JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
次のようなシステム構成での例を説明します。
- 運用例
- ネットワークAのクライアントアプリケーションからネットワークBのサーバアプリケーションへ,NAT変換機能を使用したグローバルアドレスで通信する。
- システム構成・設定例
- JP1/Cm2/IGSはゲートウェイ専用マシンとして動作し,JP1/Cm2/IGSとアプリケーションとのインターフェースには,rawソケットを使用する。
- ネットワークAとネットワークBがインターネット経由で接続され,TCP/IP通信をする。それぞれのマシンにはグローバルアドレスが割り当てられている。
図4-39 NAT環境でゲートウェイサーバとして運用する例
- <この項の構成>
- (1) ネットワークAのJP1/Cm2/IGS(発呼側)での設定
- (2) ネットワークBのJP1/Cm2/IGS(着呼側)での設定
- (3) ネットワークAのクライアントマシンおよびネットワークBのサーバマシンでの設定
(1) ネットワークAのJP1/Cm2/IGS(発呼側)での設定
- 送信先JP1/Cm2/IGS(着呼側)を決定する。
[IGS環境設定−通信情報]画面で,着呼側JP1/Cm2/IGSの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(1) IGSコネクション情報を登録する」を参照してください。
- IGSノードアドレス:111.10.10.1
- ポート番号:22280
- 接続方式:常時接続
- IGSコネクションとAPコネクションを対応付ける。
[IGS環境設定−適用情報]画面で,サーバアプリケーションの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(2) APコネクション情報を登録する」を参照してください。
- 送信先APノード:111.10.10.10
- 対象APポート:送信先
- ポート番号:23
- クライアントのIPアドレス(送信元アドレス)を変換するための設定をする。
[NAT情報−スタティック情報]画面で,変換するアドレスの対応を設定します。
詳細については「4.2.4(1) アドレス変換定義(スタティック情報)を設定する」を参照してください。
- グローバルアドレス:100.10.10.10
- プライベートアドレス:10.10.10.10
(2) ネットワークBのJP1/Cm2/IGS(着呼側)での設定
- サーバのIPアドレス(送信先アドレス)を変換するための設定をする。
[NAT情報−スタティック情報]画面で,変換するアドレスの対応を設定します。
詳細については「4.2.4(1) アドレス変換定義(スタティック情報)を設定する」を参照してください。
- グローバルアドレス:111.10.10.10
- プライベートアドレス:172.16.10.10
(3) ネットワークAのクライアントマシンおよびネットワークBのサーバマシンでの設定
「4.7.4 ゲートウェイサーバとして運用する定義例」のクライアントマシンおよびサーバマシンの設定を参照してください。
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