JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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2.2.5 [ファイル属性]パネル

リモートインストール後のファイルのアクセス権および所有者を,どのように決めるか選択します。リモートインストール先がWindows MeまたはWindows 98の場合(FATファイルシステムまたはHPFSの場合),ファイル属性の設定は無効になります。このパネルは,パッケージ種別が「他社ソフトウェア」または「ユーザプログラム,データ」のときだけ表示されます。

図2-17 [ファイル属性]パネル

[図データ]

インストール先のアクセス権/所有者と同じ
パッケージのリモートインストール先ディレクトリのアクセス権と所有者に合わせて,新しいファイルが作成されます。ただし,パッケージングするディレクトリが,リモートインストール先ディレクトリ下にすでに存在していた場合,そのディレクトリは既存ディレクトリの属性を引き継ぎます。
リモートインストール先がUNIX版JP1/NETM/DM Clientの場合,この設定を有効にするには,UNIX版JP1/NETM/DM Client上でアクセス権設定ファイルを作成する必要があります。ファイル属性有効化ファイルの作成方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/NETM/DM Client(UNIX(R) 用)」を参照してください。
なお,ファイル属性有効化ファイルを作成しないと,「JP1/NETM/DMの標準値(アクセス権/所有者)と同じ」を選択したときと同様のファイル属性が設定されます。
JP1/NETM/DMの標準値(アクセス権/所有者)と同じ
JP1/NETM/DMの標準のアクセス権と所有者が設定されます。設定される値は次のとおりです。
リモートインストール先がWindows 8,Windows 7,Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,またはWindows 2000の場合
  • フォルダおよびファイルのアクセス権
    Administrators:フルコントロール
    SYSTEM:フルコントロール
    Everyone:読み取りと実行
  • フォルダおよびファイルの所有者:Administrators
リモートインストール先がWindows NT 4.0の場合
  • フォルダおよびファイルのアクセス権
    Administrators:フルコントロール
    CREATOR OWNER:フルコントロール(フォルダのときだけ)
    SYSTEM:フルコントロール
    Everyone:読み取り
  • フォルダおよびファイルの所有者:Administrators
リモートインストール先がUNIXの場合
  • ファイルモード:700(スーパーユーザの権限を持つユーザだけが読み書きできます)
  • 所有者:root
  • グループ:sys
パッケージング元のアクセス権/所有者と同じ
パッケージング元のアクセス権と所有者が,インストール先に復元されます。パッケージングするファイルまたはディレクトリが,Windows MeまたはWindows 98にある場合(FATファイルシステムまたはHPFSにある場合)は,指定できません。
リモートインストール先がUNIX版JP1/NETM/DM Clientの場合,この設定は無効です。指定した場合,「JP1/NETM/DMの標準値(アクセス権/所有者)と同じ」を選択したときと同様のファイル属性が設定されます。
注意
「パッケージング元のアクセス権/所有者と同じ」をインストール先に設定したい場合は,パッケージングするファイルおよびディレクトリの所有者が,Administratorsである必要があります。Windows XPでは,ファイルおよびディレクトリの所有者のデフォルトはログオンユーザです。パッケージングする前に所有者をAdministratorsに変更する必要があるので注意してください。また,Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows Server 2003,Windows 2000,およびWindows NT 4.0でも,ファイルおよびディレクトリの所有者がAdministratorsであることを確認してからパッケージングしてください。