JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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4.25 dcmwsus.exe(WSUSの同期実行)

階層化したWSUSと連携している環境で,最上位のWSUSと下位のWSUSを同期させるdcmwsusコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerの配布管理システムで実行できます。なお,このコマンドでは,パラメタファイルを使用しません。

<この節の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 引数
(4) 注意事項
(5) リターンコード
(6) 実行例

(1) 機能

このコマンドには,次の三つの機能があります。

(2) 形式

WSUSを同期させる場合
dcmwsus.exe SYNCHRONIZE /w WSUSサーバのURL
                        /o 実行結果の出力ファイルのフルパス
                        [/u ユーザ名][/p パスワード]
                        [/LC {ON|OFF}]
WSUSコンピュータグループにクライアントを登録する場合
dcmwsus.exe GROUP_CREATE /w WSUSサーバのURL
                         /g あて先グループ名
                         /o 実行結果の出力ファイルのフルパス
                         [/u ユーザ名][/p パスワード]
                         [/LC {ON|OFF}]
WSUSコンピュータグループに登録されたクライアントの一覧を出力する場合
dcmwsus.exe CLIENT_LIST   /w WSUSサーバのURL
                          /g WSUSコンピュータグループ名
                          /o 実行結果の出力ファイルのフルパス
                          [/u ユーザ名][/p パスワード]
                          [/LC {ON|OFF}]

(3) 引数

(4) 注意事項

(5) リターンコード

dcmwsusコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。

コード 意味 対処
0 正常終了した。 なし。
2 コマンドの引数に不正な値が指定されている。 コマンドの引数の設定値を確認してください。
3 指定したWSUSサーバ(WSUS連携機能)に接続できなかった。 WSUSサーバおよびWSUS連携機能の状態に問題がないか,次の点を確認してください。
  • WSUSサーバのURLに誤りがないか
  • WSUSサーバの起動状態は問題ないか
  • WSUSサーバに障害は発生していないか
  • 「WSUS連携機能」がインストールされているか
  • Microsoft .Net Frameworksの設定は正しいか
  • Microsoft .Net Frameworksのバージョンは正しいか
  • WSUSサーバ間のネットワークの状態は正常か
4 結果出力ファイルをオープンできない。 結果出力ファイルの指定を確認してください。
5 処理中にWSUSサーバ(WSUS連携機能)との通信エラーが発生した。 WSUSサーバの状態に問題がないか,次の点を確認してください。
  • WSUSサーバの起動状態は問題ないか
  • WSUSサーバに障害は発生していないか
  • WSUSサーバ間のネットワークの状態は正常か
6 指定したグループが存在しない,または使用できない文字が含まれている,もしくは指定できる文字数の最大長を超えている。 引数に指定したグループ名を確認してください。
7 コンピュータグループが作成されていない。 最上位のWSUSに,WSUSコンピュータグループが作成されているかを確認してください。作成されている場合は同期を実行してください。作成されていない場合は,最上位のWSUSにWSUSコンピュータグループを作成したあと,同期を実行してください。
その後,しばらく待ってからコマンドを再実行してください。
8 WSUSサーバでエラーが発生した。 結果出力ファイルを参照してください。
12 その他のエラーが発生した。 イベントログを参照してください。
13 ユーザ名またはパスワードに誤りがある。 ユーザ名またはパスワードの指定を確認してください。
15 ほかのプロセスがWSUSサーバに対して処理を実行中。 しばらく待ってからコマンドを再実行してください。

また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。

(6) 実行例

WSUSを同期させる場合,WSUSコンピュータグループにクライアントを登録する場合,およびWSUSコンピュータグループに登録されたクライアントの一覧を出力する場合の実行例を次に示します。

WSUSを同期させる場合
dcmwsus.exe SYNCHRONIZE /w http://wssrv001:80/netmWS /o C:\temp\wsussync.txt
WSUSコンピュータグループにクライアントを登録する場合
dcmwsus.exe GROUP_CREATE /w http://wssrv001:80/netmWS /g グループ1 /o C:\temp\wsuscreate.txt
WSUSコンピュータグループに登録されたクライアントの一覧を出力する場合
dcmwsus.exe CLIENT_LIST /w http://wssrv001:80/netmWS /o C:\temp\wsuscltlist.txt