完了案件削除ユティリティは,ワーク管理データベースの業務完了案件を検索し,ワーク管理データベースとBLCデータベースから案件を削除します。
また,このユティリティは,オプションの指定によって,削除しようとしている案件の情報を必要に応じて保管用のデータベースに保管できます。保管用テーブルへ保管する必要がない場合は,オプションで保管しない指定をしてください。
業務が完了した案件を保管・削除する流れを次に示します。
図12-1 業務が完了した案件を保管・削除する流れ
図中の処理について説明します。
- ワーク管理データベースを検索し,業務完了案件を取得します。
業務完了案件とは,次の条件をすべて満たす案件のことです。
- ワーク管理データベースの案件状態コードが「完了」,「強制終了」,「異常終了」のどれかである
- ワーク管理データベースの案件完了日時から,指定された日数以上経過している
- ワーク管理データベースのビジネスプロセス定義名(BP定義名)が指定されたBP定義名と等しい
- 業務データベース保管用プロシージャを実行し,案件を業務データベースから保管用データベースへ保管します。
業務データベース保管用プロシージャには,ユーザが,業務データベースから案件を保管用データベースへ保管する処理を記述しておきます。
- 案件をBLCデータベースから保管用データベースへ保管します。
- ワーク管理データベースから案件履歴を抽出し,保管用データベースへ保管します。
- 業務データベース削除用プロシージャを実行し,案件を業務データベースから削除します。
業務データベース削除用プロシージャには,ユーザが,業務データベースから案件を削除する処理を記述しておきます。
- 案件をBLCデータベースから削除します。
削除の対象となるのは,次のテーブルです。
受信ボックステーブル,送信ログテーブル,帳票データテーブル,添付ファイルテーブル(添付ファイルがある場合)
- ワーク管理データベースの業務完了案件を削除します。
- 注意
- 保管用テーブルへ保管するためのデータベース領域は,ワークフローの実行時に必要なデータベース領域とは別に作成することを推奨します。
- ワーク管理データベースおよびBLCデータベースに多数の業務完了案件がある場合,完了案件削除ユティリティの実行に時間が掛かりますので,定期的に実行する運用を推奨します。
- 業務中のトラブルを防ぐため,業務中以外の時間帯に完了案件削除ユティリティを実行する運用を推奨します。
業務中に完了案件削除ユティリティを実行すると,業務およびこのユティリティの処理速度が低下したり,送信ログに表示していた情報が,削除されたことによって送信ログに表示されなくなったりします。
- <この節の構成>
- 12.1.1 完了案件削除ユティリティを実行する環境
- 12.1.2 完了案件削除ユティリティ実行時の前提条件
- 12.1.3 完了案件削除ユティリティを使用するための環境設定
- 12.1.4 完了案件削除ユティリティの実行方法
- 12.1.5 完了案件削除ユティリティの実行用ファイル
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