JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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8.2.5 [スケジュール]パネルの設定

[スケジュール]パネルでは,配布管理システムおよびクライアントでのジョブ実行日時を設定します。

なお,設定した実行日時は1分間隔で監視されるため,ジョブの実行は最大で1分遅延する場合があります。

図8-11 [スケジュール]パネル

[図データ]

<この項の構成>
(1) 配布管理システムでのジョブ実行日時の指定
(2) クライアントでのジョブ実行日時の設定

(1) 配布管理システムでのジョブ実行日時の指定

配布管理システム側でジョブをすぐに実行するか,日時を指定して実行するかを選択します。

即時実行
ジョブをすぐに実行します。
日時を指定して実行
指定した日時にジョブを実行します。ジョブの登録日時,および実行期限も指定できます。日時を指定する際,「年」には西暦の下2けたを指定してください。
なお,「日時を指定して実行」を設定したジョブを保存した場合,保存されたジョブの実行日時の設定は「即時実行」に変更されます。
登録日時
配布管理システムにジョブを登録する日時を指定します。登録日時を指定する場合は,チェックボックスをオンにしてください。
多数のジョブを同一の実行日時でスケジュールすると,配布管理システムに一時的に負荷が掛かり,ジョブを実行する時刻が遅れることがあります。登録日時を指定することで,ジョブを実行する時刻が遅れることを回避できます。
なお,登録日時は,JP1/NETM/DM Managerでだけ指定できます。
実行日時
ジョブを実行する日時を指定します。
実行期限
指定した実行日時に実行されなかったジョブの,実行期限を指定します。実行期限を指定する場合は,チェックボックスをオンにしてください。
通常,実行日時になったジョブは実行されますが,指定した日時に配布管理システムが起動していなかったときなどは,ジョブが実行されません。実行されなかったジョブは,次回の配布管理システムの起動時に,実行期限が過ぎていなければ実行され,実行期限が過ぎていれば実行期限を過ぎたジョブとして実行されないで残ります。実行期限を過ぎて残っているジョブは,確認後,削除してください。

なお,配布管理システムで実行日時を指定してジョブを実行した場合,そのジョブの実行日時より前に次に示す操作をしないでください。ジョブが実行できなくなりジョブ定義が削除されます。

(2) クライアントでのジョブ実行日時の設定

クライアント側でジョブを実行する日時を設定します。クライアントでのジョブ実行日時を設定できるのは,次のジョブだけです。

「ソフトウェア情報の取得」ジョブの場合,クライアントがジョブを保留またはキャンセルするおそれがあります。クライアントに保留やキャンセルをさせないためには,クライアントでのジョブの実行日時を設定してください。

次に,クライアントでのジョブ実行日時の設定方法を示します。

  1. [スケジュール]パネルの[詳細設定]ボタンをクリックする。
    [実行日時の詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで,クライアントでのジョブの実行間隔または実行日時と,実行タイミングを設定できます。

    図8-12 [実行日時の詳細設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    実行間隔を設定する
    クライアント側でジョブを実行する間隔を設定します。「毎日実行」,「毎週実行」または「毎月実行」を設定できます。なお,実行日時を設定した場合は,実行間隔を設定できません。
    実行間隔を設定した場合,初回だけすべてのシステム情報またはソフトウェア情報を取得し,2回目以降は変更部分だけのシステム情報またはソフトウェア情報を取得します。ただし,「Microsoft Office製品を検索」または「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得したときは,ジョブの実行ごとにすべての検索結果が通知されます。
    エンドユーザが変更時,サーバ側に即時に反映する
    「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブの場合に,「実行間隔を設定する」を選択すると設定できます。このチェックボックスをオンにすると,クライアントでユーザインベントリ情報が更新された時点で,配布管理システムへも変更内容が反映されます。デフォルトは,チェックボックスがオフです。
    なお,「ジョブ実行時,情報に変更がないとサーバ側に反映しない」チェックボックスがオンの場合,「エンドユーザが変更時,サーバ側に即時に反映する」チェックボックスはオンにできません。
    ジョブ実行時,情報に変更がないとサーバ側に反映しない
    「ユーザインベントリ情報の取得」ジョブの場合に,「実行間隔を設定する」を選択すると設定できます。このチェックボックスをオンにすると,初回のジョブ実行時はすべてのユーザインベントリ情報を配布管理システムへ通知します。2回目以降のジョブ実行時は,ユーザインベントリ情報に変更があった場合だけ全情報を通知し,変更がない場合は通知しません。したがって,ネットワークの負荷が軽減できます。デフォルトは,チェックボックスがオフです。
    なお,「エンドユーザが変更時,サーバ側に即時に反映する」チェックボックスがオンの場合,「ジョブ実行時,情報に変更がないとサーバ側に反映しない」チェックボックスはオンにできません。
    実行日時を設定する
    クライアント側でジョブを実行する日時を設定します。「年」には西暦の下2けたを設定してください。
    なお,実行間隔を設定した場合,実行日時は設定できません。また,UNIXのクライアントに対しては,ジョブの実行日時を設定しても無視されます。
    実行タイミングの設定
    クライアント側でジョブを実行するタイミングを設定します。
    システム稼働中実行
    クライアントのシステム稼働中にジョブが実行されます。ジョブの実行間隔または実行日時を設定している場合は,設定した日時にジョブが実行されます。ただし,設定した日時にクライアントが起動していない場合は,次回のシステム起動時にジョブが実行されます。
    システム起動時実行
    クライアントのシステム起動時にジョブが実行されます。ジョブの実行間隔または実行日時を設定している場合は,設定した日時以降の最初のシステム起動時にジョブが実行されます。
    なお,Windows XP Mode環境のクライアントに対してジョブを実行する場合,ジョブの実行タイミングを「システム起動時実行」に設定すると,意図しないタイミングでジョブが実行されるおそれがあります。Windows XP Mode環境に対してのジョブの管理については,マニュアル「構築ガイド」の「付録C.2(2) ジョブを管理する際の注意事項」を参照してください。
    システム停止時実行
    クライアントのシステム終了時にジョブが実行されます。ジョブの実行間隔を設定している場合は,設定した日時以降の最初のシステム終了時にジョブが実行されます。
    なお,この項目は,UNIXのクライアントへジョブを実行する場合に設定できます。Windowsのクライアントへのジョブに設定した場合は,ジョブの実行結果がエラーになります。
  2. [OK]ボタンをクリックする。
    設定した値が保存されて,[スケジュール]パネルに戻ります。