JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
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分割配布する場合の注意事項を次に示します。
- 上位システムがUNIXの場合
- 上位システムがUNIX版のJP1/NETM/DM Managerの場合,分割サイズは上位システムで指定された分割サイズになります。
- 上位システムがUNIX版のJP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合,UNIX版のJP1/NETM/DM Client(中継システム)直下のシステムへは分割配布されません。
- 上位システムがUNIX版のJP1/NETM/DM Managerで下位システムがWindowsのJP1/NETM/DM Client(中継システム)の構成のとき,JP1/NETM/DM Client(中継システム)のシステム配下へ分割配布する場合,転送先システム側で設定した分割サイズおよび転送休止時間が有効になります。
- 複数の分割配布のジョブを同時に実行した場合
- 分割配布を指定した複数のジョブを同時に実行しても,転送元と転送先の区間では,複数のジョブのパッケージが同時に転送されるわけではありません。ジョブは一つずつシーケンシャルに実行されます。したがって,転送中以外のジョブは,パッケージのダウンロード待ち状態(ジョブの実行状態20%)になります。
- あて先の指定方法の注意事項
- 中継マネージャまたは中継システムに分割配布を指定した「パッケージのインストール」ジョブを実行する場合,システム構成上の中継マネージャまたは中継システムのアイコンをあて先として指定しないでください。必ず,システム構成上の中継マネージャまたは中継システム配下のクライアントのアイコンをあて先として指定してください。システム構成上の中継マネージャまたは中継システムのアイコンをあて先として指定した場合,分割配布ではなく通常の配布が実行されます。
- IDジョブで運用する場合,中継マネージャ自身のIDの登録先は,必ず自ホストに設定してください。
- 中継マネージャまたは中継システムあての「パッケージのインストール」ジョブは,システム構成上の中継マネージャまたは中継システム上のクライアントのアイコンをあて先として指定する必要があります。この場合,中継マネージャまたは中継システムとそのクライアント間では,分割配布は実行されません。
- 分割配布を指定した複数のジョブを同時に実行した場合,通常は転送元と転送先の拠点ごとにシーケンシャルに実行されます。しかし,ジョブ登録時に手入力であて先を指定したジョブと,システム構成,あて先情報からあて先を指定したジョブが混在した場合,複数のジョブが並行してパッケージ転送されてしまうことがあります。
- パッケージのインストールの順序性が保証されなくなる条件
- 「パッケージのインストール」ジョブに複数のパッケージを指定した場合,ジョブに指定したパッケージのキャビネット識別ID,パッケージ識別ID,バージョン,および世代番号の順番で配布先システムにインストールされます。しかし,分割配布を指定したジョブの時,次の条件では順序が保たれなくなる場合があるので,注意してください。
- あて先の途中にある中継マネージャに配布するパッケージが保管済みの場合
- ジョブの実行中に分割配布を指定したジョブを強制完了させた場合
- 分割配布のダウンロード表示
- 分割配布のサイズが小さいとクライアントのダウンロードダイアログ表示が0%となることがあります。また,分割配布のジョブを連続して実行した場合,分割配布待ちのジョブについてはクライアント上のダウンロードダイアログで表示が0%で表示されることがあります。
- 強制的にジョブ登録時に指定した分割配布の設定を有効にする方法
- 中継マネージャ,中継システム,クライアントのセットアップでパッケージの分割配布の設定をデフォルト値にすると,ジョブ登録時に指定した分割配布の設定で,強制的に配布先システムまでパッケージを転送できます。セットアップでのデフォルトを次に示します。
- 「分割配布する」のチェックボックスがオン
- 分割サイズ:2,097,151キロバイト
- 転送休止時間:1時間
- パッケージの分割配布とクライアント制御の関連
- パッケージの分割配布を指定し,さらにクライアント制御の指定をした「パッケージのインストール」ジョブを実行した場合,次のような動作になります。
- 「クライアントを起動させる」および「ジョブ実行後クライアントをシャットダウンさせる」を指定した場合
- クライアントの電源がオンになる。
- 一つ目の分割されたパッケージが転送される。
- クライアントの電源がオフになる。
- 1.の動作から繰り返す。
- 「クライアントを起動させる」を指定した場合
- クライアントの電源がオンになる。
- 一つ目の分割されたパッケージが転送される。
- パッケージの転送が続行され,クライアント電源はオンのままになる。
- JP1/NETM/DM Client(中継システム)での注意事項
- ジョブ作成時に指定する分割サイズおよび転送休止時間は,下位システムのセットアップで指定された値と比較され,小さい値で分割配布が実行されます。ただし,ジョブ実行状況の詳細表示で表示される分割サイズおよび転送休止時間が参照するタイミングによっては,ジョブ作成時の設定値で表示されてしまうことがありますが,動作上の問題はありません。
(2) ジョブの中断,再開時の注意事項
ジョブの中断,再開時の注意事項を次に示します。
- リモートインストールマネージャの[中断させる]または[再開させる]メニューが活性化しているかどうかは,リモートインストールマネージャ起動時,およびメニューの実行時に決定されます。
例えば,中断状態でない中継マネージャでリモートインストールマネージャを起動した場合,[中断させる]は活性,[再開させる]は非活性となっています。しかし,このままリモートインストールマネージャを使用している間に,上位システムからの指示で中断状態になっても,これらのメニューの表示は更新されません。リモートインストールマネージャを再起動するか,または[中断させる]を選択すると更新されます。
- 中継システムのセットアップの[中継システムカスタマイズオプション]パネル,およびサーバ(中継マネージャ)のセットアップの[サーバカスタマイズオプション]パネルで,デフォルトの接続先として設定した上位システム以外から「ファイル転送の中断」および「ファイル転送の再開」ジョブを受け付けるよう設定できます。しかし,中断を指示した上位システムとは別の上位システムからファイル転送を再開させると,中断を指示した上位システムのリモートインストールマネージャでは,ファイル転送を再開した下位システムの属性「ファイル転送中断」が「中断状態」と表示されたままになります。
- リモートインストールマネージャの[実行]メニューで「ファイル転送の中断/再開」から「再開させる」を選択して,マネージャ自身にファイル転送の再開を指示した場合,実行表示が変わることがあります。例えば,中断状態のパッケージャの配布ジョブが実行状態になった場合,実行状況表示が50%から20%のように戻ります。
(3) 中断中のジョブ配布時の注意事項
ジョブの中断機能を使用しない環境では,「中断中でも配布する」を選択したジョブを実行しても効果がありません。「中断中でも配布する」を選択したジョブも,「中断中でも配布する」を選択しないジョブと同じように動作するため,配布される順序は変わりません。
(4) UNIX版へのジョブ配布時の注意事項
UNIXの中継システムまたはクライアントにジョブを配布するときの注意事項を次に示します。
次の場合,後処理プログラムが実行されます。
- Windows版のパッケージャまたはdcmpackコマンドで,インストール日時および後処理プログラムを指定して作成したパッケージに対して,リモートインストールマネージャで後処理プログラムの指定を解除した場合
- UNIXクライアントで,ゼネレータの種別に「NETM_DM_GF」を指定し,後処理プログラムを指定して作成したパッケージに対して,リモートインストールマネージャで後処理プログラムの指定を解除した場合
次の場合,後処理プログラムが実行されません。
- UNIXクライアントで,ゼネレータの種別に「NETM_DM_GF」を指定し,インストール日時および後処理プログラムを指定しないで作成したパッケージに対して,リモートインストールマネージャで後処理プログラムを指定した場合
次の場合,ジョブがエラーとなります。
- UNIXクライアントで,ゼネレータの種別に「NETM_DM_GF」を指定し,インストール日時を指定して作成したパッケージに対して,リモートインストールマネージャでインストール日時の指定を解除した場合
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