uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
12.1.5 完了案件削除ユティリティの実行用ファイル
(1) 実行用ファイル
完了案件削除ユティリティを実行するためのバッチファイルは,次のファイルとなります。
- Windows版の場合
<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\bin\BLCDelPI.bat
使用する環境および運用に合わせて,オプションを設定する必要があります。
オプションの詳細については,「12.1.4(1)(c) オプション」を参照してください。
バッチファイルの実行例を次に示します。
操作手順
- オプションを指定して,コマンドを実行します。
コマンド実行後,画面にコマンド実行結果が表示されます。
注意事項
- Windows Vista,Windows 7またはWindows Server 2008の場合,管理者特権で完了案件削除ユティリティを実行する必要があります。管理者特権でコマンドプロンプトを起動する手順を次に示します。
操作手順
- [スタート]ボタンをクリックします。
- [プログラム]−[アクセサリ]を選択します。
- [コマンドプロンプト]を右クリックして,[管理者として実行]をクリックします。
管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従ってパスワードまたは確認情報を入力してください。
- 完了案件削除ユティリティが出力するトレースファイルのファイルサイズの目安を次に示します。使用する環境に合わせて,プロパティファイルでトレースファイルについて設定している項目を変更してください。運用時は,十分に余裕を持った値を設定することを推奨します。トレースファイルの詳細については,「13.3.1 トレースファイル(BLCのユティリティ)」を,プロパティファイルの詳細は,「付録E.4 完了案件削除ユティリティのプロパティファイル」を参照してください。
- 例(削除対象の業務完了案件が50件の場合)
- 完了案件削除ユティリティの実行によって出力されるトレースファイルのファイルサイズは次のようになります。
- BLCのトレースファイル:約0.8MB
- SQL Serverの場合,完了案件削除BLCプロパティファイルのurlキーに「integratedSecurity=true」を追加で指定すると,Windows資格情報が使用され,-uオプションおよび-pオプションの指定値は無効になります。
完了案件削除ユティリティの戻り値を次に示します。
表12-12 完了案件削除ユティリティの戻り値
戻り値 |
内容 |
詳細 |
0 |
正常終了しました。 |
削除件数が0件以上でした。 |
9 |
実行権限のエラーが発生しました。 |
Windows Vista,Windows 7またはWindows Server 2008をご使用の場合に管理者特権が確認できませんでした。
この戻り値は,Windows Vista,Windows 7またはWindows Server 2008の場合だけ表示されます。 |
255 |
完了案件削除ユティリティが異常終了しました。 |
次に示す項目が原因で異常終了しました。
- 環境変数不正
- 完了案件削除ユティリティ設定ファイル不正
- 二重起動
- オプション不正
- プロパティファイル不正
- DBアクセスエラー
- 強制終了など
|
完了案件削除ユティリティを実行するときの注意を次に示します。
- 完了案件削除ユティリティを二重に実行できません。
- 完了案件削除ユティリティの実行中は,保管案件の照会をしないでください。
- 完了案件削除ユティリティの実行中に,CSCIWの案件運用操作で,案件を削除するなどの操作をしないでください。
- 完了案件削除ユティリティの実行を中断する場合は,[Ctrl]キー+[C]キーで中断してください。中断後,必要に応じてユティリティを再実行してください。なお,[Ctrl]キー+[C]キーでユティリティを中断する場合,中断するまでに時間が掛かる場合があります。
- 完了案件削除ユティリティの実行後は,データベースの格納効率や検索効率を向上させるため,データベースの再編成を推奨します。データベースの再編成の詳細については,「9.4 データベースの再編成」を参照してください。
- 完了案件削除ユティリティの実行前にBLCの送信ログに表示していた業務完了案件を,このユティリティを実行したことによって削除してしまった場合,BLCの送信ログに表示されなくなります。
- 完了案件削除ユティリティはワーク管理データベースを参照して業務完了案件を判断します。BLCデータベースで業務完了していなくても,ワーク管理データベースで業務完了していれば,その案件を業務完了案件としてBLCデータベースおよびワーク管理データベースから削除します。
- 完了案件削除ユティリティで不整合案件(BLCデータベースにあり,ワーク管理データベースにない案件)は削除できません。
- 完了案件削除ユティリティの削除対象は,業務が完了している案件です。業務が完了していない案件を削除するには,CSCIWの案件運用操作で案件を強制終了してから,このユティリティを実行してください。案件運用操作については,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow 案件運用操作ガイド」を参照してください。
- CSCIWからBP定義を削除した場合は,BP定義名ファイルから該当するBP定義名を削除してください。
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