JP1/Advanced Shell

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6.1.2 CUIでのデバッグ【UNIX限定】

adshexecコマンドに-dオプションを指定して実行するとCUI操作でデバッグできます。

<この項の構成>
(1) 出力
(2) 情報の初期化
(3) スプール
(4) 注意事項

(1) 出力

デバッグ実行時,ジョブ定義スクリプトを対話的に実行するため,標準出力および標準エラー出力は実行に合わせてタイムリーに表示されます。通常実行時のように実行終了後に出力しません。また,スプールジョブディレクトリには標準出力および標準エラー出力のファイルを作成しません。

通常実行時はジョブ定義スクリプト完了後にジョブ実行ログを標準エラー出力に出力していますが,デバッグ実行時は実行に合わせて標準エラー出力に出力しています。

(2) 情報の初期化

runコマンドでジョブ定義スクリプトを一度実行したあとに,再びrunコマンドでジョブ定義スクリプトを実行すると,前の実行で設定した次の情報が初期化されます。

また,次の情報はデバッガを終了するまで引き継がれます。

(3) スプール

CUIデバッグ実行では,デバッガとrunコマンドで実行したジョブ定義スクリプトの2種類のスプールジョブディレクトリを作成します。一度のデバッグ実行でデバッガのスプールジョブディレクトリは1つ,ジョブ定義スクリプトのスプールジョブディレクトリはrunコマンドを実行した回数分作成します。デバッガとジョブ定義スクリプトのスプールジョブディレクトリについて説明します。

(a) デバッガ

デバッガではジョブ定義スクリプトを実行しません。一度のデバッグで実行したジョブ定義スクリプトの数を管理ファイルに格納したり,デバッガの内部データを記述したファイルを格納したりするために,スプールジョブディレクトリを作成します。

デバッガのスプールジョブディレクトリには,次のファイルを格納します。

(b) ジョブ定義スクリプト

runコマンドを実行するたびにスプールジョブディレクトリを作成し,次のファイルを格納します。

(4) 注意事項

「[[条件式]]」で条件判定を行った場合,またはコマンド間をパイプで連結した場合は,実行結果のメッセージに含まれるE-Timeに,デバッガの処理時間が含まれることがあります。

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