uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
完了案件削除ユティリティの実行中に異常が発生すると,システムは実行を中断して次の処理をします。
システムによって完了案件削除ユティリティが終了されたあと,ユーザは次の手順で対処してください。
ユティリティ実行時のメッセージから,障害がどの処理中に発生したのかを識別できます。
完了案件削除ユティリティのバッチファイル(Windows版)の実行例を基に,処理の範囲を次に示します。
図13-3 バッチファイル(Windows版)の実行例と処理の範囲
ユティリティ実行時の各処理で障害が発生した場合の,データベースの状態を説明します。ここで説明していないデータベースの状態は,ユティリティを実行する前と同じ状態です。
出力されるメッセージの詳細は,「付録I メッセージ」を参照してください。
業務完了案件の取得時にワーク管理データベースの検索処理で出力されるメッセージID,データの更新状態,および障害の原因を取り除いたあとの対処を次に示します。
表13-6 業務完了案件の取得処理で障害が発生した場合
情報項目 | 業務完了案件の取得処理時の情報内容 |
---|---|
正常時に出力されるメッセージID | KDLC5008-I,KDLC5009-I |
障害発生時に出力されるメッセージID | KDLC5204-E |
障害発生後のデータ更新状態 | 特に問題はありません。 |
障害の原因を取り除いたあとの対処 | 完了案件削除ユティリティを再度実行してください。 |
業務完了案件の保管時に業務データベース保管用プロシージャの実行処理で出力されるメッセージID,データの更新状態,および障害の原因を取り除いたあとの対処を次に示します。
表13-7 業務完了案件の保管処理で障害が発生した場合
情報項目 | 業務完了案件の保管処理時の情報内容 |
---|---|
正常時に出力されるメッセージID | KDLC5010-I,KDLC5011-I |
障害発生時に出力されるメッセージID | KDLC5234-E,KDLC5235-E,KDLC5246-E |
障害発生後のデータ更新状態 | 業務データベース,BLCデータベース,およびワーク管理データベースの一部の対象案件が,保管用テーブルに保管されていないおそれがあります。 |
障害の原因を取り除いたあとの対処 | 削除結果ファイルのバックアップを取得したあと,完了案件削除ユティリティを再度実行してください。 |
業務完了案件の削除時に次の処理で出力されるメッセージID,データの更新状態,および障害の原因を取り除いたあとの対処を表13-8に示します。
表13-8 業務完了案件の削除処理で障害が発生した場合
情報項目 | 業務完了案件の削除処理時の情報内容 |
---|---|
正常時に出力されるメッセージID | KDLC5016-I,KDLC5017-I |
障害発生時に出力されるメッセージID | KDLC5236-E,KDLC5237-E,KDLC5238-E |
障害発生後のデータ更新状態 | 業務データベースおよびBLCデータベースの業務完了案件,ならびにワーク管理データベースの案件履歴が保管用テーブルに保管されています。 業務データベース,BLCデータベース,およびワーク管理データベースの一部の業務完了案件が削除されていないおそれがあります。 |
障害の原因を取り除いたあとの対処 | 削除結果ファイルのバックアップを取得したあと,完了案件削除ユティリティを再度実行してください。 |
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