JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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付録E.5 秘文製品の内部ログの収集

秘文製品を使用中にエラーが発生した場合,JP1/NETM/DMを使って秘文製品のログをクライアントから収集できます。秘文製品のログは,リモートコレクトまたはリモートコントロールマネージャの機能を使って収集できます。

秘文製品の内部ログを収集する手順を次の図に示します。

図E-15 秘文製品の内部ログを収集する手順

[図データ]

次に,各手順を説明します。

<この項の構成>
(1) 識別用ファイルのパッケージング
(2) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行
(3) 取得した内部ログの収集

(1) 識別用ファイルのパッケージング

秘文製品のログを収集するための識別用ファイルが格納されているディレクトリを選択し,パッケージングします。識別用ファイル(HIBUNLOG.BIN)はJP1/NETM/DMに標準添付され,次に示すディレクトリに格納されています。

クライアントのインストール先ディレクトリ\MASTER\DMAIT\HIBUNLOG_Key

パッケージングの方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1 パッケージングの方法」を参照してください。

秘文製品のログを収集するためのパッケージ名は,AIT-HIBUN-LOGになります。

識別用ファイルについては,マニュアル「Automatic Installation Toolガイド」の「付録B JP1/NETM/DMで提供するAITファイル」を参照してください。

(2) 「パッケージのインストール」ジョブの作成・実行

(1)で作成したパッケージをクライアントへ配布するため,リモートインストールを指示するジョブを作成・実行します。

ジョブ作成時のジョブ種別は,「パッケージのインストール」を選択します。

「パッケージのインストール」ジョブが実行されると,収集された秘文製品のログが,クライアントの次の場所に格納されます。

クライアントのインストール先ディレクトリ\HIBUN\LOG_CAB

リモートインストールを指示するジョブの作成・実行については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。

(3) 取得した内部ログの収集

クライアントの秘文製品のログを管理者が確認するためには,クライアントのログを収集する必要があります。ログを収集する方法には,次の2種類があります。

どちらの方法を使用しても,収集されるログの内容は同じです。

(a) リモートコレクト機能を使用する

「パッケージのインストール」ジョブが正常に終了したことを確認したあと,「リモートコレクト」ジョブを作成・実行します。

[ジョブの作成]ダイアログボックスの[コレクトファイル]パネルで,収集するファイルおよび収集したファイルを格納するディレクトリを設定します。

図E-16 [コレクトファイル]パネル

[図データ]

設定が完了したら,「リモートコレクト」ジョブを実行します。リモートコレクトのジョブの作成・実行については,マニュアル「運用ガイド1」の「5.1.1 リモートコレクトの実行」を参照してください。

ログファイルを収集したあと,クライアントのログファイルは削除してください。リモートコレクトのジョブを実行するときにログファイルを削除する場合は,[コレクトファイル]パネルの[詳細]ボタンをクリックして表示される[リモートコレクトの詳細オプション設定]ダイアログボックスで,「収集直後」に次に示す設定をしてください。

cmd.exe /C "RD /S /Q "クライアントのインストール先ディレクトリ\HIBUN""

リモートコレクトされたファイルはアーカイブされているので,アンアーカイバを使用して復元する必要があります。ファイルの復元方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「5.1.2 収集ファイルの復元」を参照してください。

(b) リモートコントロール機能を使用する

リモートコントロールマネージャの[ファイル転送]ウィンドウで,クライアントのログファイルをマネージャへファイル転送できます。転送するファイルとして,次の場所にあるログファイルを指定します。

クライアントのインストール先ディレクトリ\HIBUN\LOG_CAB

マネージャへのファイル転送が完了したあと,クライアントのログファイルは削除してください。

リモートコントロール機能の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照してください。