JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
CSV形式ファイルから配布管理システムに複数のユーザインベントリを一括して入力するdcmuidiコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerの配布管理システムで実行できます。なお,このコマンドでは,パラメタファイルを使用しません。
ローカルホスト上の配布管理システムに接続し,CSV形式ファイルで作成した複数のユーザインベントリを一括して入力します。
入力するユーザインベントリは,CSV出力ユティリティまたはdcmcsvuコマンドで,「ユーザ資産情報」テンプレートを使って出力したCSV形式ファイルを編集して作成してください。ファイル形式は,「ユーザ資産情報」テンプレートと同じになります。
CSV形式ファイルの例を次に示します。
コマンドを実行すると,あて先を識別する運用キーとして使用しているホスト名,IPアドレス,またはホスト識別子のどれかをキーとして,既存のユーザインベントリとCSV形式ファイルの内容が比較され,既存のユーザインベントリと一致したホストのユーザインベントリだけが入力されます。
したがって,配布管理システムのシステム構成に登録されていないホストのユーザインベントリを新規に入力することはできません。
dcmuidi.exe /if 入力用のCSV形式ファイル名 [/LC {ON|OFF}]
dcmuidiコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード | 意味 | 対処 |
---|---|---|
0 | 正常終了した。該当するホストが存在しなかった。またはユーザインベントリに変更がなかった。 | なし。 |
2 | コマンドの引数に不正な値が指定されている。 | コマンドの引数の設定値を確認してください。 |
3 | 配布管理システムへの接続またはアクセス時にエラーが発生した。 | 配布管理システム,データベースサーバが動作しているか,またはその設定に誤りがないか確認してください。 |
4 | 入力用のCSV形式ファイルのオープンエラーが発生した。 | ファイルのパスを確認してください。 |
12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 システムエラー,入力用のCSV形式ファイルに不正なデータが指定された,または処理が拒否されたなどが考えられます。 |
また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。
dcmuidiコマンドを使ってCSV形式ファイルからユーザインベントリを入力するときの注意事項を次に示します。
入力用のCSV形式ファイルをC:\tempフォルダ下に保存した場合,次のように指定します。
dcmuidi.exe /if C:\temp\dcmuidi.csv
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