JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
- <この項の構成>
- (1) プログラムプロダクトのセットアップ時の障害
- (2) システム停止時の組み込み障害
- (3) リカバリ機能の障害
- (4) ハードディスクの容量不足
現象 調査方法 要因および対策 JP1/NETM/DM Managerの資源状態ファイルのエンドステータスがAFになっている 配布したプログラムプロダクトが正しく組み込みまれていません。
資源状態ファイルだけでなく,実行管理ファイルにもエラーの指令として記録されます。この場合,次の手順で原因を調査してください。
- 配布したプログラムプロダクトに必要な前提プログラムプロダクトが正しく組み込まれているか確認してください。
- 次のファイルをcatコマンドで参照して,プログラムプロダクトの組み込みが異常終了した原因を確認してください。
HP-UX以外の場合:
/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF
HP-UXの場合:
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF
前提プログラムプロダクトのバージョンが正しくない場合は,該当するバージョンのプログラムプロダクトだけを再配布してください。エラーになったプログラムプロダクトは,再配布の必要はありません。
現象 調査方法 要因および対策 パッケージの組み込み失敗 この障害の直後に電源が停止されるため,この時点では障害内容を確認できません。次回システム起動時に,組み込みに失敗したパッケージ数と,10個までのパッケージがメッセージで表示されます。
障害情報は,次のログファイルを参照してください。
- HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/MAIN.LOGF
/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF
- HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/MAIN.LOGF
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF
障害を取り除いて再実行してください。 プログラムプロダクトの組み込み失敗 次回システム起動時に,デーモンプロセスが起動されないなどの障害が起こることがあるため,組み込みが失敗したパッケージは使えません。
障害情報は,次のログファイルを参照してください。
- HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF
- HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF
障害情報に応じて,次のように対処してください。
- ハードディスクの領域不足の場合
不要なファイルを削除したあと,プログラムプロダクトを再配布してください。
- システムエラーの場合
システム管理者にUNIXマシンのファイルシステムの修正を依頼してください。そのあと,プログラムプロダクトを再配布してください。
- テキストビジーエラーの場合
組み込んだプログラムプロダクトは,電源停止時まで動作中だったため,再びJP1/NETM/DM Clientで組み込むことはできません。
OSのセットアップからプログラムプロダクトを組み込んでください。
現象 調査方法 要因および対策 リカバリ失敗 リカバリの実行結果およびバックアップの保存状態は,リカバリステータスとして配布管理システムの実行管理ファイルおよび資源状態ファイルに通知されます。リカバリステータスについては,「付録B ステータスコード」を参照してください。 リカバリの再試行の手順は次のとおりです。
配布管理システムからリカバリを再試行できない場合,次の方法でリカバリの再試行またはバックアップの保存状態の確認を実行してください。
- 配布管理システムでリカバリステータスを解析する
- バックアップの保存状態を確認する
- 配布管理システムでリカバリ指令を実行する
- UNIXマシンでrdsrecoverコマンドを実行してください。再試行またはバックアップ削除を実行済みの場合は不要です。
- 配布管理システムから資源状態収集指令を実行して,コマンドの実行結果を取得してください。
バックアップディレクトリの容量不足 − 不要なバックアップデータを次のどちらかの方法で削除して,空き容量を確保してください。
- 配布管理システムからバックアップ削除指令を実行する。
- UNIXマシンからrdsbkclearコマンドを実行する。そのあと,配布管理システムから資源状態収集指令を実行して,削除した結果を反映する。
- (凡例)
- −:該当しない
JP1/NETM/DM Clientの基本機能には,5メガバイト以上のハードディスク容量が必要です。不要なファイルを削除して空き容量を確保してください。
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