JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
Windowsのタスクスケジューラを利用して,パッチ情報ファイルの取得,パッチの取得およびパッケージングを自動で実行できます。ただし,自動的に取得できるパッチは,OSのパッチだけです。
タスクスケジューラによるパッチの自動取得は,次の流れで実行されます。
パッチのパッケージングの設定については,「7.1.2(1) パッケージングの設定」を参照してください。
「リモートインストールマネージャ」を「サーバ本体機能」と別のコンピュータにインストールしている場合は,タスクスケジューラを利用してパッチを自動取得する前に,[自動ダウンロード設定]パネルで取得するパッチの設定を完了しておく必要があります。
ここでは,取得するパッチの設定とタスクスケジューラの設定について説明します。
タスクスケジューラを利用して自動的にパッチを取得する場合,取得するパッチの種類をあらかじめ設定しておく必要があります。また,自動的に取得したパッチを,そのままパッケージングするかどうかも設定します。
自動的に取得するパッチの種類は,[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから表示する,[自動ダウンロード設定]パネルで設定します。
[自動ダウンロード設定]パネルの表示方法を次に示します。
[自動ダウンロード設定]パネルでの設定内容について説明します。
図7-4 [自動ダウンロード設定]パネル
パッチを自動的に取得する場合の,タスクスケジューラの設定方法を次に示します。
タスクの実行結果を確認するには,タスクスケジューラの画面で,右クリックから表示されるメニューから[表示]−[詳細]を選択してください。「前回の結果」にタスクスケジューラの実行結果の戻り値が表示されます。戻り値の内容を次の表に示します。
表7-2 タスクスケジューラの戻り値(パッチの自動取得)
項番 | 戻り値 | 内容 |
---|---|---|
1 | 0x0 | 正常終了した。 |
2 | 0x1 | 取得するデータが存在しない。 |
3 | 0x2 | パッチの取得を実行中のため,プログラムの起動に失敗した。 |
4 | 0x3以上 | そのほかのエラーで終了した。 |
エラーの詳細情報は,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\LOG\DPT.LOGに出力されます。DPT.LOGの形式を次に示します。
図7-5 DPT.LOGの形式
DPT.LOGに出力されるログの要因と対処を次の表に示します。
表7-3 パッチ取得時に出力されるログの要因と対処
メッセージID | メッセージテキスト | 要因 | 対処 |
---|---|---|---|
DPT006-E | Another instance of the application is already running. | すでにパッチの取得が実行されています。 |
|
DPT009-E | Application will be stopped. Reason: Invalid arguments specified. | タスクスケジューラから起動するための引数が不正です。 | 引数が正しく指定されているか確認してください。 |
DPT101-E | Database connection failed. Reason: データベースのエラーメッセージ | データベースへの接続に失敗しました。 |
|
DPT102-E | Error occurred while accessing database. Reason: データベースのエラーメッセージ | データベースへのアクセス中にエラーが発生しました。 |
|
DPT103-E | Unable to get a DSN to connect or DSN invalid. Reason: データベースのエラーメッセージ. | データソースの取得に失敗した,またはデータソースが不正であるおそれがあります。 |
|
DPT204-E | Unable to configure the proxy settings. | プロキシサーバへの接続に失敗しました。 | [ネットワーク設定]パネルの,プロキシサーバの設定を確認してください。 |
DPT205-E | Error in network settings information. Unable to connect to the internet. | ネットワークへの接続に失敗しました。 | [ネットワーク設定]パネルの,ネットワーク接続の設定を確認してください。 |
DPT207-E | Unable to store the downloaded information in the file system. | ファイルのダウンロードに失敗しました。 |
|
DPT209-E | 'サーバ名' login failure. | サーバへのログインに失敗しました。 | [ネットワーク設定]パネルで,該当するサーバの認証情報を確認してください。 |
DPT254-E | Unable to establish connection with the JP1/NETM/DM Manager. | パッケージャで,サーバへの接続に失敗しました。 |
|
DPT255-E | Unable to communicate with the JP1/NETM/DM Manager. | パッケージャで,サーバへの接続中にエラーが発生しました。 |
|
DPT256-E | Unable to transfer the file to the JP1/NETM/DM Manager. | パッケージング中にネットワークが切断されたおそれがあります。 | ネットワークに接続されていることを確認してください。 |
DPT257-E | Package 'パッケージ名' already exists. | パッケージの格納先キャビネットに,同じパッケージ識別IDのパッケージが存在するおそれがあります。 | 格納先のキャビネットに,同じパッケージ識別IDのパッケージが存在するか確認してください。存在する場合は,該当するパッケージを削除するか,格納先キャビネットを変更してください。 |
DPT258-E | Invalid password specified for JP1/NETM/DM Manager login. | パッケージャで,サーバへの接続に失敗しました。 | [パッケージング設定]パネルの,「管理者ユーザのパスワード」の設定を確認してください。 |
DPT260-E | Unable to execute the command 'パッケージングのコマンド名のフルパス'. | パッケージャの起動に失敗しました。 | パッケージャがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合は,パッケージャをインストールしてください。 |
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