uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説

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9.5.1 帳票だけをバージョンアップする場合

<この項の構成>
(1) BLC帳票の場合
(2) EUR Form連携帳票の場合

(1) BLC帳票の場合

BLC帳票だけをバージョンアップする場合(表9-1の項番1),次の手順で帳票をバージョンアップします。

操作手順

  1. 帳票ジェネレータ(BLSG)機能で次の操作をします。
    • [帳票定義]画面の[プロパティ]タブにある[バージョン]テキストボックスで,帳票バージョンを変更します。
    • [帳票モジュール定義]画面の[帳票モジュール]タブにある[帳票モジュールHTMLファイル名]テキストボックスに,変更した帳票モジュールHTMLファイルを指定します。
  2. ユーザ定義クラスを使用している場合は,帳票ジェネレータ(BLSG)機能の[帳票定義]画面の[ユーザ定義]タブにある[クラス名]テキストボックスに,新しい帳票バージョンに対応したユーザ定義クラス名を指定します。
  3. 手順1.および2.で指定した項目以外の帳票ジェネレータ(BLSG)機能の各設定項目を見直してから,BLC帳票を生成します。
  4. 手順3.で生成したBLC帳票を,EclipseのWebプロジェクトにコピーします。
  5. ユーザ定義クラスを使用している場合は,EclipseのWebプロジェクトで,手順2.で指定したユーザ定義クラスを作成します。
    作成するユーザ定義クラスが継承する親クラスには,新しい帳票バージョンの自動生成帳票クラスを指定します。
  6. 更新したWebプロジェクトをリデプロイし,Web帳票アプリケーションをリロードします。
  7. BLCのポータル画面の管理機能から,バージョン変更後の帳票を登録します。
    帳票を登録する方法については,「4.8.2(1)(a) 帳票の登録」を参照してください。
  8. BLCのポータル画面の管理機能から,バージョン変更前の帳票を削除するか,または運用許可を"不可"に変更します。
    帳票を削除する方法については,「4.8.2(1)(c) 帳票の削除」を参照してください。
    帳票の運用許可を変更する方法については,「4.8.2(1)(b) 帳票の更新」を参照してください。
     

手順2.のユーザ定義クラスの指定,および手順5.のユーザ定義クラスの作成について,例を示します。ここではバージョン1の自動生成帳票クラスおよびユーザ定義クラスを次のように仮定します。

帳票バージョンを2にバージョンアップする場合,手順2.では,クラス名に「SampleConsultation_2_userServerSideClass」を指定します。

手順5.ではSampleConsultation_2_userServerSideClassクラスを作成します。SampleConsultation_2_userServerSideClassクラスの作成時,クラス宣言で次の下線部分のように指定して,SampleConsultation_2_Classクラスを継承します。

 
public class SampleConsultation_2_userServerSideClass extends SampleConsultation_2_Class {
public SampleConsultation_2_userServerSideClass(){

(2) EUR Form連携帳票の場合

EUR Form帳票だけをバージョンアップする場合(表9-1の項番1),次の手順で帳票をバージョンアップします。

操作手順

  1. uCosminexus EUR DeveloperでEUR Form帳票定義ファイルを開いて,[EUR Form 帳票 文書情報]ダイアログの[管理情報]タブでEUR Form帳票名を変更してから,EUR Form帳票定義ファイルを別名で保存します。
    EUR Form帳票定義ファイルのファイル名(*.efs)には,必ず編集前のEUR Form帳票定義ファイルと異なるファイル名を指定する必要があります。
    なお,EUR Form帳票をEUR Form帳票ファイル名で識別させる設定をすることで,EUR Form帳票名の変更が不要になります。
    設定方法
    EUR Formの環境設定ファイルに次の設定をします。
    OverlapFormName=safe
    この設定によって,EUR Form帳票名が重複した場合でも,エラーとしないで処理を続行できます。詳細は,マニュアル「電子フォームシステム EUR Form uCosminexus EUR Form サーバプログラム開発」を参照してください。
  2. EUR Form帳票ファイル,および送信ユニット情報の一覧表ファイルを生成します。※1
    EUR Form帳票ファイルのファイル名(*.efd)には,必ずバージョンアップ前に生成したEUR Form帳票ファイルと異なるファイル名を指定する必要があります。
    バージョンアップ前に生成したEUR Form帳票ファイルと同じファイル名を指定してEUR Form帳票ファイルを生成した場合,バージョンアップ前の帳票によって申請された案件の動作は保証されません。
  3. 帳票ジェネレータ(BLSG)機能で対応するEUR Form連携帳票を開きます。
  4. [EUR Form連携帳票定義]画面の[基本情報]タブにある[EUR Form帳票定義ファイル]テキストボックスの[参照]ボタンをクリックし,新しいEUR Form帳票定義ファイルを指定します。※2
  5. 帳票ジェネレータ(BLSG)機能の[EUR Form連携帳票定義]画面の[プロパティ]タブにある[バージョン]テキストボックスで,帳票のバージョンを変更します。
    バージョンを変更しないでEUR Form連携帳票を生成した場合,バージョンアップ前の帳票によって申請された案件の動作は保証されません。
  6. ユーザ定義クラスを使用している場合,[EUR Form連携帳票定義]画面の[ユーザ処理]タブにある[クラス名]テキストボックスに,新しい帳票バージョンに対応したユーザ定義クラス名を指定します。
  7. 手順5.および6.で指定した項目以外の,帳票ジェネレータ(BLSG)機能の各設定項目を見直してからEUR Form連携帳票を生成します。
  8. 手順2.で生成したEUR Form帳票ファイル,および手順7.で生成したEUR Form連携帳票をEclipseのWebプロジェクトにコピーします。
  9. ユーザ定義クラスを使用している場合は,EclipseのWebプロジェクトで,手順6.で指定したユーザ定義クラスを作成します。
    作成するユーザ定義クラスが継承する親クラスには,新しい帳票バージョンの自動生成帳票クラスを指定します。
  10. 更新したWebプロジェクトをリデプロイし,Web帳票アプリケーションをリロードします。
  11. BLCのポータル画面の管理機能から,バージョン変更後の帳票を登録します。
  12. BLCのポータル画面の管理機能から,バージョン変更前の帳票を削除するか,または運用不可にします。
注※1
バージョンアップ前の帳票の作成時に,送信ユニット情報の一覧表ファイルを生成していた場合は,手順2.で送信ユニット情報の一覧表ファイルも生成します。
注※2
バージョンアップ前の帳票の作成時に,送信ユニット情報の一覧表ファイルからファイルを指定していた場合は,バージョンアップ後の帳票でも同様に指定します。[EUR Form連携帳票定義]画面の[基本情報]タブにある[送信ユニット情報の一覧表ファイル]テキストボックスの[参照]ボタンをクリックし,新しい送信ユニット情報の一覧表ファイルを指定してください。
 

手順6.のユーザ定義クラスの指定,および手順9.のユーザ定義クラスの作成について,例を示します。ここではバージョン1の自動生成帳票クラスおよびユーザ定義クラスを次のように仮定します。

帳票バージョンを2にバージョンアップする場合,手順6.では,クラス名に「SampleConsultationEUR_2_userServerSideClass」を指定します。

手順9.ではSampleConsultationEUR_2_userServerSideClassクラスを作成します。SampleConsultationEUR_2_userServerSideClassクラスの作成時,クラス宣言で次の下線部分のように指定して,SampleConsultationEUR_2_Classクラスを継承します。

 
public class SampleConsultationEUR_2_userServerSideClass extends SampleConsultationEUR_2_Class {
public SampleConsultationEUR_2_userServerSideClass(){