JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
クライアントがAMTに対応したコンピュータを使用している場合,クライアントおよび上位システムにコンポーネント「AMT連携機能」をインストールすることで,AMTの機能を利用してクライアントを制御できます。
AMTを利用してクライアントを制御するための前提条件を次に示します。
「AMT連携機能」を使用する場合のシステム構成については,「5.2.7 AMTを利用する場合のシステム構成」を参照してください。
Wake on LANに対応していないクライアントや,スタンバイ状態または休止状態のクライアントに対して,クライアント制御を利用してジョブを実行できます。
配布管理システムおよびクライアントが「AMT連携機能」を使用できる環境であれば,ジョブ実行時にクライアント制御機能の利用を設定するだけで,AMTによるクライアント制御を利用できます。Wake on LANも使用できる環境の場合,AMTによるクライアント制御に失敗したときに,Wake on LANによるクライアント制御が実行されます。
クライアントが「AMT連携機能」を使用できるかどうかは,システム情報項目「AMTファームウェアバージョン」の値が取得されていることで判断します。項目がない,または値が「N/A」の場合は,「AMT連携機能」は使用できません。
この機能を使用するための設定については,「6.3 クライアント制御を利用するための設定」を参照してください。
通常,クライアントを再インストールすると新規にホスト識別子が生成されるため,上位システムではインストール前とは別の資産として認識されます。
「AMT連携機能」を使用するクライアントでは,初回インストール時にホスト識別子をAMTの不揮発性メモリ内に保管しておき,クライアントを再インストールしたときに,保管されたホスト識別子を再インストールしたクライアントのホスト識別子として利用することができます。
これによって,ディスク障害などによりクライアントを再インストールした場合でも,上位システムで同一の資産として認識できます。
この機能を使用するための設定については,「6.5.1 クライアントでのホスト識別子の保管」を参照してください。
AMTのリモートコントロール機能を利用して,電源がオフのクライアントに接続して,クライアントのBIOSを設定できます。また,配布管理システム側に診断プログラムが格納されたFDがある場合は,配布管理システムからクライアントに対して診断プログラムをリモートで実行できます。
クライアントに障害が発生した場合に,配布管理システムからBIOSの設定を確認したり,診断プログラムによって原因を調査したりして,クライアントの障害回復を図れます。
この機能を利用するには,配布管理システムとクライアントのバージョンが08-50以上である必要があります。
この機能を使用する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「7.6 AMTのリモートコントロール機能を利用する」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2013, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.