JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
/etc/hostsファイルに,次に示すホスト名を設定します。
- JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
自システム,配布先システムおよび配布管理システムのホスト名を設定します。DNS環境で使用する場合は,ネームサーバに自システム,配布先システムおよび配布管理システムのホスト名を登録してください。
- JP1/NETM/DM Client(配布先システム)の場合
上位システムのホスト名を設定します。DNS環境で使用する場合は,ネームサーバに上位システムのホスト名を登録してください。
JP1/NETM/DMのシステム構成を使用して配布先システムのアドレス解決を行う場合は,/etc/hostsファイルやネームサーバに配布先システムを定義しなくてもかまいません。JP1/NETM/DMのシステム構成を使用して配布先システムのアドレス解決を行うには,動作環境設定用ファイルに「RESOLVE_BY_SYSCNS=YES」を設定してください。また,配布先システムでシステム構成を自動登録するように設定し,システム構成の自動登録が完了してから指令を実行してください。
ファイアウォール環境で使用する場合は,使用しているファイアウォール環境によって定義が異なりますので注意してください。定義の詳細については,「6.3.4 ファイアウォールを使用する場合の設定」を参照してください。
- /etc/hostsファイルの記述形式
- /etc/hostsファイルの記述方法を次に示します。指定内容については,各ネットワーク(TCP/IP)の該当するマニュアルを参照してください。
IPアドレス△1ホスト名〔△1#コメント〕
- IPアドレス
- 自システム,または配布先システムのインタネットアドレスを指定します。
- 配布先システムがファイアウォールで接続されている場合は,ファイアウォールで定義された配布先システムのインタネットアドレスを指定します。
- ホスト名
- 自システム,または配布先システムのホスト名を指定します。
- 配布先システムがファイアウォールで接続されている場合も,配布先システムのホスト名は,配布先システムで定義しているホスト名に合わせて指定してください。ホスト名は32文字まで指定できます。配布管理機能によって指令を作成する場合,配布先名に指定できる長さは,自ホスト名,配布先システムのホスト名および区切り文字(1文字)を合計して64文字までです。
- #コメント
- コメントを記述します。コメントは「#」で始めてください。「#」がない場合はホスト名の別名として扱われます。
- /etc/hostsファイルの記述方法
- 1台のUNIXマシンが複数のインタネットアドレスを使用する場合,下位システムの/etc/hostsには,それぞれのマシンで使用するインタネットアドレスを指定します。
- インタネットアドレスの指定例を図6-2に示します。
図6-2 インタネットアドレスの指定例
- 複数LAN接続環境での/etc/hostsファイルの記述方法
- ネットワークが複数のセグメントで構成される場合にも,下位システムの/etc/hostsには,上位システムから通知されるホスト名とIPアドレスを指定します。ただし,接続方式がTCPプロトコルでない場合には,配布先を配布先IPアドレスで指定して運用することはできません。TCPプロトコルを指定するには,上位システムの基本機能の設定ファイルで,ClientActionProtocolに「TCP」を設定します。
- 注意事項
- ネームサーバを使用したTCP/IP環境でシステムを構築する場合,ホスト名の別名は,大文字・小文字を変えただけの,同じ名称を指定しないでください。指定できない例を次に示します。
- (例)指定できない例(/etc/named.dbでネットワーク情報を定義する場合)
host.hitachi.com IN A 123.456.0.7 HOSTNAME.hitachi.com IN CNAME host.hitachi.com HostName.hitachi.com IN CNAME host.hitachi.com
- /etc/hostsファイルのループバックアドレス(127.0.0.1や127.0.0.2など)のエントリ中に自ホスト名を記述しないでください。自ホスト名を記述すると,ループバックアドレスが自ホストのIPアドレスとして配布管理システムのシステム構成情報,システム情報に表示されます。
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