JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
JP1/Cm2/IGSの機能概要と動作モードについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機能一覧
- (2) 運用方式
- (3) 動作モード
JP1/Cm2/IGSの機能一覧を次に示します。
表2-1 JP1/Cm2/IGSの機能一覧
機能 説明 参照先 ポート統合 JP1/Cm2/IGS間でコネクションを確立し,パケットのカプセル化とNAT変換をして通信できます。 2.2 シングルサーバ 1台のJP1/Cm2/IGSでデータ部のNAT変換をして通信できます。 2.3 プロキシ通信 JP1/Cm2/IGSをプロキシサーバとして設定して,アプリケーション間の通信ができます。 2.4 NAT変換 IPアドレスを,グローバルアドレスからプライベートアドレスに,またはプライベートアドレスからグローバルアドレスに変換できます。 2.5 リモート環境設定 リモートで,JP1/Cm2/IGSからほかのJP1/Cm2/IGSの環境を設定できます。 2.6 コネクションの管理および監視 コネクションの接続状況と利用履歴をGUIで参照できます。また,他のJP1製品と連携して,IGSコネクションを監視できます。 2.7
JP1/Cm2/IGSの運用方式を次に示します。
- プロキシサーバとして運用
プロキシサーバとして設定したJP1/Cm2/IGSを経由して,アプリケーション間の通信をします。
プロキシサーバには,次の二つの方法があります。
- SNMPプロキシサーバ
- TCP/IP,UDP/IPプロキシサーバ
- ゲートウェイサーバとして運用
ゲートウェイサーバとして設定したJP1/Cm2/IGSを経由して,アプリケーション間の通信をします。
JP1/Cm2/IGSには次の動作モードがあります。
- ポート統合モード
管理側ネットワークおよび被管理側ネットワークにJP1/Cm2/IGSマシンを設置して,ポート統合機能を使用するモードです。
- シングルサーバモード
1台のJP1/Cm2/IGSマシンを管理側ネットワークに設置して,シングルサーバ機能を使用するモードです。
提供している機能および運用方式は動作モードによって異なります。JP1/Cm2/IGSが提供している機能と動作モードの比較を次の表に示します。
表2-2 機能・運用方式と動作モードの比較
機能・運用方式 動作モード ポート統合モード シングルサーバモード 機能 ポート統合 ○ − シングルサーバ − ○ NAT変換 ○ ○ リモート環境設定 ○ ○ コネクションの管理および監視 ○ ○ 運用方式 ゲートウェイサーバとして運用 ○ − プロキシサーバとして運用 TCP/IP,UDP/IPプロキシサーバ ○ ○ SNMPプロキシサーバ ○ ○
- (凡例)
- ○:実行できる。
- −:実行できない。
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