JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.7.5 クライアントへのメッセージ通知

「メッセージの通知」ジョブを実行することで,ジョブのあて先のクライアントにメッセージを通知できます。メッセージの内容は任意に指定できます。セキュリティ対策が不十分な特定のクライアントに警告メッセージを通知する場合や,システムのメンテナンス情報をクライアントに一括して通知する場合に便利です。

クライアントへのメッセージ通知の概念を次の図に示します。

図2-39 クライアントへのメッセージ通知の概念

[図データ]

クライアントにメッセージを通知する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「7.5 クライアントへメッセージを通知する」を参照してください。

また,クライアントへメッセージを通知するために,JP1/NETM/DMのシステム構成要素に必要なプログラムについて説明します。

●クライアントへテキスト形式のメッセージを通知する場合

クライアントへテキスト形式のメッセージを通知するために必要なプログラムを次の表に示します。

表2-40 クライアントへテキスト形式のメッセージを通知するために必要なプログラム

システム構成要素 必要なプログラム
ジョブを実行するマネージャ Windows版のJP1/NETM/DM Manager 07-50以降(リレーショナルデータベース版)
ジョブを中継するシステム Windows版のJP1/NETM/DM Manager 07-50以降,
Windows版のJP1/NETM/DM Client(中継システム) 08-00以降,Windows版のJP1/NETM/DM SubManager 07-50以降,UNIX版のJP1/NETM/DM Client(中継システム) 09-00以降,またはUNIX版のJP1/NETM/DM SubManager 07-50以降
メッセージの通知先のクライアント Windows版のJP1/NETM/DM SubManager 07-50以降,
Windows版のJP1/NETM/DM Client 07-50以降,またはUNIX版のJP1/NETM/DM Client 09-00以降
●クライアントへHTML形式のメッセージを通知する場合

クライアントへHTML形式のメッセージを通知するために必要なプログラムを次の表に示します。

表2-41 クライアントへHTML形式のメッセージを通知するために必要なプログラム

システム構成要素 必要なプログラム
ジョブを実行するマネージャ Windows版のJP1/NETM/DM Manager 08-10以降
ジョブを中継するシステム Windows版のJP1/NETM/DM Manager 07-50以降,
Windows版のJP1/NETM/DM Client(中継システム) 08-00以降,Windows版のJP1/NETM/DM SubManager 07-50以降,UNIX版のJP1/NETM/DM Client(中継システム) 09-00以降,またはUNIX版のJP1/NETM/DM SubManager 07-50以降
メッセージの通知先のクライアント Windows版のJP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ) 08-10以降,またはWindows版のJP1/NETM/DM Client 08-10以降

なお,バージョンが08-02以前のクライアントへHTML形式のメッセージを通知した場合は,HTMLのタグがテキスト形式の文字列で表示されます。そのため,HTML形式のメッセージは通知できません。

また,JP1/NETM/Client Security Controlを導入したセキュリティ管理システムでは,JP1/NETM/DMの「メッセージの通知」ジョブを利用して,JP1/NETM/Client Security Controlをインストールした管理サーバからクライアントへメッセージを通知できます。