JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
機能
rdsafbkupコマンドで取得したバックアップを使用して,JP1/NETM/DM Clientで扱う管理ファイルの内容を回復します。このコマンドを使用すると,管理ファイルはバックアップを取得する前の状態に戻ります。このため,バックアップ取得後のファイルの状態は失われます。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Clientが停止している状態で使用します。
形式
rdsafrcvr 〔-f ファイル名〕 〔-k 管理ファイル種別 〔管理ファイル種別…〕〕
オプション
- -f ファイル名
- バックアップが取得されているファイルの名称を指定します。ファイル名にはrdsafbkupコマンドで指定したファイル名を指定してください。省略すると,tarコマンドのデフォルトデバイスを使用して回復します。
- -k 管理ファイル種別 〜 ((G,X))
- 回復する管理ファイルの種別を指定します。
- G
- 運用情報ファイル
- X
- 実行管理ファイル
- このオプションを省略すると,すべての管理ファイルを回復します。
終了コード
終了コード 意味 0 コマンドの処理が正常に終了しました。 99 JP1/NETM/DM Clientが起動中です。 254 コマンドを入力したユーザがシステム管理者ではありません。 255 管理ファイルの回復に失敗しました。
注意事項
- 管理ファイルの回復処理中に,JP1/NETM/DM Clientのコマンドを実行したり,割り込みキーなどでrdsafrcvrコマンドを異常終了させたりすると,ファイルの不整合が発生することがあります。このような場合,管理ファイルの内容は保証されません。
- 管理ファイルを回復するには,回復のための作業領域が必要です。環境変数TMPDIRにディレクトリの名称を指定しておくと,そのディレクトリ下に,作業領域として使用するファイルが作成されます。この場合,TMPDIRには,回復する全管理ファイルを格納するだけの空き容量が確保できるディレクトリを指定してください。各管理ファイルの使用容量の算出方法については,「第2編 6.2 ハードディスク所要量およびメモリ所要量の見積もり」を参照してください。なお,TMPDIRの指定がない場合,作業領域は/tmpディレクトリ下に作成されます。
- ファイルの回復はバックグラウンドで動作できません。
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