JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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12.2.2 配布管理機能の障害

現象 調査方法 要因および対策
配布管理機能を起動できない コンソールに,スワップ不足のメッセージが出力されているか確認してください。 メッセージが出力されている場合,ディスク満杯によって,サーバプロセスが起動できなくなっています。
スワップファイルの容量を変更してください。
次のメッセージログファイル中にKDDI4001-Eメッセージが出力されていないかを確認してください。
  • HP-UX以外の場合
    /NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
  • HP-UXの場合
    /var/opt/NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
左記のメッセージが出力されている場合,JP1/NETM/DM Clientサービスポートの設定エラーです。
JP1/NETM/DM Client保守情報2が「gaiSKLGetServByName」の場合,/etc/servicesファイルにサービス名「netmdm」のポート番号が設定されていません。
ポートの設定方法は「第2編 6.3.1 ポート番号の設定」を参照してください。
パッケージング時に配布管理システムと接続できない 次のメッセージログファイルの出力メッセージを確認してください。
  • HP-UX以外の場合
    /NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
  • HP-UXの場合
    /var/opt/NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
KDDI4012-Eメッセージが出力された場合:
JP1/NETM/DM Clientの流量制限による接続拒否です。
サーバの障害発生を示すメッセージが出力された場合:
JP1/NETM/DM Clientサーバ障害です。この場合,JP1/NETM/DM Clientは緊急停止し,未起動状態になります。
KDDI1009-E,またはKDDI1013-Eメッセージが出力された場合:
配布管理システムのTCP/IPネットネットワークの設定エラーです。/etc/hostsを参照し,次のことを確認してください。
  • 資源登録システムのホスト名が定義されているか
  • IPアドレスの定義が資源登録システムと一致しているか
ホスト名の設定方法は「第2編 6.3.2 ホスト名の設定」を参照してください。
上記のメッセージが出力されていない場合
pingコマンドで,配布管理システムと資源登録システムの通信状態を確認してください。コマンド実行結果と障害要因を次に示します。
  • 「ネットワークが到達不能です。」のメッセージが出力された場合
    ルーティング情報の設定誤りが考えられます。
  • コマンドに応答がない場合
    ネットワーク機器の障害が考えられます。
  • コマンドに応答がある場合
    ネットワークの一時的な通信不能状態と考えられます。
    この場合,パッケージングを再実行すると成功することがあります。
中継システム上でJP1/NETM/DM Clientの起動コマンド(rdsafseコマンド)を入力して,出力されたメッセージを確認してください。
  • KDDI4013-Iメッセージが出力された場合
    JP1/NETM/DM Clientが未起動状態だったと考えられます。
  • KDDI3064-Wメッセージが出力された場合
    JP1/NETM/DM Clientは起動済みです。ほかの要因が考えられます。
パッケージング中に通信エラー(ファイル転送エラー)が発生する 次のメッセージログファイルを確認してください。
  • HP-UX以外の場合
    /NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
  • HP-UXの場合
    /var/opt/NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF
サーバの障害発生を示すメッセージが出力された場合,JP1/NETM/DM Clientサーバ障害です。この場合,JP1/NETM/DM Clientは緊急停止し,未起動状態になります。
pingコマンドを実行してください。 pingコマンドが正しく応答される場合,TCP/IPネットワークの一時的な通信不能状態が考えられます。
この場合,パッケージングを再実行すると成功することがあります。
JP1/NETM/DM Managerからの配布時に,指令状態が「WAIT(実行待ち)」のままになる 基本機能のrdsstsコマンドを実行して,基本機能でパッケージ配布コマンドが実行中か確認してください。 パッケージ配布コマンドが実行中の場合,基本機能がほかの配布管理システムとの間で配布実行中のため,配布実行要求が拒否されたことが考えられます。
コマンドの実行が完了してからrdsafind -xコマンドを実行してください。
JP1/NETM/DM Managerからの配布時に,指令状態が「EXEC(実行中)」のままになる 配布先システムの稼働状況を確認してください。 配布先システムの電源がオフになっていることが考えられます。
次の設定退避ファイルを確認し,基本機能の設定ファイルのWatchTimeofStatusに設定した監視時間が適切か確認してください。
  • HP-UX以外の場合
    /NETMRDS/rdsprm/RDSSETFL.bak
  • HP-UXの場合
    /etc/opt/NETMDMW/rdsprm/RDSSETFL.bak
必要に応じて監視時間を修正してください。

注意事項
中継システムは,配下の配布先システムの配布結果を一定間隔で監視し,配布管理システムに通知します。そのため,監視時間が長過ぎると,配布が完了しても実行中のままになる場合があります。
例えばWatchTimeofStatusにデフォルト値が設定されていると,60分間隔でしか監視されません。この場合,配布終了後に,最長で60分間実行中のままになることがあります。
下位システムの起動に失敗して再起動した場合,配布先の指定方法(ホスト名指定またはIPアドレス指定)を変更していないか確認してください。 配布先の指定方法を変更していた場合,JP1/NETM/DM Managerのrdsdmindコマンドで滞留指令の削除または実行処理をしてください。
JP1/NETM/DM Managerからの配布時に,指令がエラー終了 rdsafindコマンド(-lオプション指定)で,エンドステータスなど,配布先システムからの通知情報を参照してください。 次の原因が考えられます。
  • 配布先システムとの通信障害
  • 配布先システムでのインストール条件不備(ディスク満杯)
    など
ステータスコードの詳細については,各配布先システムのマニュアルを参照してください。

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