JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)
収集資源の収集属性を収集ファイルに記述します。収集ファイルは設定ファイルと同様の形式で,フルスクリーンエディタなどで作成します。
- <この項の構成>
- (1) 収集ファイルの作成規則
- (2) 収集ファイルの文法
(1) 収集ファイルの作成規則
収集ファイルの記述形式を次に示します。
属性名[Tab]設定値[Enter]
- 属性名
- 収集ファイルで指定する項目を指定します。
- 設定値
- 収集ファイルの項目に対して設定する値を指定します。
収集ファイルは次の規則に従って作成してください。
- [Tab]の代わりに空白も指定できます。
- 設定値に空白記号を含めて指定する場合は,必ず設定値を「"」で囲んでください。
- 1カラム目に「#」を指定すると,その行をコメントとみなします。
- 収集ファイルの1行の長さは,[Enter]を含めて最大256バイトです。
- 複数の同一属性名を指定した場合,最後に指定された設定値が有効になり,それまでの設定値は無視されます。
(2) 収集ファイルの文法
(a) 形式
ResourceName 資源名 PathName 資源ファイル名または収集パスファイル名 〔PathType {RESOURCE|PASSFILE}〕 〔Version バージョン/リビジョン〕 〔Generation 世代番号〕 〔UserName 所有者名〕 〔ProgramName プログラム名〕 〔CollectType {STANDARD|COMMON|COPY}〕 〔Compress {NO|COMPRESS|PACK|COMMON}〕 〔UpdateMode {ADD|UPDATE}〕 〔LifeofResource パッケージの満了日付〕 〔APbeforeCollect ユーザ収集前処理〕 〔APafterCollect ユーザ収集後処理〕 〔CollectTiming {BOOT|EXEC|SHUTDOWN}〕 〔Encode {YES|NO}〕(b) 説明
- ResourceName 資源名 〜<半角の英大文字,数字,ハイフン,およびアンダーバー>((1〜24文字))
- 収集資源に付ける名称を指定します。この名称には,配布管理システム内で固有な名称を指定します。
- PathName 資源ファイル名または収集パスファイル名 〜((1〜63文字(半角の場合)))
- 収集資源のファイル名またはディレクトリ名を絶対パスで指定します。収集パスファイルを使うときは,収集パスファイルのファイル名を絶対パスで指定してください。Windowsの配布先システムから収集するときは,収集パスファイル名は指定できません。
- PathType 〜{RESOURCE|PASSFILE} ≪RESOURCE≫
- 収集資源の指定方法を指定します。
- RESOURCE
- PathNameで収集資源のファイル名またはディレクトリ名を指定した場合に指定します。
- PASSFILE
- PathNameで収集パスファイルのファイル名を指定した場合に指定します。Windowsの配布先システムから収集するときは,PASSFILEは指定できません。
- Version バージョン/リビジョン 〜<半角の英大文字,数字およびスラント>((1〜6文字))
- 収集資源のバージョン/リビジョンを指定します。この値を省略すると,000000が仮定されます。
- Generation 世代番号 〜<半角の英大文字,数字>((4けた))
- 収集資源の世代番号を指定します。この値を省略すると,0000が仮定されます。
- UserName 所有者名 〜((1〜14文字(半角の場合)))
- 収集資源の所有者名を指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。
- ProgramName プログラム名 〜((1〜50文字(半角の場合)))
- 収集資源に付ける一般名称を指定します。この名称は,資源名以外に通称として何か名称を付けたい場合に指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。
- CollectType 〜 {STANDARD|COMMON|COPY} ≪STANDARD≫
- ファイルを収集するときの形式を指定します。
- STANDARD
- ファイルをcpio形式でアーカイブして配布管理システムに収集します。
- COMMON
- ファイルを共用形式でアーカイブして配布管理システムに収集します。
- COPY
- ファイルをアーカイブしないで配布管理システムに収集します。COPYが指定できるファイルは単一ファイルだけです。COPYを指定して収集したファイルを配布する場合,配布先システムでは組み込み支援機能を使用して組み込みます。配布先システムのプログラムのバージョンが古い場合(JP1/NETM/DM/Wの場合)は,JP1/NETM/DM-GFが必要ですので注意してください。
- Windowsの配布先システムからファイルを収集する場合は,COMMONまたはCOPYを指定してください。
- UNIXの配布先システムから収集したファイルをパッケージに変換し,UNIXおよびWindowsの両方の配布先システムに配布する場合は,COMMONを指定してください。
- Compress 〜 {NO|COMPRESS|PACK|COMMON}≪NO≫
- 収集資源の圧縮を指定します。
- NO
- 圧縮しません。
- COMPRESS
- compressコマンドを使って圧縮します。
- PACK
- packコマンドを使って圧縮します。
- COMMON
- 共用形式で圧縮します。
- CollectTypeでCOMMONを指定した場合は,必ずこの属性名にCOMMONまたはNOを指定してください。
- UpdateMode 〜 {ADD|UPDATE}≪ADD≫
- 収集資源の格納モードを指定します。
- ADD
- 同一資源名のファイルが収集されると,収集されたファイルを別ファイルとして格納します。
- UPDATE
- 同一資源名のファイルが収集されると,収集されたファイルを上書きします。
- 収集ファイルの登録後に格納モードを変更する場合は,登録済みの収集ファイルを削除したあと,格納モードを変更して再度登録してください。
- LifeofResource パッケージの満了日付 〜<半角英数字>((8けた)) ≪1≫
- 収集資源が配布されたときに,中継システムの保管庫に保管される期限を「YYYYMMDD」の形式で指定します。
- YYYY
- 年号を西暦で指定します(YYYY:現在の年〜2089)。
- MM
- 月を2けたで指定します(MM:01〜12)。
- DD
- 日を2けたで指定します(DD:01〜31)。
- この値を省略すると,保管される期限は1日になります。
- APbeforeCollect ユーザ収集前処理 〜((1〜64文字(半角の場合)))
- ファイル収集の実行前にユーザ固有の処理をする場合,ユーザ収集前処理のプログラム名を絶対パスで指定します。JP1/NETM/DM Clientでのユーザ収集前処理の作成については,「3.2.3 収集時に実行させるUAPの作成」を参照してください。
- APafterCollect ユーザ収集後処理 〜((1〜64文字(半角の場合)))
- ファイル収集の実行後にユーザ固有の処理をする場合,ユーザ収集後処理のプログラム名を絶対パスで指定します。JP1/NETM/DM Clientでのユーザ収集後処理の作成については,「3.2.3 収集時に実行させるUAPの作成」を参照してください。
- CollectTiming 〜 {BOOT|EXEC|SHUTDOWN}≪EXEC≫
- ファイルを収集するタイミングを指定します。
- BOOT
- システム起動時にファイルを収集します。
- EXEC
- システム稼働時にファイルを収集します。
- SHUTDOWN
- システム停止時にファイルを収集します。Windowsの配布先システムから収集するときは,指定できません。
- システム停止時または起動時に,ファイル収集とパッケージの組み込みの両方が実行される場合の実行順序を次に示します。
- システム停止時の場合
- ファイル収集が実行されたあと,パッケージの組み込みが実行されます。
- システム起動時の場合
- パッケージの組み込みが実行されたあと,ファイル収集が実行されます。
- Encode 〜 {YES|NO}≪NO≫
- ファイルを暗号化して収集するかどうかを指定します。この指定を有効にするには,JP1/NETM/DM Encryption Optionが必要です。
- YES
- ファイルを暗号化して収集します。
- NO
- ファイルを暗号化しないで収集します。
- cpio形式でアーカイブして収集する場合,YESを指定しても暗号化されません。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2010, Hitachi, Ltd.