JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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付録E.4 秘文製品のインストール

秘文製品のインストールチェックを実行し,正常終了の場合は続けてクライアントへサイレントインストールできます。これによって,インストール条件を満たしたクライアントだけに,秘文製品をリモートインストールできます。

秘文製品のインストール媒体とJP1/NETM/DMで提供しているAITファイルをパッケージングし,ジョブを実行することで,秘文製品をインストールします。

秘文製品をインストールする手順を次の図に示します。

図E-10 秘文製品をインストールする手順

[図データ]

次に,各手順を説明します。

<この項の構成>
(1) 秘文製品のインストール媒体の作成
(2) 識別用ファイルとインストール媒体のパッケージング
(3) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行
(4) レジストリ取得項目の作成
(5) 「レジストリ取得項目の転送」ジョブの作成・実行
(6) 「システム情報の取得」ジョブの作成・実行
(7) インストール結果の確認
(8) インストール時に発生したエラーの対処

(1) 秘文製品のインストール媒体の作成

秘文製品をクライアントにインストールするためのインストール媒体を作成します。

インストール媒体の作成方法については,マニュアル「JP1/秘文 セットアップガイド(管理者用)」を参照してください。

(2) 識別用ファイルとインストール媒体のパッケージング

秘文製品をインストールするための識別用ファイルと(1)で作成したインストール媒体をパッケージングします。

パッケージングの手順を次に示します。

  1. パッケージング用のディレクトリを,次の図に示す構成で作成する。

    図E-11 パッケージング用のディレクトリ構成

    [図データ]

  2. ルートディレクトリに識別用ファイルを格納する。
    ルートディレクトリに,JP1/NETM/DMに標準添付された識別用ファイル(HIBUNINS.BIN)をコピーします。標準添付された識別用ファイル(HIBUNINS.BIN)は,次に示すディレクトリに格納されています。
    クライアントのインストール先ディレクトリ\MASTER\DMAIT\HIBUNINS_Key
  3. ルートディレクトリ下に,HIBUNINSフォルダを作成する。
    (1)で作成した秘文製品のインストール媒体を格納します。
  4. ファイルを格納したディレクトリを指定してパッケージングする。
    パッケージング時には,[JP1/NETM/DMパッケージング]ダイアログボックスの[オプション]パネルで「インストール後コンピュータを再起動する」チェックボックスをオンにしてください。

パッケージングの方法の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1 パッケージングの方法」を参照してください。

秘文製品をインストールするパッケージ名は,AIT-HIBUN-INSTになります。

識別用ファイルについては,マニュアル「Automatic Installation Toolガイド」の「付録B JP1/NETM/DMで提供するAITファイル」を参照してください。

(3) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行

(2)で作成したパッケージをクライアントへ配布するため,リモートインストールを指示するジョブを作成・実行します。

ジョブ作成時のジョブ種別は,「パッケージのインストール」を選択します。

リモートインストールを指示するジョブの作成・実行については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。

「パッケージのインストール」ジョブが実行されると,インストール媒体に格納されたインストールチェックコマンドが実行され,秘文製品をインストールできるクライアントに対してサイレントインストールが実行されます。

ジョブの実行結果は,[ジョブ実行状況]ウィンドウの「実行状態」で確認できます。

図E-12 [ジョブ実行状況]ウィンドウ

[図データ]

(4) レジストリ取得項目の作成

秘文製品のインストール結果を確認するため,クライアントのレジストリ情報を取得します。

インストール結果を格納したレジストリ情報を取得するには,取得する情報をレジストリ取得項目に設定します。レジストリ取得項目は,[項目設定]ダイアログボックスで設定します。

図E-13 [項目設定]ダイアログボックス

[図データ]

[項目設定]ダイアログボックスに設定する内容を次に示します。

項目 設定内容
項目名称 任意の値を設定
ルートキー 「HKEY_LOCAL_MACHINE」を選択
パス
  • OSが32ビット版の場合
    \SOFTWARE\HITACHI\NETM/DM/P
  • OSが64ビット版の場合
    \SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\NETM/DM/P
レジストリ名 秘文INSTALL
OS種別 「選択する」を選択し,「Windows2000」,「Windows XP」,「Windows Vista」および「Windows 7」のチェックボックスをオン

レジストリ取得項目を作成する方法の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.2 レジストリ情報の取得方法」を参照してください。

(5) 「レジストリ取得項目の転送」ジョブの作成・実行

(4)で作成したレジストリ取得項目を,クライアントへ配布します。配布するには,「レジストリ取得項目の転送」ジョブを作成・実行します。これによって,クライアントのインストール結果のレジストリ情報が,取得できるようになります。

「レジストリ取得項目の転送」ジョブを作成・実行する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.2 レジストリ情報の取得方法」を参照してください。

(6) 「システム情報の取得」ジョブの作成・実行

レジストリ情報をクライアントから取得するために,リモートインストールマネージャから「システム情報の取得」ジョブを実行します。(5)で配布されたレジストリ取得項目に基づき,クライアントのレジストリ情報が取得されます。

「システム情報の取得」ジョブを実行する前に,(3)で実行した「パッケージのインストール」ジョブと,(5)で実行した「レジストリ取得項目の転送」ジョブが正常に終了している必要があります。

「システム情報の取得」ジョブを作成・実行する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.1 システム情報の取得手順」を参照してください。

(7) インストール結果の確認

取得したレジストリ情報を使って,インストール結果を次のように確認および集計できます。

(a) クライアントごとにインストール結果を確認する

[システム構成]ウィンドウの[レジストリ情報]タブを選択し,秘文製品のインストール結果を確認したいクライアントを選択します。

[レジストリ情報]タブに表示されるレジストリ情報の取得結果を次の表に示します。

表E-4 レジストリ情報の取得結果

レジストリ取得項目 取得結果 内容
秘文INSTALL OK インストールが正常終了した
INSTCHK_NG インストールチェックでエラーが発生した
NG インストールでエラーが発生した

取得したレジストリ情報を[システム構成]ウィンドウで確認する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.1.5 取得したシステム情報の確認」を参照してください。

(b) インストールの結果を集計する

インベントリビューアで,インストールの実行結果を条件として設定し,集計します。

図E-14 [集計]ウィンドウ

[図データ]

インストールの実行結果は,次の3種類があります。

インベントリビューアで集計する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「4.2 インベントリ情報を集計する」を参照してください。

(8) インストール時に発生したエラーの対処

インストールを実行し,エラーが発生した場合は,そのエラー要因がチェック結果ファイルに出力されます。チェック結果ファイルは,クライアントの次の場所に出力されます。

Windowsのインストール先ディレクトリ\HIBUN\INSTCHK\コンピュータ名.csv

チェック結果ファイルの内容を確認して,エラー要因を取り除いてください。

チェック結果ファイルの出力フォーマットや出力内容については,マニュアル「JP1/秘文 セットアップガイド(管理者用)」のインストールチェックについて記述された個所を参照してください。