uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
メッセージプロパティファイルは,BLC実行環境で発生する,BLCメッセージ内容,および表示テキストをカスタマイズするファイルです。テキストを変更する場合は,BLCシステムが出力するメッセージの要因および対処を十分理解した上で,カスタマイズしてください。テキストを追加する場合は,50000〜59999の範囲で指定してください。
メッセージプロパティファイルの構成を次に示します。
カスタマイズを行う前に,メッセージプロパティファイルをバックアップ用に,コピーしておいてください。
- <この項の構成>
- (1) ファイル名と格納先
- (2) 書式
- (3) カスタマイズの手順
- (4) 注意事項
(1) ファイル名と格納先
メッセージプロパティファイルのファイル名は,「BLCmessage.properties」です。BLCmessage.propertiesファイルは,アプリケーションサーバの次のディレクトリに格納されています。
- Windows版の場合
<BLC2のインストールディレクトリ>\conf
メッセージプロパティファイル内の記述形式を次に示します。
- Message Id = Message Text
- Message Id
- メッセージ識別コードです。「付録I.4 電子フォームワークフローメッセージ」のエラーメッセージの番号(「KDLC nnnn-Z」の「nnnn」,または「KDLC nnnnn-Z」の「nnnnn」)と同じです。
- ユーザ任意のIDを新規に付加してメッセージテキストを登録する場合は,次の範囲でIDを登録してください。
- 1〜9999:システムで予約されています。
- 10000〜49999:関連製品で予約されています。
- 50000〜59999:ユーザが任意に使えます。
- Message Text
- メッセージテキストです。テキスト中の"%s"(半角2バイト)は,埋め字として処理されます。
- 入力する文字は,基本的に全角文字を使用し,","や"。"などの記号も全角を使用します。半角かたかなおよび半角記号は,なるべく使用しないでください。
- Message IdとMessage Textは,"="(半角)で区切ります。Message Text部に"="が含まれていても,テキストの一部と解釈され,区切りの"="とはみなされません。また,区切りの"="の前後に半角スペースが入力されている場合は無視されますが,Message Text部に半角スペースを入力した場合は有効となります。ただし,Message Text部に半角スペースを連続して入力した場合は,ブラウザによって無視されることがあります。
(3) カスタマイズの手順
メッセージプロパティファイルは,Unicodeコード文字エンコーディングされた値で構成されたファイルである必要があります。
メッセージプロパティファイルをカスタマイズする場合,一度ネイティブコードのテキストファイルに変換し,テキストファイルを編集します。編集したテキストファイルをUnicodeコード文字エンコーディングされた値で構成されたファイルに変換すると,編集した内容が有効になります。
変換には,Cosminexusに付属のJDKコマンド(native2asciiコマンド)を使用します。native2asciiコマンドの実行例を次に示します。
操作手順
- BLCで提供するメッセージプロパティファイル(BLCmessage.properties)を,ネイティブコードのテキストファイル(BLCmessage.txt)に変換します。
- ネイティブコードのテキストファイル(BLCmessage.txt)の内容を編集します。
- 編集したネイティブコードのテキストファイル(BLCmessage.txt)を,Unicodeコード文字エンコーディングされた値で構成されたファイルに変換します。
- 既存メッセージのID(キー名)は変更しないでください。
- 埋め字の数を変更した場合,表示内容は保証されません。
- メッセージ要因(エラー要因)を十分把握してください。
- 登録したメッセージ識別コードを,BLCのJSPページカスタマイズおよびJavaクラス拡張で扱う場合は,BLCExceptionクラスのgetUserExceptionメソッドを使ってBLC例外オブジェクトを構築してください。BLCExceptionクラスおよびgetUserExceptionメソッドについては,マニュアル「uCosminexus 電子フォームワークフロー APIリファレンス」の「BLCExceptionクラス」の説明を参照してください。
- ユーザ任意のメッセージ識別コードでBLC例外オブジェクトを構築した場合,メッセージIDは「KDLCnnnnn-U」で,登録されたメッセージテキストがトレースに出力されます。また,BLC標準エラーページには,メッセージ識別コードおよびメッセージテキストが表示されます。
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