JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
UNIXまたはWindowsを配布管理システムとする場合は,配布管理システムのファイル転送サーバにポート番号を割り当てる必要があります。ポート番号は,エンドWS(UNIXの配布管理システムと接続する場合)および中継システムで設定してください。
- <この項の構成>
- (1) 配布管理システムまたは中継システムとして使用する場合
- (2) エンドWSとして使用する場合
- (3) クライアントWSとして使用する場合
- (4) マルチNETM/DM機能を使用している配布管理システムと接続する場合
(1) 配布管理システムまたは中継システムとして使用する場合
ファイル転送サーバのポート番号は,/etc/servicesファイルに設定します。
/etc/servicesファイルの記述形式を次に示します。
〔netmdm△1ポート番号/tcp〕 〔netmdmw△1ポート番号/tcp〕 〔netmdmclt△1ポート番号/udp〕 〔netmdmclt△1ポート番号/tcp〕
- ポート番号 〜<符号なし整数>
- netmdm,netmdmw,およびnetmdmcltをサービス名とするJP1/NETM/DM Clientのポート番号を指定します。netmdmcltに指定するプロトコル種別は,設定ファイルで指定する「クライアント起動通信種別(ClientActionProtocol)」に従って,udpまたはtcpを指定してください。ポート番号は,ネットワークシステム内でユニークな番号を指定してください。また,配布管理システムと配布先システムとで同一の番号を指定してください。指定できるポート番号の範囲については,各OSの該当するマニュアルを参照してください。
- ポート番号を省略した時の仮定値を次に示します。
- netmdm:30000
- netmdmw:30001
- netmdmclt:30002
(2) エンドWSとして使用する場合
ファイル転送サーバのポート番号は,/etc/servicesファイルに設定します。JP1/NETM/DM Managerと同じポート番号を設定してください。/etc/servicesファイルの記述形式を次に示します。
〔△0netmdm△1ポート番号/tcp〕 〔△0netmdmw△1ポート番号/tcp〕 〔△0netmdmclt△1ポート番号/udp〕 〔△0netmdmclt△1ポート番号/tcp〕
- ポート番号 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
- ポート番号を指定します。ポート番号は,ネットワークシステム内でユニークな番号を指定してください。
- netmdmw ポート番号/tcp
- エンドWS内で通信をする場合にポート番号を指定します。
- netmdmclt ポート番号/udp
- JP1/NETM/DMシステムの通信プロトコルにUDPプロトコルを使う場合に指定します。
- netmdmclt ポート番号/tcp
- JP1/NETM/DMシステムの通信プロトコルにTCPプロトコルを使う場合に指定します。
- 配布管理システムとファイアウォールを経由して接続するときは,必ずこの指定をしてください。この指定を省略するとポート番号:30002が仮定されます。
- また,TCPプロトコルを使うときは,配布管理システムの設定ファイルのClientActionProtocolにTCPを指定する必要があります。また,TCPプロトコルの場合,クライアント起動時に接続失敗が発生しても,接続をリトライできます。リトライ回数とリトライ間隔は,エンドWSの設定ファイルのClientActionRetryCountとClientActionRetryIntervalに指定します。
(3) クライアントWSとして使用する場合
ファイル転送サーバのポート番号は,/etc/servicesファイルに設定します。JP1/NETM/DM Client(中継システム)と同じポート番号を設定してください。/etc/servicesファイルの記述形式を次に示します。
〔△0netmdmw△1ポート番号/tcp〕 〔△0netmdmclt△1ポート番号/udp〕 〔△0netmdmclt△1ポート番号/tcp〕
- ポート番号 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
- 中継システムのファイル転送サーバのポート番号を指定します。ポート番号は,ネットワークシステム内でユニークな番号を指定してください。
- netmdmclt ポート番号/udp
- クライアント起動プロトコルにUDPプロトコルを使う場合に指定します。
- netmdmclt ポート番号/tcp
- クライアント起動プロトコルにTCPプロトコルを使う場合に指定します。中継システムとファイアウォールを経由して接続するときは,必ずこの指定をしてください。この指定を省略すると,ポート番号:30002が仮定されます。
- TCPプロトコルを使うときは,中継システムの設定ファイルのClientActionProtocolにTCPが指定されている必要があります。また,TCPプロトコルを指定すると,クライアントの起動で接続に失敗した際に接続をリトライできます。リトライ回数とリトライ間隔は,クライアントWSの設定ファイルのClientActionRetryCountとClientActionRetryIntervalに指定します。
(4) マルチNETM/DM機能を使用している配布管理システムと接続する場合
ファイル転送サーバのポート番号は,/etc/servicesファイルに設定します。エンドWS(UNIX版JP1/NETM/DMの場合だけ),および中継システムに設定してください。/etc/servicesファイルの記述形式を次に示します。
〔netmdm1△1ポート番号/tcp〕 〔netmdm2△1ポート番号/tcp〕
- ポート番号 〜<符号なし整数> ((5001〜65535))
- 「netmdmN」をサービス名とするポート番号を指定します。「netmdm」は固定であり,先頭から7文字目のNの値は1〜8の範囲で指定します。
- ポート番号は,ネットワークシステム内でユニークな番号を指定してください。
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