ソフトウェア情報を表示する方法は次のとおりです。

1. ［システム構成］，［あて先］または［ディレクトリ情報］ウィンドウの左枠で，ソフトウェア情報を表示するホストを選択する。
2. ［インストールパッケージ］タブまたは［ソフトウェアインベントリ］タブを選択する。

次に，それぞれのタブを選択して表示されるパネルについて説明します。

(a)　［インストールパッケージ］パネル

［インストールパッケージ］タブを選択すると，［インストールパッケージ］パネルが表示されます。［インストールパッケージ］パネルの表示例を次の図に示します。

図3-25　［インストールパッケージ］パネルの表示例

ウィンドウの右枠に，ソフトウェア情報が表示されます。ソフトウェア情報の項目に表示される内容は，次のとおりです。

• ローカルインストールされたソフトウェアで，Windowsの［コントロールパネル］の［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されているソフトウェアおよびパッチは，「他社ソフトウェア」のアイコンで表示され，ソフトウェアの識別IDは「WUA-」で始まります。64ビットアプリケーションは「WUA-64-」で始まります。バージョンと世代番号には「0000」が表示されます。
• コンピュータに適用されたパッチは，「他社ソフトウェア」のアイコンで表示され，識別IDは「SUP-」で始まります。また，Winodwsの［コントロールパネル］の[インストールされた更新プログラムの表示]に記録されているパッチの識別IDは，「SUP-」で始まります。ただし，Windowsの［コントロールパネル］の［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されているパッチの識別IDは「WUA-SUP」で始まります。どちらも，バージョンと世代番号には「0000」が表示されます。
• コンピュータに適用されていないパッチは，「未適用パッチ」のアイコンで表示され，識別IDは「BSA-」で始まります。バージョンと世代番号には「0000」が表示されます。
• 次のソフトウェア情報について，パッケージ識別IDが重複し，情報を正しく取得できないことがあります。
  
  • Windowsの［コントロールパネル］の［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されているソフトウェア
  • コンピュータに適用されたパッチ
  • コンピュータに適用されていないパッチ
  パッケージ識別IDの重複を防ぐには，クライアントセットアップの［ジョブオプション］パネルの「ソフトウェア検索時パッケージ識別IDの重複を抑止する」チェックボックスをオンにしてください。［ジョブオプション］パネルの詳細については，マニュアル「構築ガイド」の「6.2.10　［ジョブオプション］パネル」を参照してください。
  
• セキュリティPCにインストールされたアップデートデータは，「日立プログラムプロダクト」のアイコンで表示され，識別IDは「SPC-」で始まります。
• 「インストール日時／ソフトウェア検索日時」欄は，インストールの方法別に次の日時が表示されます。
  
  • JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェア
    インストールされた日時が表示されます。
    
  • JP1/NETM/DM以外の方法でインストールしたソフトウェア
    ［コントロールパネル］の［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に登録されているソフトウェアの場合，インストールされた日時が表示されます。それ以外のソフトウェアまたはインストールされた日時が取得できないソフトウェアは，「ソフトウェア情報の取得」ジョブでソフトウェア情報を取得した日時が表示されます。
    
  ただし，UNIXシステムにインストールされているソフトウェアの「インストール日時／ソフトウェア検索日時」は表示されません。
  
• クライアントのセットアップで，「日立プログラムプロダクトを［アプリケーションの追加と削除］ソフトウェアとして扱う」チェックボックスをオンにしている場合，同一の日立プログラムプロダクトの情報が「日立プログラムプロダクト」と「アプリケーションの追加/削除」の両方で表示されることがあります。
  情報が重複して表示されるときは，表示するソフトウェアを限定してください。表示するソフトウェアを限定する方法については，「3.2.6(2)　表示するソフトウェアを限定する」を参照してください。
  
• 「インストールパッケージ一覧」には，先頭から50バイトまでの名称が表示されます。ただし，ホットフィックスについては51バイト以上の場合，次に示す順序で，ホットフィックス番号が50バイト以内に含まれるように変換され，表示されます。
  
  1. ホットフィックスが，次の表に示す変換前の名称の場合，変換後の名称に変換されて表示されます。ホットフィックスの変換前と変換後の名称の対応を，次の表に示します。
     

     表3-1　ホットフィックスの変換前と変換後の名称の対応

     項番	変換前の名称	変換後の名称
     1	Windows 2000 ホットフィックス - サポート技術情報　（KB） xxxxxx	Windows 2000 ホットフィックス - KBxxxxxx
     2	Windows 2000 ホットフィックス パッケージ [詳細情報は xxxxxx を参照してください]	Windows 2000 ホットフィックス - xxxxxx
     3	Windows XP ホットフィックス サポート技術情報　（KB） xxxxxx	Windows XP ホットフィックス - KBxxxxxx
     4	Windows XP ホットフィックス パッケージ [詳細情報は xxxxxx を参照してください]	Windows XP ホットフィックス - xxxxxx
     5	Windows XP ホットフィックス: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Windows XP ホットフィックス:KBxxxxxx
     6	Windows XP セキュリティの更新: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Windows XP セキュリティの更新:KBxxxxxx
     7	Windows XP Application Compatibility Update[Qxxxxxx]	Windows XP ApplicationCompatibility Update-Qxxxxxx
     8	Windows Server 2003 ホットフィックス - サポート技術情報　（KB） xxxxxx	Windows Server 2003 ホットフィックス - KBxxxxxx
     9	Windows Server 2003 ホットフィックス パッケージ [詳細情報は xxxxxx を参照してください]	Windows Server 2003 ホットフィックス - xxxxxxx
     10	Windows Server 2003 ホットフィックス: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Windows Server 2003 ホットフィックス:KBxxxxxx
     11	Windows Server 2003 セキュリティの更新: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Windows Server 2003 セキュリティの更新: KBxxxxxx
     12	Windows Server 2003 更新: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Windows Server 2003 更新: KBxxxxxx
     13	Windows Media Player Hotfix [詳細については，xxxxxx を参照してください]	Windows Media Player Hotfix - xxxxxx
     14	Windows Media Player 9 ホットフィックス [詳細については，xxxxxx を参照してください]	Windows Media Player 9 Hotfix - xxxxxx
     15	Windows Internet Explorer 7 ホットフィックス (KBxxxxxx)	Internet Explorer 7 ホットフィックス KBxxxxxx
     16	Windows Internet Explorer 7 セキュリティ更新 （KBxxxxxx）	Internet Explorer 7 セキュリティ更新 KBxxxxxx
     17	Windows Internet Explorer 7 セキュリティの更新: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Internet Explorer 7 セキュリティ更新 KBxxxxxx
     18	Windows Internet Explorer 8 更新:サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Internet Explorer 8 更新: KBxxxxxx
     19	Windows Internet Explorer 8 セキュリティ更新 (KBxxxxxx)	Internet Explorer 8 セキュリティ更新 KBxxxxxx
     20	Windows Internet Explorer 8 セキュリティの更新: サポート技術情報 (KB) xxxxxx	Internet Explorer 8 セキュリティ更新 KBxxxxxx
     21	Step by Step Interactive Training 用セキュリティ更新プログラム (KBxxxxxx)	Step by Step Interactive Training - KBxxxxxx
     22	セキュリティ問題の修正プログラム for DirectX 9 (KBxxxxxx)	セキュリティ問題の修正プログラム - KBxxxxxx
     23	セキュリティ問題の修正プログラム for Windows Media Format 11 SDK (KBxxxxxx)	セキュリティ問題の修正プログラム - KBxxxxxx
     24	Microsoft .NET Framework 1.1 Service Pack 1 (KBxxxxxx)	.NET Framework 1.1 Service Pack 1 - KBxxxxxx
     25	Microsoft .NET Framework 2.0 用のSecurity Update (KBxxxxxx)	.NET Framework 2.0 Security Update - KBxxxxxx
     26	Security Update for Microsoft .NET Framework 2.0 (KBxxxxxx)	.NET Framework 2.0 Security Update - KBxxxxxx
     27	Hotfix for Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 (KBxxxxxx)	.NET Framework 3.5 SP1 Hotfix - KBxxxxxx
     28	Update for Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 (KBxxxxxx)	.NET Framework 3.5 SP1 Update - KBxxxxxx
     29	Security Update for Microsoft Office system 2007 (xxxxxx)	Microsoft Office 2007 Security Update - xxxxxx

     （凡例）xxxxxx ：ホットフィックス番号

     
     　
     
  2. 順序1.で変換されなかったホットフィックスで，ホットフィックス番号があり，50バイト以内にホットフィックス番号が含まれていない場合は，ホットフィックスの先頭にホットフィックス番号が追加されて表示されます。この場合，後部が省略されます。
     頭文字が「KB」，「kb」，「Q」，または「wm」で，これらのあとに6または7けたの数字を組み合わせた文字列が，ホットフィックス番号として識別されます。また，頭文字が丸括弧「( )」で囲まれている場合や，6または7けたの数字のあとにバージョン番号が存在している場合も，ホットフィックス番号として識別されます。
     

(b)　［ソフトウェアインベントリ］パネル

［ソフトウェアインベントリ］タブを選択すると，［ソフトウェアインベントリ］パネルが表示されます。［ソフトウェアインベントリ］パネルの表示例を次の図に示します。

図3-26　［ソフトウェアインベントリ］パネルの表示例

ウィンドウの右枠に，ソフトウェア情報が表示されます。ソフトウェア情報の項目に表示される内容は，次のとおりです。

• 「ファイルを検索」，「Microsoft Office製品を検索」，および「ウィルス対策製品を検索」では，取得できるソフトウェア情報が異なります。また，［ソフトウェアインベントリ］パネルでは，取得したソフトウェア情報に対する項目名が一部異なります。［ソフトウェアインベントリ］パネルで表示される項目と，取得したソフトウェア情報の対応を次の表に示します。
  

  表3-2　［ソフトウェアインベントリ］パネルで表示される項目とソフトウェア情報の対応

  ［ソフトウェアインベントリ］パネルの表示項目	ファイルを検索	Microsoft Office製品を検索	ウィルス対策製品を検索	ソフトウェア情報
  ソフトウェア名称	○	○	○	製品名
  ソフトウェアバージョン	○	○	○	製品バージョン※1
  会社名	○	○	○	会社名
  言語	○	○	○	言語
  パス	○	○	○	パス情報
  ファイル名	○	−	−	ファイル名称
  ファイルバージョン	○	−	−	製品バージョン※1
  サイズ	○	○	○	ファイルサイズ※2
  更新日時	○	−	−	更新日時
  更新日時（UTC）	○	−	−	更新日時※3
  検索日時	○	○	○	検索日時
  説明	○	−	−	コメント
  インストール日時	−	○	○	インストール日時
  プロダクトID	−	○	○	プロダクトID
  登録会社名	−	○	○	登録会社名
  登録所有者名	−	○	○	登録所有者名
  ウィルス検出エンジンバージョン	−	−	○	ウィルス検出エンジンバージョン
  ウィルス定義ファイルバージョン	−	−	○	ウィルス定義ファイルバージョン
  ウィルス検出の常駐/非常駐設定	−	−	○	ウィルス検出の常駐/非常駐設定

  （凡例）

  ○：取得できる項目

  −：取得できない項目

  注※1

  製品バージョンの取得に失敗した場合，ファイルバージョンが表示されます。

  注※2

  Microsoft Office製品またはウィルス対策製品の場合，製品サイズが表示されます。

  注※3

  UTC時間が取得されます。

  
  
• 「Microsoft Office製品を検索」でソフトウェア情報を取得した場合，Microsoft Office製品のコンポーネントは表示されません。Microsoft Office製品のコンポーネントとは，複数のソフトウェア製品で構成されるMicrosoft Officeの中に含まれている，Microsoft Wordなどのソフトウェアです。
• 「更新日時」および「更新日時（UTC）」には，ソフトウェア情報が最後に更新された日時が表示されます。「更新日時」には，ソフトウェア情報取得時のクライアントのローカル時間が表示されます。「更新日時（UTC）」には，ソフトウェア情報取得時のUTC時間が，配布管理システムのローカル時間に変換されて表示されます。
• 「ソフトウェア名称」には，先頭から50バイトまでの名称が表示されます。表示内容は，［インストールパッケージ］パネルの「インストールパッケージ一覧」と同じです。表示内容の詳細については，「(1)(a)　［インストールパッケージ］パネル」を参照してください。

［システム構成］，［あて先］および［ディレクトリ情報］ウィンドウにソフトウェア情報を表示する場合，特定の種類のソフトウェアだけを表示できます。

(a)　［インストールパッケージ］パネルの場合

［システム構成］，［あて先］または［ディレクトリ情報］ウィンドウの［インストールパッケージ］パネルでは，［表示］メニューの［表示するソフトウェア］から，表示するソフトウェアの種類を選択できます。表示できるソフトウェアの種類は，次のとおりです。デフォルトでは，すべて選択されています。

アプリケーションの追加/削除

［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されている情報を表示します。

パッチ情報

コンピュータに適用されているパッチの情報を表示します。

未適用パッチ情報

コンピュータに適用されていないパッチの情報を表示します。

その他のソフトウェア

「アプリケーションの追加/削除」，「パッチ情報」，および「未適用パッチ情報」のどれにも該当しない情報を表示します。

　

「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」の指定と，ソフトウェア情報の表示を組み合わせると，次のようなソフトウェア管理ができます。

• JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアだけを管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
     

     図3-27　「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」の指定

     

  2. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］で［アプリケーションの追加/削除］および［その他のソフトウェア］だけを選択します。
     

     図3-28　ソフトウェア情報の表示の指定

     

• ［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されているソフトウェアだけを管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
  2. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］で［アプリケーションの追加/削除］だけを選択します。
• JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアと［アプリケーションの追加と削除］または［プログラムの追加と削除］に記録されているソフトウェアを両方管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
  2. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」を指定し，再度ソフトウェア情報を収集します。
  3. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］で［アプリケーションの追加/削除］および［その他のソフトウェア］だけを選択します。
• コンピュータに適用されているパッチを管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「すべてのソフトウェアを検索」または「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
  2. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］で［パッチ情報］だけを選択します。
• コンピュータに適用されていないパッチを管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「すべてのソフトウェアを検索」または「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
  2. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］で［未適用パッチ情報］だけを選択します。
• すべてのソフトウェア情報を管理する
  
  1. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「すべてのソフトウェアを検索」を指定し，ソフトウェア情報を収集します。
  2. 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「検索対象ソフトウェア」として，「JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索」を指定し，再度ソフトウェア情報を収集します。
  3. インストールパッケージ情報を表示し，［表示］−［表示するソフトウェア］に表示されるメニューをすべて選択します。

(b)　［ソフトウェアインベントリ］パネルの場合

［システム構成］，［あて先］または［ディレクトリ情報］ウィンドウの［ソフトウェアインベントリ］パネルでは，「ファイルを検索」，「Microsoft Office製品を検索」，および「ウィルス対策製品を検索」で取得したソフトウェア情報の表示／非表示を，それぞれ切り替えることができます。［ソフトウェアインベントリ］パネルを選択したあと，［表示］メニューの［表示するソフトウェア］から，表示するソフトウェアの種類を選択してください。