uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
完了案件削除ユティリティの実行方法について説明します。
このユティリティは,アプリケーションサーバで実行してください。
実行コマンドの実行方法について説明します。
動作 | -gオプション | |
---|---|---|
指定あり | 指定なし | |
業務データベースの保管 | ○ | × |
業務完了案件の保管 | ○ | ○ |
業務データベースの削除 | ○ | × |
業務完了案件の削除 | ○ | ○ |
動作 | -gオプション | |
---|---|---|
指定あり | 指定なし | |
業務データベースの保管 | × | × |
業務完了案件の保管 | × | × |
業務データベースの削除 | ○ | × |
業務完了案件の削除 | ○ | ○ |
動作 | -sオプション | |
---|---|---|
指定あり | 指定なし | |
業務データベースの保管 | ○ | × |
業務完了案件の保管 | ○ | × |
業務データベースの削除 | ○ | ○ |
業務完了案件の削除 | ○ | ○ |
動作 | -sオプション | |
---|---|---|
指定あり | 指定なし | |
業務データベースの保管 | × | × |
業務完了案件の保管 | ○ | × |
業務データベースの削除 | × | × |
業務完了案件の削除 | ○ | ○ |
削除結果ファイルは,完了案件削除ユティリティを実行した場合に作成されます。
削除結果ファイルの形式は,CSVファイル(コンマ区切りの可変長テキストファイル)です。各項目は「"」(半角ダブルクォーテーション)で囲まれます。
画面に表示される開始メッセージ(KDLC5006-I),および終了メッセージ(KDLC5007-I)が削除結果ファイルに出力されます。
削除対象の案件がない場合,開始メッセージ,ヘッダとフッタ,および終了メッセージだけが出力されます。
削除対象の案件がない場合,ヘッダだけが出力されます。
完了案件削除ユティリティの実行コマンドの-oオプションで指定したファイルパスに作成されます。
削除結果ファイルの文字セットはUTF-8で出力されます。
削除結果ファイルに出力されるヘッダ,内容形式およびフッタを次に示します。
処理の途中で異常終了した場合,フッタは出力されません。
図12-16 削除結果ファイルのヘッダ,内容形式およびフッタ
図12-17 削除結果ファイルの更新処理の流れ
削除結果ファイルに出力される内容について次に示します。
表12-5 削除結果ファイルの内容一覧
カラム名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Action | 動作 | 処理の名称 |
PIID | 案件ID | 案件ID |
PIName | 案件名 | 案件の名称 |
BPID | BP定義ID | 案件が所属するビジネスプロセス定義のID |
BPName | BP定義名 | 案件が所属するビジネスプロセス定義の名称 |
Code | 案件状態コード | 案件の状態コード |
ClosedDate | 案件完了日時 | 案件の終了日時 |
Result | 処理結果 | 各処理の結果 |
動作の値と内容を次に示します。
表12-6 動作の値
値 | 内容 |
---|---|
SaveUDB | 業務データベース保管処理 |
SaveBLC | BLCデータベース保管処理 |
SaveCSCIW | ワーク管理データベース保管処理 |
DeleteUDB | 業務データベース削除処理 |
DeleteBLC | BLCデータベース削除処理 |
DeleteCSCIW | ワーク管理データベース削除処理 |
案件状態コードの値と内容を次に示します。
表12-7 案件状態コードの値
値 | 内容 |
---|---|
o | 完了 |
u | 強制終了 |
v | 異常終了 |
値の英字は小文字で,CSCIWの案件状態コードです。
案件完了日時に設定されている各項目の内容を次に示します。
表12-8 案件完了日時の項目
項目 | 文字数 | 設定内容 |
---|---|---|
yyyy | 4 | 年(西暦)を4桁で表示します。(例:2002,2003・・・) |
MM | 2 | 月を2桁で表示します。(例:01,02・・・) |
dd | 2 | 日を2桁で表示します。(例:01,02・・・) |
HH | 2 | 時(24時間制)を2桁で表示します。(例:01,02・・・) |
mm | 2 | 分を2桁で表示します。(例:01,02・・・) |
ss | 2 | 秒を2桁で表示します。(例:01,02・・・) |
処理結果の値と内容を次に示します。
表12-9 処理結果の値
値 | 内容 | 以降の処理 |
---|---|---|
OK | 正常終了しました。 | 処理を続行します。 |
NG | 異常終了しました。 | ユティリティの実行を終了します。 |
Duplicate | 重複キーがあります。 すでに案件が保存されています。 |
処理を続行します。 |
NoData | 該当データがありません。 | 処理を続行します。 |
PartLack | 部分不足です。 BLCデータベースの保管処理で,システムに必須であるテーブル(BLC_BK_INBOX_T,BLC_BK_FORM_DATA_T)のデータがありませんでした。 |
処理を続行します。ただし保存用テーブルの内容が正しくないので,保管案件照会機能で正しく検索できない場合があります。 |
数値 | 業務データベース保存プロシージャ,業務データベース削除プロシージャから規定外の戻り値が返されました。 戻り値の数値をそのまま出力します。 |
プロシージャの戻り値が0,または正の数の場合,処理を続行します。負の数の場合,ユティリティの実行を終了します。 |
表12-10 BLCデータベースの保管処理時の状態と結果リスト
テーブルおよび結果リスト | 保管状態 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BLC_INBOX_T | 成功 | − | − | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ | − | − | − |
保管済み | − | ○ | − | − | − | − | − | |||||
データなし | ○ | − | − | − | − | − | ○ | − | ○ | ○ | ○ | |
BLC_SENTLOG_T | 成功 | − | − | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − |
保管済み | − | ○ | − | − | ||||||||
データなし | ○ | − | − | − | ○ | |||||||
BLC_FORM_DATA_T | 成功 | − | − | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | − | − | − |
保管済み | − | ○ | − | − | − | − | − | |||||
データなし | ○ | − | − | − | − | − | − | ○ | ○ | ○ | ○ | |
BLC_FILE_T | 成功 | − | − | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | ○ |
保管済み | − | ○ | − | − | − | |||||||
データなし※ | ○ | − | − | ○ | − | |||||||
結果リストの出力 | NoD | Dup | OK | OK | OK | OK | PLK | PLK | PLK | PLK | PLK |
表12-11 ワーク管理データベースの保管処理時の状態と結果リスト
保管状態 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|
成功 | ○ | − | − |
保管済み | − | ○ | − |
データなし | − | − | ○ |
結果リストの出力 | OK | Duplicate | NoData |
ワーク管理データベースの保管処理中に例外が発生した場合は,処理単位の案件すべてに対して結果リストに"NG"が出力されます。
削除結果ファイルの出力例を次に示します。
図12-18 削除結果ファイルの出力例
ワークファイルは,完了案件削除ユティリティが実行時に作業用として使用するファイルです。
作業用ディレクトリの下にファイル名を「BLCDelPI.Wk」として作成されます。
実行時に,ワークファイルがない場合は新規に作成され,すでに作成されている場合は上書きされます。
ワークファイルが使用する容量の最大は,344×削除対象案件数(バイト)です。
ロックファイルは,完了案件削除ユティリティが実行時に作成し,終了時に削除するファイルです。
作業用ディレクトリの下にファイル名を「BLCDelPI.lock」として作成されます。
完了案件削除ユティリティの同時実行をチェックするために使用し,このファイルが存在する間は,ユティリティが実行中であると見なされます。
ロックファイルは,0バイトのファイルです。
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