JP1/Base 運用ガイド
形式
[配布先ホスト,...]
定義情報
[&配布先ホスト,...]
定義情報
[配布先ホスト,...]@動作定義ファイル名
定義情報
:
ファイル名
表14-13 配布定義ファイルのファイル名
配布対象の定義ファイル 配布定義ファイルのファイル名 転送設定ファイル [jev_forward.conf | 任意のファイル] ログファイルトラップ動作定義ファイル [jev_logtrap.conf | 任意のファイル] ログファイルトラップ起動定義ファイル [jev_logstart.conf | 任意のファイル] イベントログトラップ動作定義ファイル [jev_ntevent.conf | 任意のファイル]
格納先ディレクトリ
表14-14 配布定義ファイルの格納先(Windowsの場合)
配布対象の定義ファイル 配布定義ファイルの格納先 転送設定ファイル Eventフォルダ※\ ログファイルトラップ動作定義ファイル インストール先フォルダ\conf\ ログファイルトラップ起動定義ファイル インストール先フォルダ\conf\event\ イベントログトラップ動作定義ファイル インストール先フォルダ\conf\event\ 注※ 「Eventフォルダ」の部分は,次のフォルダに置き換えてください。
- インストール先フォルダ\conf\event\servers\default
- 共有フォルダ\jp1base\event(クラスタ運用時)
表14-15 配布定義ファイルの格納先(UNIXの場合)
配布対象の定義ファイル 配布定義ファイルの格納先 転送設定ファイル Eventディレクトリ※/ ログファイルトラップ動作定義ファイル /etc/opt/jp1base/conf/ ログファイルトラップ起動定義ファイル /etc/opt/jp1base/conf/event/ イベントログトラップ動作定義ファイル /etc/opt/jp1base/conf/event/ 注※ 「Eventディレクトリ」の部分は,次のディレクトリに置き換えてください。
- /etc/opt/jp1base/conf/event/servers/default
- 共有ディレクトリ/event(クラスタ運用時)
説明
配布したい定義情報と,配布先ホストを設定しておくファイルです。配布定義ファイルは,配布対象の定義ファイルごとに作成する必要があります。標準の名称または任意のファイル名で,格納先に作成してください。
定義の反映時期
jevdef_distribコマンドを実行すると定義情報が配布され,設定が反映されます。jevdef_distribコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jevdef_distrib」を参照してください。
記述内容
配布定義ファイルには,次に示す規則があります。
- 最初の「[ ]」より前は,すべてコメント行になります。「[ ]」以降は,定義情報と判断されます。
- コメント行「#」を指定した場合は,コメント行も配布されます。
- 各行の最後には,必ず改行を入れてください。
- [配布先ホスト]
- JP1/IM - Managerのシステム構成で定義してあり,かつ,07-00以降のJP1/Baseがインストールされたホストのホスト名を指定します。
- 複数のホストに同じ定義情報を配布したい場合は,「[ ]」内に,複数の配布先ホストを「,」で区切って指定します。
- 一つのホスト名に指定できる文字数は,255バイト以内です。
- 1行の最大長は1,023バイトです。
- &
- ホスト名の前に&を指定すると,構成定義情報でそのホストの下位1階層に定義された全ホストに対して定義情報が配布されます。構成定義情報で最下位に定義されたホストに対して「&」を指定しても,対象ホストがないため無視されます。「[ ]」内には,&を指定したホストと,&を指定していないホストを混在して記述できます。
- @動作定義ファイル名
- ログファイルトラップ動作定義ファイルの定義情報を配布する場合だけ,任意のファイル名で配布できます。なお,ファイル名には,\ / : , ; * ? " < > | とタブ・スペースは使用できません。「[ ]」のあとに「@動作定義ファイル名」を指定すると,「[ ]」内に指定されたホストの次のフォルダに配布されます。
- Windowsの場合:インストール先フォルダ\conf\
- UNIXの場合:/etc/opt/jp1base/conf/
- このパラメーターを省略すると動作定義ファイル名としてjevlog.confが仮定されます。
- 注意事項
- 配布先のフォルダは変更できません。動作定義ファイル名にパスを指定した場合,配布は失敗します。
- 定義情報
- 各ホストに配布する定義情報を定義します。定義情報の形式は,各定義ファイルの形式と同じです。詳細については下記を参照してください。
- 「転送設定ファイル」のファイル形式
- 「ログファイルトラップ動作定義ファイル」のファイル形式
注 ファイル属性に関するパラメーター(FILETYPE,HEADLINE,HEADSIZE,およびRECTYPE)は変更しないでください。
- 「イベントログトラップ動作定義ファイル(Windows限定)」のファイル形式
定義例
次に示すシステムで,定義情報を一括して配布する場合の配布定義ファイルの定義例を示します。
図14-8 システムの構成例
上記のシステム構成例のManagerHostは,統合マネージャーです。SubHostA,SubHostB,SubHostCは,ManagerHostの管理対象ホスト,JP1host_1,JP1host_2は,SubHostAの管理対象ホストとしてJP1/IM - Managerのシステム構成で定義されています。システム構成の定義については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」を参照してください。
ManagerHostから管理対象ホストへ転送設定ファイル(forward)の定義情報を配布する場合の配布定義ファイルの定義例を次に示します。
#------------------------------------------ # JP1/Base - Event Server jev_forward.conf #------------------------------------------ [SubHostA, SubHostB, SubHostC] #------------------------------------------- # JP1/Base - Event Server Forwarding Setting #------------------------------------------- to ManagerHost E.SEVERITY IN Error OR E.PRODUCT_NAME IN /HITACHI/JP1/AOM end-to [JP1host_1,JP1host_2] #------------------------------------------- # JP1/Base - Event Server Forwarding Setting #------------------------------------------- to SubHostA E.SEVERITY IN Error Warning OR E.PRODUCT_NAME IN /HITACHI/JP1/AOM end-to次に,ログファイルトラップ動作定義ファイルの定義情報を配布する場合の設定例について説明します。ここでは,ManagerHostからSubHostA,SubHostBに「ACTDEF1」というファイル名で定義情報を配布し,SubHostCに「ACTDEF2」というファイル名で定義情報を配布します。
ログファイルトラップ動作定義ファイルの定義情報を配布する場合の配布定義ファイル(jev_logtrap.conf)の定義例を次に示します。
#------------------------------------------ # JP1/Base - Event Server jev_logtrap.conf #------------------------------------------ [SubHostA,SubHostB]@ACTDEF1 FILETYPE=SEQ RECTYPE =VAR '\n' HEADLINE=3 MARKSTR ="=====" "MARK" ACTDEF =00000111:00000000 "message" [SubHostC]@ACTDEF2 FILETYPE=SEQ RECTYPE =VAR '\n' HEADLINE=3 MARKSTR ="=====" "MARK" ACTDEF =00000222:00000000 "error"
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