateMigrationPlan storagedomainname="TSM_VSP@10.208.115.233" migrationgroupname="MG011" targetstoragetiername="MegaTech-HighCost"- 実行結果- 1:
#Example plan for migration plan-type=Migration format-version=1.0 storageDomainName=TSM_VSP@10.208.115.233 migrationGroupName=MG011 targetStorageTierName=MegaTech-HighCost permitCrossSLPRMigration=No permitCrossCLPRMigration=Yes # arrayGroupSelectionRule=BalanceCapacity # arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups= # Begin Profile Information # List of 2 Profile elements: # An instance of Profile(1 of 2) # configuration=OPEN-V, 1.00 GB(1,049,280 KB, 2,098,560 Blocks) # numberOfNeededVolumes=1 # numberOfAvailableVolumes=14(10) # numberOfDifference=13(9) # An instance of Profile(2 of 2) # configuration=OPEN-V, 2.00 GB(2,097,600 KB, 4,195,200 Blocks) # numberOfNeededVolumes=1 # numberOfAvailableVolumes=4(4) # numberOfDifference=3(3) # End Profile Information pair # LUSE=No # LU=00:0A:10 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=1,049,280 # LBA=2,098,560 # SLPRNumber= # CLPRNumber=0 # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown sourceControllerDeviceNumber=00:0A:10 targetControllerDeviceNumber=00:04:3A pair # LUSE=No # LU=00:11:1F # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=2,097,600 # LBA=4,195,200 # SLPRNumber= # CLPRNumber=0 # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown sourceControllerDeviceNumber=00:11:1F targetControllerDeviceNumber=00:05:1A # Target candidates for source LDEV - 00:0A:10 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=1,049,280 # LBA=2,098,560 # subsystem=VSP@10.208.115.233 # SLPRNumber=-1 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-2 # diskType=SAS # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate= # arrayGroupMaxBusyRate= # targetControllerDeviceNumber=00:04:3A * (00:0A:10) # Target candidates for source LDEV - 00:11:1F # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=2,097,600 # LBA=4,195,200 # subsystem=VSP@10.208.115.233 # SLPRNumber=-1 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-2 # diskType=SAS # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate= # arrayGroupMaxBusyRate= # targetControllerDeviceNumber=00:05:1A * (00:11:1F) # targetControllerDeviceNumber=00:05:1B # Target candidates for source LDEV - 00:0A:10 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=2,097,600 # LBA=4,195,200 # subsystem=VSP@10.208.115.233 # SLPRNumber=-1 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-2 # diskType=SAS # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate= # arrayGroupMaxBusyRate= # targetControllerDeviceNumber=00:05:1A * (00:11:1F) # targetControllerDeviceNumber=00:05:1B- コマンド指定例- 2:
ストレージドメインMegaTechUSP600-Primary内で,マイグレーショングループMG011の各ボリュームをストレージ階層MegaTech-HighCostへマイグレーションする場合の候補マイグレーションプランを作成します。この例では,一部の移動先ボリュームの容量が移動元ボリュームの容量より大きい場合を示します。htsmcli CreateMigrationPlan storagedomainname="MegaTechUSP600-Primary" migrationgroupname="MG011" targetstoragetiername="MegaTech-HighCost"- 実行結果- 2:
#Example plan for migration plan-type=Migration format-version=1.0 storageDomainName=MegaTechUSP600-Primary migrationGroupName=MG011 targetStorageTierName=MegaTech-HighCost permitCrossSLPRMigration=No permitCrossCLPRMigration=Yes # arrayGroupSelectionRule=BalanceCapacity # arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups= # Begin Profile Information # List of 2 Profile elements: # An instance of Profile(1 of 2) # configuration=OPEN-V, 1,000 MB(1,024,320 KB, 2,048,640 Blocks) # numberOfNeededVolumes=1 # numberOfAvailableVolumes=4(0) # numberOfDifference=3(-1) # An instance of Profile(2 of 2) # configuration=OPEN-V, 9.76 GB(10,240,320 KB, 20,480,640 Blocks) # numberOfNeededVolumes=1 # numberOfAvailableVolumes=4(4) # numberOfDifference=3(3) # End Profile Information pair # LUSE=No # LU=00:00:0E # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=1,024,320 # LBA=2,048,640 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown sourceControllerDeviceNumber=00:00:0E targetControllerDeviceNumber=00:0A:09 pair # LUSE=No # LU=00:0A:00 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown sourceControllerDeviceNumber=00:0A:00 targetControllerDeviceNumber=00:0A:02 # Target candidates for source LDEV - 00:0A:00 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # subsystem=USP_V@172.16.110.1 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-6-1 # diskType=- # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate= # arrayGroupMaxBusyRate= # targetControllerDeviceNumber=00:0A:02 * (00:0A:00) # targetControllerDeviceNumber=00:0A:09 * (00:00:0E) # Target candidates for source LDEV - 00:00:0E # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # subsystem=USP_V@172.16.110.1 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-6-1 # diskType=- # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Unknown # IOSuppressionMode=Unknown # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate= # arrayGroupMaxBusyRate= # targetControllerDeviceNumber=00:0A:02 * (00:0A:00) # targetControllerDeviceNumber=00:0A:09 * (00:00:0E) KATS10624-W (以下,メッセージの内容が続きます。)
参考
- 「一部の移動先ボリュームが見つからなかった」および「一部の移動先ボリュームが移動元ボリュームより大きい」という2つの条件が同時に成立した場合は,それぞれの警告メッセージであるKATS10602-WメッセージとKATS10624-Wメッセージが2つとも出力されます。この場合,出力順序は「KATS10624-W」「KATS10602-W」です。
- コマンド指定例- 3:
コマンド指定例- 2と同じ条件で候補マイグレーションプランを作成します。この例では,一部の移動先ボリュームの候補が見つからなかった場合を示します。htsmcli CreateMigrationPlan storagedomainname="MegaTechUSP600-Primary" migrationgroupname="MG011" targetstoragetiername="MegaTech-HighCost"- 実行結果- 3:
#Example plan for migration plan-type=Migration format-version=1.0 storageDomainName=MegaTechUSP600-Primary migrationGroupName=MG011 targetStorageTierName=MegaTech-HighCost permitCrossSLPRMigration=No permitCrossCLPRMigration=Yes # arrayGroupSelectionRule=MinimumCoverage # arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups=MG012,MG013 # Begin Profile Information # List of 2 Profile elements: # An instance of Profile(1 of 2) # configuration=Open-V,4.97GB # numberOfNeededVolumes=2 # numberOfAvailableVolumes=20(20) # numberOfDifference=18(18) # An instance of Profile(2 of 2) # configuration=Open-9, 9GB, CVS # numberOfNeededVolumes=5 # numberOfAvailableVolumes=3(3) # numberOfDifference=-2(-2) # End Profile Information pair # LUSE=No # LU=0:E7 # emulationType=OPEN-9 # CVS=No # capacityInKB=7,211,520 # LBA=14,423,040 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Disable # IOSuppressionMode=Disable sourceControllerDeviceNumber=0:E7 targetControllerDeviceNumber=NotMigrate pair # LUSE=No # LU=3:A6 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Disable # IOSuppressionMode=Disable sourceControllerDeviceNumber=3:A6 targetControllerDeviceNumber=2:80 pair # LUSE=No # LU=3:A7 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Disable # IOSuppressionMode=Disable sourceControllerDeviceNumber=3:A7 targetControllerDeviceNumber=2:84 # Target candidates for source LDEV - 3:A7, 3:A6 # emulationType=OPEN-V # CVS=Yes # capacityInKB=10,240,320 # LBA=20,480,640 # subsystem=USP#14011 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # arrayGroupName=1-10-1 # diskType=FC # RAIDLevel=RAID5(3D+1P) # cacheMode=Disable # IOSuppressionMode=Disable # dynamicProvisioning=- # arrayGroupBusyRate=50.00 # arrayGroupMaxBusyRate=60.73 # targetControllerDeviceNumber=2:80 * (3:A6) # targetControllerDeviceNumber=2:84 * (3:A7) # targetControllerDeviceNumber=2:85 # targetControllerDeviceNumber=2:86 # targetControllerDeviceNumber=2:87 # targetControllerDeviceNumber=2:89 # targetControllerDeviceNumber=2:8A # targetControllerDeviceNumber=2:8C # targetControllerDeviceNumber=2:8F # targetControllerDeviceNumber=2:91 # targetControllerDeviceNumber=2:92 # targetControllerDeviceNumber=2:95 # targetControllerDeviceNumber=2:99 # targetControllerDeviceNumber=2:9E # targetControllerDeviceNumber=2:9F # targetControllerDeviceNumber=2:A0 # targetControllerDeviceNumber=2:A3 # targetControllerDeviceNumber=2:A4 # targetControllerDeviceNumber=2:A5 # targetControllerDeviceNumber=2:A6 # targetControllerDeviceNumber=2:A7 KATS10602-W (以下,メッセージの内容が続きます。)- コマンド指定例- 4:
コマンド指定例- 2と同じ条件で候補マイグレーションプランを作成します。この例では,プール検索条件を使用して作成したストレージ階層が移動先ストレージ階層に設定されている場合を示します。htsmcli CreateMigrationPlan storagedomainname="MegaTechUSP600-Primary" migrationgroupname="MG011" targetstoragetiername="MegaTech-HighCost"- 実行結果- 4:
#Example plan for migration plan-type=Migration format-version=1.0 storageDomainName=MegaTechUSP600-Primary migrationGroupName=MG011 targetStorageTierName=MegaTech-HighCost permitCrossSLPRMigration=No permitCrossCLPRMigration=Yes # arrayGroupSelectionRule=MinimumCoverage # arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups=MG012,MG013 # Begin Profile Information # List of 1 Profile elements: # An instance of Profile(1 of 2) # configuration=Open-V,4.97GB # numberOfNeededVolumes=2 # numberOfAvailableVolumes=20(20) # numberOfDifference=18(18) # An instance of Profile(2 of 2) # configuration=Open-9, 9GB, CVS # numberOfNeededVolumes=5 # numberOfAvailableVolumes=3(3) # numberOfDifference=-2(-2) # End Profile Information pair # LUSE=No # LU=0:E7 # emulationType=OPEN-9 # CVS=No # capacityInKB=7,211,520 # LBA=14,423,040 # SLPRNumber=0 # CLPRNumber=0 # cacheMode=Disable # IOSuppressionMode=Disable sourceControllerDeviceNumber=0:E7 targetControllerDeviceNumber= targetPoolId=DP 1
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