JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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5.2.3 Asset Information Manager Limitedのデータベースのメンテナンス

Asset Information Manager Limitedを使用している場合にデータベースのメンテナンスとして必要となる作業について説明します。なお,データベースのバックアップおよびリストアについては,「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。

データベースのメンテナンスには,データベースマネージャを使用します。データベースマネージャの起動手順については,マニュアル「構築ガイド」の「10.3 Asset Information Manager Limitedのデータベースをセットアップする」を参照してください。

<この項の構成>
(1) データベースのアップグレード
(2) データベースの再編成
(3) Embedded RDBのサイズの変更
(4) Embedded RDBのホスト名の変更
(5) Embedded RDBの開始および停止

(1) データベースのアップグレード

次に示す場合,データベースマネージャを使用して「Asset Information Manager Limited」のデータベースをアップグレードする必要があります。

アップグレードの手順は,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.2 データベースをアップグレードする」を参照してください。

(2) データベースの再編成

Embedded RDBでは,レコードが削除された領域は再利用できない領域になります。データベース領域に再利用できない領域が増えると,データベース領域の使用率を圧迫することがあります。このため,データベースを再編成して領域を再利用できるようにする必要があります。

リレーショナルデータベースにEmbedded RDBを使用している場合の再編成の手順については,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.7 Embedded RDB環境でデータベースを再編成する」を参照してください。

なお,リレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合のデータベースの再編成については,各RDBMSのマニュアルを参照してください。

(3) Embedded RDBのサイズの変更

Embedded RDBのサイズを変更するには,Asset Information Manager Limitedのデータベースを再作成する必要があります。ここでは,Asset Information Manager Limitedのデータベースのサイズを変更する場合の手順を次に示します。この手順で,サイズを変更する前のデータを再作成後のデータベースに引き継げます。サイズを変更する前のデータを引き継がない場合は,手順2.だけを実行してAsset Information Manager Limitedのデータベースのサイズを変更してください。

  1. CSV形式でAsset Information Manager Limitedのデータベースのバックアップを取得する。
    CSV形式でAsset Information Manager Limitedのデータベースのバックアップを取得する方法については,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.3 データベースをCSV形式ファイルでバックアップする」を参照してください。
  2. Asset Information Manager Limitedのデータベースを作成する。
    変更したいサイズを指定して,Asset Information Manager Limitedのデータベースを作成します。Asset Information Manager Limitedのデータベースを作成する方法については,マニュアル「構築ガイド」の「103.1 データベースを新規作成する)」を参照してください。
  3. Asset Information Manager Limitedのデータベースのリストアを実行する。
    手順1.で取得したCSV形式のバックアップファイルをリストアします。「バックアップフォルダ名」には,バックアップファイルのパスを指定します。Asset Information Manager Limitedのデータベースをリストアする方法については,マニュアル「構築ガイド」の「10.3.6 Embedded RDB環境でデータベースをリストアする」を参照してください。

(4) Embedded RDBのホスト名の変更

注意事項

Asset Information Manager LimitedのデータベースがEmbedded RDBの場合に,Embedded RDBのホスト名を変更する手順を次に示します。クラスタ環境で論理ホスト名を変更する場合も,この手順で変更できます。

  1. Embedded RDBを停止する。
    Embedded RDBを停止する方法については,「(5) Embedded RDBの開始および停止」を参照してください。
  2. JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\aimdb\confに格納されているpdsysファイルをテキストエディタで開く。
  3. pdsysファイルの「pdunit -x ホスト名 -u unt1 -d "JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\aimdb"」の「ホスト名」を変更する。
    変更する際は,最終行以外の行の最後に「\」を付けて,1行が80バイトを超えないように記述してください。記述例を次に示します。
    pdunit -x ホスト名 -u unt1\
    -d "JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\aimdb"
  4. JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\aimdb\conf\embに格納されている次のファイルをテキストエディタで開く。
    • HiRDB.ini
    • reorganization_al.bat
    • reorganization_tb.bat
  5. 各ファイルの「PDHOST=ホスト名」の「ホスト名」を変更する。
  6. JP1/NETM/DMのサーバセットアップの[AIM関連]パネルで,「Asset Information ManagerのURL(U)」のURLにホスト名をしている場合は,ホスト名を変更する。
  7. OSのホスト名を変更する。
  8. OSを再起動する。

(5) Embedded RDBの開始および停止

Embedded RDBを開始および停止する手順をそれぞれ次に示します。なお,64ビットのOSでAsset Information Manager Limitedのコマンドを実行する場合は,32ビット用のコマンドプロンプトで実行する必要があります。実行手順については,マニュアル「構築ガイド」の「10.11 64ビット版のOSでAsset Information Manager Limitedを使用する場合の注意事項」を参照してください。

  1. Embedded RDBの開始
    Administrators権限を持つユーザでjamemb_dbstart.batを実行すると,Embedded RDBを開始できます。
    jamemb_dbstart.batは次のフォルダに格納されています。
    JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\exe
  2. Embedded RDBの停止
    Administrators権限を持つユーザでjamemb_dbstop.batを実行すると,Embedded RDBを停止できます。
    jamemb_dbstop.batは次のフォルダに格納されています。
    JP1/NETM/DM Managerのインストール先フォルダ\jp1asset\exe