Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


10.3.2 EADSサーバを開始する手順(ディスク上のキャッシュを再開する)

この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。

EADSサーバを起動したあとに,前回終了時の状態のキャッシュファイルにアクセスして,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを再開する手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) EADSサーバを起動する

EADSサーバを起動するホストにログインしてezstartコマンドを実行し,EADSサーバを起動します。このコマンドはEADSサーバごとに実行する必要があります。

ezstart

(2) 初期化が完了していることを確認する

EADSサーバの起動に成功すると,初期化状態に遷移します。

eztool statusコマンドを実行して,全EADSサーバの初期化が完了していることを確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

初期化が完了している場合,State欄にinitializedが表示されます。

(3) キャッシュファイルにアクセスしてキャッシュを再開する

eztool resumeコマンドを実行し,キャッシュファイルにアクセスしてキャッシュを再開します。

eztool resume

コマンド実行例

[図データ]

2Wayキャッシュの場合は,キャッシュの再開のタイミングで,キャッシュデータファイルの内容をメモリ上に読み込みます。

(4) キャッシュが再開されていることを確認する

eztool listcacheコマンドを実行して,キャッシュの一覧を表示します。

eztool listcache

コマンド実行例

[図データ]

CacheName欄に表示されるキャッシュ名,およびCacheType欄に表示されるキャッシュタイプから,キャッシュが再開されていることを確認してください。

(5) クラスタの閉塞状態を解除する

初期化状態は閉塞状態と同じく,EADSクライアントからのリクエストが受け付けられない状態です。eztool openコマンドを実行して,クラスタの閉塞状態を解除します。

eztool open

コマンド実行例

[図データ]

(6) 閉塞状態が解除できていることを確認する

eztool statusコマンドを実行して,全EADSサーバの閉塞状態が解除できていることを確認します。

eztool status

コマンド実行例

[図データ]

閉塞状態が解除できている場合,State欄にrunningが表示されます。