Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


11.6.2 データのバックアップを取得する手順(ディスク上のキャッシュを使用する場合)

この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。

ディスク上のキャッシュを使用する場合に,データのバックアップを取得する手順について説明します。

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合には,eztool exportecfコマンドを使用してバックアップを取得します。eztool exportecfコマンドでバックアップを取得した場合は,eztool importecfコマンドを使用してデータを再配置します。

参考

eztool exportecfコマンドを実行する代わりに,OSのコマンドなどを使用してEADSサーバのキャッシュファイルのバックアップを取得することもできます。

OSのコマンドなどを使用してバックアップを取得する場合は,必ず全EADSサーバを終了してからバックアップを取得してください。なお,ディスクキャッシュの格納先として不揮発性メモリを使用している場合は,この手順ではバックアップは取得できません。

OSのコマンドなどを使用してEADSサーバのキャッシュファイルのバックアップを取得する

EADSサーバごとに,次のディレクトリ下のすべてのファイルを任意のディレクトリにコピーします。

  • <キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>

  • <キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>(デフォルトは<運用ディレクトリ>/store/<キャッシュ名>)

〈この項の構成〉

(1) クラスタを閉塞状態にする

eztool closeコマンドを実行して,クラスタを閉塞状態にします。

eztool close

コマンド実行例

[図データ]

(2) 閉塞していることを確認する

EADSサーバを閉塞後,eztool statusコマンドを実行して,クラスタの状態を確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

閉塞している場合,State欄にclosedが表示されます。

(3) キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルを書き出す

eztool exportecfコマンドを実行して,EADSサーバからすべてのキャッシュのキャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルを任意のディレクトリに書き出します。

eztool exportecf <キャッシュファイルの出力先パス名> <キャッシュ名>

コマンド実行例

[図データ]

(4) キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルを確認する

キャッシュファイルの出力先を確認して,キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルが取得できているかを確認します。

(5) クラスタの閉塞状態を解除する

eztool openコマンドを実行し,クラスタの閉塞状態を解除します。

eztool open

コマンド実行例

[図データ]

(6) 閉塞状態が解除できていることを確認する

eztool statusコマンドを実行して,全EADSサーバの閉塞状態が解除できていることを確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

閉塞状態が解除できている場合,State欄にrunningが表示されます。