JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
データベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合にメンテナンスとして必要となる作業について説明します。なお,データベースのバックアップおよびバックアップからの復元については,「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。
データベースのメンテナンスには,データベースマネージャを使用します。データベースマネージャの起動手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.5 データベースマネージャの操作方法(Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合)」を参照してください。
次に示す場合,データベースマネージャを使用してデータベースをアップグレードする必要があります。
データベースをアップグレードする手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.5.4 データベースをアップグレードする」を参照してください。
なお,リレーショナルデータベースをアップグレードする前に,リレーショナルデータベースのバックアップを取得しておくことをお勧めします。取得するバックアップについては,「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。
管理情報の追加,変更または削除によってリレーショナルデータベースの断片化が進むと,データベースへのデータの格納効率が低下します。効率良く運用するために,リレーショナルデータベースは定期的に再編成してください。
リレーショナルデータベースの断片化の確認および再編成の手順については,各RDBMSのマニュアルを参照してください。
JP1/NETM/DM Managerは,リレーショナルデータベースに障害が発生したときに,論理的に不整合なデータベースを修復し,障害から回復する機能を持ちます。
リレーショナルデータベースに障害が発生すると,通常はロールバックによって自動的に回復します。しかし,何らかの原因で自動的に回復しないときは,データベースマネージャを使用してリレーショナルデータベースを回復する必要があります。
なお,データベースマネージャを使用してデータベースを回復できるのは,リレーショナルデータベースがMicrosoft SQL Serverの場合です。
データベースを回復する手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.5.5 データベースを回復する(Microsoft SQL Server)」を参照してください。
ファイルを使ってシステム構成情報を更新した場合など,削除したホストのインベントリ情報が削除されないで,そのままデータベースに残ることがあります。このようなインベントリ情報は,JP1/NETM/DMで使用されることはなく,その分だけデータベースの空き領域が少なくなります。
これらの不要なインベントリ情報は,データベースマネージャから一括して削除できます。不要なインベントリ情報の削除手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.5.6 データベース上の不要なインベントリ情報を削除する」を参照してください。
不要なインベントリ情報は次のような場合に発生します。
大量のホストを削除した場合には,不要なインベントリ情報が多数残っているおそれがあります。このような場合には,不要なインベントリ情報を削除することをお勧めします。
なお,データベースマネージャを使って削除できるインベントリ情報は,システム構成上に存在しないホストのインベントリ情報です。削除対象となるインベントリ情報を,次の表に示します。
表5-3 削除対象となるインベントリ情報
分類 | インベントリ項目 |
---|---|
システム情報 | システム情報 |
レジストリ情報 | |
ソフトウェア情報 | インストールパッケージ情報 |
ソフトウェアインベントリ情報 | |
ウィルス対策製品情報 | |
Microsoft Office製品情報 | |
ユーザインベントリ情報 | ユーザインベントリ情報 |
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