JP1/IT Service Level Management

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6.1.3 フェールオーバーの契機

フェールオーバーは,次のどちらかの契機で発生します。

JP1/ITSLMが検知する,フェールオーバーの契機となる障害を次の表に示します。これらの障害を検知した場合,JP1/ITSLMによって自動的にWindowsサービスが停止され,クラスタソフトに障害の発生が通知されます。

表6-3 JP1/ITSLMがフェールオーバーの契機として検知する障害

項番 状態 契機となる障害 説明
1 すべての状態 プロセス異常停止 JP1/ITSLMのプロセスが異常停止した場合です。
2 メモリ不足 JP1/ITSLMでメモリ不足が発生した場合です。
この場合,該当するプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。
3 サービス監視中 通信エラー サービス監視中に通信エラーが発生し,かつリトライに失敗した場合です。
この場合,接続元のプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。
4 データベースアクセスエラー サービス監視中にデータベースアクセスエラーが発生し,かつリトライに失敗した場合です。
この場合,接続元のプロセスが異常停止するため,項番1と同じ状態になります。
注※
JP1/ITSLM - URは該当しません。

なお,クラスタソフトが検知する障害は,クラスタソフトの仕様に従います。詳細は,クラスタソフトのドキュメントなどで確認してください。