JP1/Advanced Shell
デバッガとは,プログラムのデバッグを支援するツールです。JP1/Advanced Shellでは,ジョブ定義スクリプトファイルに対するデバッガを利用できます。デバッガは,Windowsの開発環境でのGUIおよびUNIXの実行環境でのCUIで使用できます。GUIではJP1/Advanced Shellエディタのボタン,メニューおよびショートカットキーを使用して,CUIではデバッガのコマンドを使用して,デバッガから応答を得ることで,対話的にジョブ定義スクリプトファイルをデバッグできます。
デバッガを利用すると次のことができます。
- デバッガの起動
- デバッガの終了
- ジョブ定義スクリプトの実行
- ジョブ定義スクリプトの終了
- ジョブ定義スクリプトの実行停止
- ジョブ定義スクリプトの実行再開
- ジョブ定義スクリプトの情報表示※
- 変数の設定・表示
- バックトレースの表示※
- ソースファイルの表示※
- ディレクトリの移動※
- ログインシェルの起動※
- ヘルプの表示
- 注※
- CUIでのデバッガの場合に利用できます。
デバッグの実行の概要について次の2つの図に示します。
図6-1 デバッグの実行の概要(GUIの場合)
- エディタからジョブ定義スクリプトをデバッグします。
- ブレークポイントを設定します。
- ジョブ定義スクリプトを実行するとブレークポイントで停止します。
- デバッグを中止します。
図6-2 デバッグの実行の概要(CUIの場合)
- adshexecコマンドの-dオプションを入力すると,デバッガを起動します。
- breakコマンドを入力すると,ブレークポイントが設定されます。
- runコマンドを入力すると,ジョブ定義スクリプトを実行してブレークポイントで停止します。
- continueコマンドを入力すると,ブレークポイントから継続実行されます。
- killコマンドを入力すると,ジョブ定義スクリプトを終了します。
- quitコマンドを入力すると,デバッガを終了します。
- <この節の構成>
- 6.1.1 GUIでのデバッグ【Windows限定】
- 6.1.2 CUIでのデバッグ【UNIX限定】
- 6.1.3 デバッガのコマンド一覧【UNIX限定】
- 6.1.4 GUIデバッガの機能一覧【Windows限定】
- 6.1.5 ジョブ定義スクリプトの構成要素に対する停止可否
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