JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
[ジョブの配布属性]パネルでは,次の設定をします。
図2-52 [ジョブの配布属性]パネル
このパネルは次のジョブ種別の場合だけ表示されます。
ただし,ジョブの配布方式が選択できるのは,「パッケージのインストール」ジョブの場合だけです。「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブおよび「クライアントユーザによるインストール」ジョブの場合は,「ユニキャスト配布」が選択された状態で表示され,変更できません。
中断中のあて先へジョブを配布するかしないかを選択します。デフォルトは「配布しない」です。
配布管理システムまたはあて先経路上のシステムが中断状態の場合,「配布しない」を選択したジョブはファイル転送が中断されますが,「中断中でも配布する」を選択したジョブは,システムが中断状態になっていてもファイル転送が中断されません。中断中のジョブを追い越して配布されます。
なお,「中断中でも配布する」を選択した場合,分割配布はできません。また,マルチキャスト配布のジョブは中断されないため,中断中のあて先へジョブを配布するかしないかの選択は,ユニキャスト配布に切り替わらないかぎり効果がありません。
「パッケージのインストール」ジョブの場合,ジョブの配布方式を「ユニキャスト配布」と「マルチキャスト配布」から選択できます。デフォルトは「ユニキャスト配布」です。
ユニキャスト配布では,上位システムからクライアントへ1対1でパケットを送信します。そのため,クライアント数が増加すると,上位システムから送信するパケット数も増加します。一方,マルチキャスト配布の場合,上位システムは1ジョブ分のパケットを送信するだけで,特定の多数のクライアントへジョブを配布できます。そのため,次のジョブをマルチキャスト配布で実行すると,ユニキャスト配布に比べて送信量を削減できます。
ジョブのあて先が少ない場合や,パッケージの容量が小さい場合は,マルチキャスト配布すると効率が悪くなります。その場合は,ユニキャスト配布を設定してください。
なお,マルチキャスト配布を実行するには,各クライアントおよびその上位システムのセットアップの[マルチキャスト配布]パネルで設定が必要です。
また,マルチキャスト配布では,パッケージの分割配布はできません。「マルチキャスト配布」を選択した場合,次に説明する「分割配布の設定」はできなくなります。
パッケージを分割配布するかしないかを設定します。「分割配布する」を選択すると,パッケージを指定されたサイズで分割して転送します。また,指定された時間で転送と転送の間にインターバル(転送休止時間)を置くこともできます。したがって,大容量のパッケージでもネットワークに負荷を掛けないで配布できます。
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