JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
変換対象文字列MIB値定義ファイルは,SNMPのNAT変換で使用される定義ファイルです。SNMPメッセージのVarBind中のMIB値に,文字列の形式で含まれるIPアドレスを変換するため,文字列型(OCTET STRINGまたはDisplayString)のMIBオブジェクトで,MIB値中に「x.x.x.x」という数字とドットを使用した形式のIPアドレスを含むものを定義します。ただし,文字列の中でIPアドレスの出現位置は固定でなければいけません。
- <この節の構成>
- (1) 書式
- (2) 定義内容
- (3) 注意事項
(1) 書式
オブジェクトID:オクテット位置,オクテット位置,・・・
(2) 定義内容
- オブジェクトID
- MIB値が文字列型で,ドットと数字を使用した文字列形式のIPアドレスを含むMIBオブジェクトのオブジェクトIDを指定します。オブジェクトIDは,ドットと数字で表す形式で指定します。先頭はドットで始まらなければいけません。オブジェクトIDは,MIBオブジェクトそのものを表すサブIDまでを指定します。
- オクテット位置
- 文字列中のIPアドレスの位置を数字で指定します。オクテット位置は,文字列のMIB値中に現れるIPアドレスの個数分だけ指定し,一つ以上の指定が必要です。複数の位置を指定する場合は,「,(コンマ)」で区切ります。MIB値の先頭の文字を1として数え,オクテット単位で数えます。例えば,英数字などの1バイトコードの一文字は1オクテットとなるため,1バイトコード一文字にIPアドレスが続くような場合は,オクテット位置は2となります。また日本語などの2バイトコードの一文字は2オクテットとなるため,2バイトコード一文字に,IPアドレスが続くような場合は,オクテット位置は3となります。
(3) 注意事項
文字列のMIB値中にIPアドレスが含まれる場合でも,IPアドレスが現れる位置が可変の場合は,変換できません。
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