JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
SNMPプロキシ定義ファイルは,SNMPトラップ通知の情報を定義します。なお,SNMPトラップ通知の情報は,[IGS環境設定-SNMPプロキシ]画面([トラップの設定]タブ)でも定義できます。[IGS環境設定-SNMPプロキシ]画面([トラップの設定]タブ)の詳細については,「4.2.3 SNMP通信情報の登録」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) 書式
- (2) 定義内容
- (3) 注意事項
- (4) 定義内容の反映方法
(1) 書式
add-trap-source:{on|v2c|off} trap-source-type:{addr|host} snmptrap:{ 送信先マネージャのアドレス; ・・・ } snmprequest:{ ターゲット:[コミュニティ名]:[設定コミュニティ名]:[タイムアウト時間]:[リモートポート番号]; ・・・ }なお,次の形式に従って,記述してください。
- 1行に一つの設定を,行の先頭から記述します。
- 空白およびコメントは使用できません。
(2) 定義内容
- add-trap-source{on|v2c|off}《v2c》
- ソース名付加のオプションを使用するかどうかを設定します。SNMPトラップにソース名を付加する場合は「on」を,SNMPv2のSNMPトラップだけにソース名を付加する場合は「v2c」を,SNMPトラップにソース名を付加しない場合は「off」を設定します。
- trap-source-type{addr|host}《addr》
- 付加するソース名をIPアドレスまたはホスト名にするか設定します。付加するソース名をIPアドレスにする場合は「addr」を,ホスト名にする場合は「host」を設定します。
- snmptrap
- SNMPトラップの最終的な通知先となる管理側ネットワークにあるNNMiまたはNNMのノードのアドレスを設定します。
- 被管理側JP1/Cm2/IGSが動作するノードから見たNNMiまたはNNMのIPアドレスを設定します。NNMiまたはNNMが管理側JP1/Cm2/IGSと同じノードで動作している場合は,そのノードのグローバルIPアドレスを設定します。
- snmprequest
- ここでは,「ターゲット」,「コミュニティ名」,「設定コミュニティ名」,「タイムアウト時間」および「リモートポート番号」を設定します。各項目を省略した場合は,デフォルト値で動作します。
- ターゲット((0~255))
SNMP要求の最終的な送信先のSNMPエージェントノードのIPアドレスを設定します。「1-90」のようにアドレスを範囲指定することもできます。なお,NAT変換機能を適用する場合は,グローバスアドレスを設定します。
- コミュニティ名(255文字以内の英数字)《public》
ターゲットノードのget用コミュニティ名を設定します。
- 設定コミュニティ名(255文字以内の英数字)《public》
ターゲットノードのset用コミュニティ名を設定します。
- タイムアウト時間((0.1~99))《20》
SNMP要求のタイムアウト間隔を設定します。単位は秒です。
- リモートポート番号((1~65535))《161》
ターゲットノードのSNMPエージェントが,SNMP要求を受信するためのポート番号を設定します。
(3) 注意事項
SNMPプロキシ定義ファイルを作成したあとに,igschksnmpコマンドを実行して,整合性を確認する必要があります。igschksnmpコマンドの詳細については,「6 コマンド」の「igschksnmp(SNMPプロキシ定義ファイルの整合性の確認)」を参照してください。
(4) 定義内容の反映方法
作成したSNMPプロキシ定義ファイルの定義内容を反映する方法を次に示します。
- igsbkupコマンドを実行して,設定ファイルのバックアップを取得する。
igsbkupコマンドの詳細については,「6 コマンド」の「igsbkup(環境情報ファイルのバックアップ)」を参照してください。
- SNMPプロキシ定義ファイルを作成する。
- igschksnmpコマンドを実行して,SNMPプロキシ定義ファイルの内容をチェックする。
エラーが発生した場合は,SNMPプロキシ定義ファイルを修正し,再度igschksnmpコマンドを実行してください。igschksnmpコマンドの詳細については,「6 コマンド」の「igschksnmp(SNMPプロキシ定義ファイルの整合性の確認)」を参照してください。
- JP1/Cm2/IGSのサービスを停止する。
- 手順2で作成したSNMPプロキシ定義ファイルのファイル名をsnmp.iniに変更し,IGSインストールディレクトリ\JP1Cm2IGS\confにコピーする。
- JP1/Cm2/IGSのサービスを起動する。
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