uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
ここでは,EUR Form帳票から添付ファイルを操作する手順を説明します。
EUR Form連携帳票から添付ファイルを操作するための環境設定の方法を説明します。
BLCでは,データベース(HiRDB,OracleおよびSQL Server)用に,添付ファイルを操作するためのテーブル情報を定義したファイル(BLCFile.txt)をサンプルとして提供しています。サンプルファイルは,次のディレクトリに格納されています。
HiRDB,OracleおよびSQL Serverの環境で,コンフィグレーションプロパティに設定する値を次に示します。
表H-6 コンフィグレーションプロパティの設定値
項目名 | HiRDBの場合 | Oracleの場合 | SQL Serverの場合 |
---|---|---|---|
LONGVARBINARY_Access | LOCATOR※ | − | − |
添付ファイル用サンプルデータのEUR Form帳票送信先URLのJSPファイル(BLCEURAttachedSample.jsp)とユーザ追加処理について説明します。
添付ファイル用サンプルデータのEUR Form帳票送信先URLのJSPファイルが対応するボタンと,ユーザ追加処理で添付ファイルを処理するボタンについて次に示します。
表H-7 対応ボタン
ボタン名 | EUR Form帳票送信先URLのJSPファイル | ユーザ追加処理 |
---|---|---|
申請 | ○ | ○ |
承認 | ○ | ○ |
閉じる | ○ | − |
ユーザ追加処理で添付ファイルの処理をするタイミングを説明します。
申請方法には次の四つがあります。
表H-8 申請作業でボタンをクリックしたときの動作仕様
ボタン | 処理 | |||
---|---|---|---|---|
データベースからの取得 | EUR Form連携帳票への設定 | EUR Form連携帳票からの取得 | データベースへの更新 | |
申請 | − | − | ○ | ○ |
閉じる | − | − | − | − |
表H-9 承認作業で帳票を表示するときの動作仕様
帳票の表示時 | 処理 | |||
---|---|---|---|---|
データベースからの取得 | EUR Form連携帳票への設定 | EUR Form連携帳票からの取得 | データベースへの更新 | |
受信ボックスからの選択 | ○ | ○ | − | − |
表H-10 承認作業でボタンをクリックしたときの動作仕様
ボタン | 処理 | |||
---|---|---|---|---|
データベースからの取得 | EUR Form連携帳票への設定 | EUR Form連携帳票からの取得 | データベースへの更新 | |
申請 | − | − | ○ | ○ |
閉じる | − | − | − | − |
表H-11 送信ログからの帳票を表示するときの動作仕様
帳票の表示時 | 処理 | |||
---|---|---|---|---|
データベースからの取得 | EUR Form連携帳票への設定 | EUR Form連携帳票からの取得 | データベースへの更新 | |
送信ログからの内容確認 | ○ | ○ | − | − |
BLC_FILE_TテーブルのNMITEM1カラム,NMITEM2カラムおよびNMITEM3カラムは,添付ファイル用サンプルデータのユーザ追加処理で使用します。ユーザが独自に利用している場合,ユーザ追加処理のカスタマイズが必要になります。
BLC_FILE_TテーブルのNMITEM1カラム,NMITEM2カラムおよびNMITEM3カラムについて次に示します。そのほかのカラム名については,「付録D.3(7) BLC_FILE_Tテーブル」を参照してください。
表H-12 BLC_FILE_Tテーブルのカラム名一覧
カラム名 | データ型 | サイズ (バイト) |
意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
NMITEM1 | VARCHAR | 128 | タイトル | タイトルには添付書類名称を設定します。添付書類名称は128バイト以下になるように設定してください。 注 添付書類名称はEUR Form帳票定義ファイルを作成するときに設定します。 |
NMITEM2 | VARCHAR | 128 | 添付種別 | DEMAND:指定添付ファイル FREE:自由添付ファイル nullの場合は,指定添付ファイルとして処理します。 |
NMITEM3 | VARCHAR | 128 | エンコードタイプ | BINARY:未Base64タイプ null:Base64タイプ 上記以外:Base64タイプ |
添付ファイル用サンプルデータのEUR Form帳票送信先URLのJSPファイルの処理フローを次に示します。
図H-6 EUR Form帳票送信先URLのJSPファイルの処理フロー
図H-7 帳票前処理フロー
図H-8 ボタンDB更新前処理フロー
図H-9 ボタンDB更新処理フロー
添付できるファイル名は,マニュアル「電子フォームシステム EUR Form uCosminexus EUR Form サーバプログラム開発」を参照してください。
EUR Form連携帳票では,帳票データをBASE64でエンコードして送信します。そのため,HTTPリクエストの送信データサイズは実際の添付ファイルサイズよりも大きくなります。帳票のサイズチェック機能を利用する場合は,BLCプロパティのBLCMaxRequestSizeキーの設定値に注意してください。
EUR Form連携帳票のおおよその送信データサイズは,次の計算式を基に確認してください。
(帳票コントロールに入力する平均データ長 +(帳票コントロールに付けたメンバ名の平均の長さ×2))×帳票コントロール数 +添付ファイルサイズ×1.5 |
帳票コントロールおよびEUR Form連携帳票の送信データについては,マニュアル「電子フォームシステム EUR Form uCosminexus EUR Form システム設計・管理」を参照してください。
帳票のサイズチェック機能については,「付録H.3 帳票のサイズチェック機能」を参照してください。
アプリケーションサーバのメモリ不足で,通信エラーのポップアップがクライアント側に表示される場合があります。エラーが発生した場合は,添付ファイル処理とユーザ業務で追加した処理やセションのメモリ使用量の合計がCosminexusの最大ヒープサイズを超えていないか,次の計算式を基に確認してください。なお,次の計算式の単位はMB(メガバイト)です。
最大ヒープサイズ > 添付ファイルサイズ×係数※1×多重度+100※2+ユーザ追加業務処理やセションの消費メモリ |
なお,Cosminexusの最大ヒープサイズの指定方法は,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
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