JP1/Base 運用ガイド

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パスワード定義ファイル(Windows限定)

形式

; コメント
OSユーザー名:パスワード

ファイル名

任意

格納先ディレクトリ

任意

説明

複数のOSユーザーのパスワード管理情報を一括して設定しておくファイルです。

定義の反映時期

jbsmkpassコマンドを実行すると,設定が有効になります。jbsmkpassコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jbsmkpass(Windows限定)」を参照してください。

記述内容

一つのエントリーに対して1行の形式で表します。各行に記述できる文字数は,4,096バイト以内です。「;」以降は改行されるまでコメントになります。一つのエントリーは,「:」で区切られた二つのフィールドで構成されます。各フィールドに記述する内容を次に示します。

OSユーザー名
各ホストに登録されているOSユーザー名を指定します。
なお,登録するOSユーザー名には,ユーザー名だけでなく,自ホストが所属するドメイン名やローカルホスト名も記述できます。ドメイン名やローカルホスト名を記述する場合,「domain\user1」,「server\user1」のように,ドメイン名やローカルホスト名とユーザー名の区切り文字として「\」を使用します。ドメイン名を記述した場合,登録するOSユーザーがドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。ローカルホスト名を記述した場合,登録するOSユーザーがローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。
ドメイン名やローカルホスト名を記述しなかった場合,登録するOSユーザー名がローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,信頼するドメインを含むドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーおよびドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。
なお,Windowsのドメインコントローラー上で登録する場合は,「ドメイン名\ユーザー名」の形式で記述してください。ドメインコントローラー上ではドメインユーザーとローカルユーザーの区別がないため,ドメインユーザーとして扱われるためです。

パスワード
OSユーザーのパスワードを指定します。パスワードを省略した場合は,パスワードなしのOSユーザーと見なしてパスワード管理情報に登録します。

注意事項

[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[ユーザーマッピング]タブで,[OSユーザー設定時にWindowsに対してログオンチェックを行わない]をチェックした場合,OSユーザー名やOSユーザーのパスワードが誤っていても,パスワード管理情報に登録できます。ただし,実際にジョブやリモートコマンドを実行するときに権限エラーとなってしまうので,注意が必要です。

定義例

パスワード定義ファイルの設定例を次に示します。

 
jp1user1:passwd000

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