JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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9.1.4 UnicodeでCSV形式ファイルを出力する場合の変換ルール

Unicodeへの変換は,「ホスト・コードページ対応表」と「ロケール・コードページ対応表」を基に,ホスト単位に決定します。

Unicodeへの変換ルールは,次に示す優先度で変換されます。

優先度 変換ルール 説明
1 ホスト・コードページ対応表を基に変換する。 ホスト・コードページ対応表に記載されているホストは,その変換定義に従います。
2 ロケール・コードページ対応表を基に変換する。 ホスト・コードページ対応表に記載されていないホストは,ロケール・コードページ対応表の変換定義に従います。
3 デフォルト ホスト・コードページ対応表およびロケール・コードページ対応表に記載されていないホストは,デフォルトコードページとして,シフトJISを適用します。

以降で,ホスト・コードページ対応表およびロケール・コードページ対応表について説明します。

<この項の構成>
(1) ホスト・コードページ対応表
(2) ロケール・コードページ対応表

(1) ホスト・コードページ対応表

ホスト・コードページ対応表は,ホスト識別子とコードページの対応を定義するテキストファイルです。これによって,クライアント(ホスト)単位に変換ルールを定義できます。ホスト・コードページ対応表は,ロケール・コードページ対応表を基に変換したくないクライアント(ホスト)が存在する場合,作成する必要があります。例えば,英語のOSのクライアント(ホスト)に中国語のソフトウェアをインストールしていても,システムロケールは英語のままのときです。

ホスト・コードページ対応表の書式を次に示します。

ホスト識別子コードページ△改行コード

(凡例) △:半角スペースまたはタブ


注意事項
  • ホスト識別子は,大文字で入力してください。
  • 1行につき1,024バイト以内で指定してください。1,024バイトを超える場合は,エラーとなります。
  • 先頭が「*」の行はコメント行と見なされ,無視されます。
  • 半角スペースとタブ,または半角スペースと改行だけの行は,空行と見なされ無視されます。
  • コードページは,Windowsでサポートしているコードページから,ロケールIDに対応する言語のものを指定してください。
  • 同じホスト識別子が2回以上出現した場合は,エラーとなります。

なお,デフォルトのホスト・コードページ対応表(hid-cp.ini)を提供しています。デフォルトのホスト・コードページ対応表には,有効行がありません。必要に応じて編集してください。ホスト・コードページ対応表は,次に示すディレクトリに格納されています。

JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\COMMON\INV

提供しているホスト・コードページ対応表の内容(デフォルト)を次に示します。

************************************************************************
*                      host id - code page list
************************************************************************
 
*#XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX                     1252

(2) ロケール・コードページ対応表

ロケール・コードページ対応表は,ロケールIDとコードページの対応を定義するテキストファイルです。これによって,ロケールID単位に変換ルールを定義できます。ただし,クライアントのシステム情報が取得できていない場合は,変換できません。

ロケール・コードページ対応表の書式を次に示します。

ロケールIDコードページ△改行コード

(凡例) △:半角スペースまたはタブ


注意事項
  • 1行につき1,024バイト以内で指定してください。1,024バイトを超える場合は,エラーとなります。
  • 先頭が「*」の行は,コメント行と見なされ,無視されます。
  • 半角スペースとタブ,または半角スペースと改行だけの行は,空行と見なされ無視されます。
  • コードページは,Windowsでサポートしているコードページから,ロケールIDに対応する言語のものを指定してください。
  • 同じロケールIDが2回以上出現した場合は,エラーとなります。

なお,デフォルトのロケール・コードページ対応表(lcid-cp.ini)を提供しています。必要に応じて編集してください。ロケール・コードページ対応表は,次に示すディレクトリに格納されています。

JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\COMMON\INV

提供しているロケール・コードページ対応表の内容(デフォルト)を次に示します。

************************************************************************
*                    locale id - code page list
************************************************************************
 
*1033=English - United States               1252=Latin I
 1033                                       1252
*2057=English - United Kingdom              1252=Latin I
 2057                                       1252
                                            
*1041=Japanese                              932=Japanese Shift-JIS
 1041                                       932
                                            
*2052=Chinese - People's Republic of China  936=Simplified Chinese GBK
 2052                                       936
*4100=Chinese - Singapore                   936=Simplified Chinese GBK
 4100                                       936
                                            
*1028=Chinese - Taiwan                      950=Traditional Chinese Big5
 1028                                       950
*3076=Chinese - Hong Kong SAR               950=Traditional Chinese Big5
 3076                                       950
*5124=Chinese - Macao SAR                   950=Traditional Chinese Big5
 5124                                       950

この場合,ロケールIDが「1041」のクライアント(ホスト)のデータは,シフトJISであると見なして,Unicode変換されます。