7.2.9 バーコード情報を設定する(バーコード設定)
[バーコード設定]タブでは,出力するバーコードの情報を設定します。
[バーコード設定]タブで設定できる項目を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 表示書体/バー幅調整値設定
各バーコード(JAN(標準),JAN(短縮),カスタマバーコード,ITF,NW-7,CODE39,EAN128)の表示書体(文字表示ありの場合にバーコードの下に出力する文字の書体番号)とバー幅調整値をそれぞれ指定します。詳細は「7.2.9(4) [バーコードオプション]画面」を参照してください。
(2) 出力設定
バーコードの出力方法について指定します。
- [解像度]プルダウンリスト
-
バーコードを出力する際の解像度(dpi)を指定します。
-
[180]
-
[240]
-
[300]
-
[400]
-
[480]
-
[600]
-
[1200]
出力プリンタの解像度に合わせて設定してください。なお,解像度に600を指定した場合,PDE for Open 02-04以前と同様の結果になります。
- デフォルト値
-
600
-
(3) EAN128
EAN128バーコードの情報を設定します。変換種別GDIまたはPostScriptを利用時にPDE - EAN128 Optionをインストールしているときだけ指定できます。
- [EAN128パターンファイルを使用する]チェックボックス
-
EAN128パターンファイルを使用してEAN128バーコードを描画する場合に指定します。
EAN128パターンファイルを使用する場合,バー幅の調整はできません。また,[解像度]の指定は無視されます。詳細は,PDE - High Grade Printer EAN128 Barcode Optionの取扱説明書を参照してください。
EAN128バーコードの詳細は,マニュアル「H-6256-C30/P30ページプリンタ EAN128バーコード印刷マニュアル」または「付録I.19(2)(f) EAN128」を参照してください。
- デフォルト値
-
オフ
(4) [バーコードオプション]画面
[バーコードオプション]画面を次に示します。
- [書体番号]
-
各バーコード(JAN(標準),JAN(短縮),ITF,NW-7,CODE39,EAN128)が文字表示ありの場合にバーコードの下に出力する文字の書体をそれぞれ指定します。書体番号は[書体設定]タブの1バイト書体に指定した書体番号と対応しています。
バーコードがEAN128の場合は,該当する書体番号の文字ピッチを15CPIに設定してください。また,バーコードがEAN128以外の場合は,半角以外の文字ピッチを設定してください。
なお,文字は,[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]で[常に有効とする]を選択している場合でも,1バイト書体の属性に従って出力されます。
- デフォルト値
-
書体番号0
- [バー幅調整値](EAN128以外の場合)
-
各バーコード(JAN(標準),JAN(短縮),カスタマバーコード,ITF,NW-7,CODE39)の黒バー幅の増減量をドット数([バーコード設定]タブ-[出力設定]-[解像度]で指定した解像度換算)で指定します。指定できる値の範囲は-3〜3です。
負の値を指定すると黒バーを細く,白バーを太く描画します。
正の値を指定すると黒バーを太く,白バーを細く描画します。
なお,-3〜3の任意の値を指定してもバーコード全体の幅は変わりません。また,バー幅が1ドット未満になることはありません。
- デフォルト値
-
0
- [バー幅調整値](EAN128の場合)
-
EAN128バーコードの黒バー幅の増減量をドット数([バーコード設定]タブ-[出力設定]-[解像度]で指定した解像度換算)で指定します。指定できる値の範囲は-3〜3です。
負の値を指定すると黒バーを細く,白バーを太く描画します。
正の値を指定すると黒バーを太く,白バーを細く描画します。
スタートキャラクタおよびストップキャラクタと,それ以外の部分に分けて値を指定できます。なお,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタに出力する場合は,「付録G.5 EAN128バーコード印刷について」を参照してください。
- [スタート/ストップキャラクタ]
-
スタートキャラクタおよびストップキャラクタの黒バー幅に対する増減量を指定します。-3〜3の任意の値を指定してもバーコード全体の幅は変わりません。また,バー幅が1ドット未満になることはありません。
- デフォルト値
-
0
- [スタート/ストップキャラクタ以外]
-
スタートおよびストップキャラクタ以外のキャラクタの黒バー幅に対する増減量を指定します。-3〜3の任意の値を指定してもバーコード全体の幅は変わりません。また,バー幅が1ドット未満になることはありません。
- デフォルト値
-
0
EAN128バーコードの構成を次に示します。
図7‒20 EAN128バーコードの構成 -
EAN128バーコードの最も細いバーの幅は,センタプリンタ(H-6256)では480dpiで3ドット分ですが,PDE for Openでは読み取り精度を考慮し,出力するプリンタに合わせて指定された解像度([バーコード設定]タブ-[出力設定]-[解像度]の指定値)に応じた大きさとなります(例:600dpiでは4ドット分)。
このため,コンビニエンスストアでの料金代理収納システムで使用されるEAN128バーコード(スタートキャラクタ・ストップキャラクタを含めて26けた)の全体の幅(左右クワイエットゾーンを除く)は,センタプリンタでは480dpiで864ドット(1.8インチ≒45.7mm)ですが,PDE for Openで600dpiを指定して出力した場合は1152ドット(1.92インチ≒48.8mm)と大きくなります。
バーコードの領域には,「付録H.2(6) EAN128」を参照し,描画に十分な領域を指定するようにしてください。
(5) [詳細設定]ボタン
バーコードの詳細な設定を行う場合にクリックします。クリックすると[詳細設定]画面が表示されます。
[詳細設定]画面を次に示します。
- [NW-7バーコード生成時の動作]
-
NW-7バーコード生成時の動作を指定します。
- [ホスト互換サイズのバーコードを生成する]チェックボックス
-
センタ漢字プリンタのNW-7バーコードのサイズは,バーコード印刷領域に合わせて3種類(大/中/小)の中から自動選択されます。一方,PDE for Open標準のNW-7バーコードのサイズは,バーコード印刷領域に合わせて約100段階の中から自動選択されるため,センタ漢字プリンタより大きくなることがあります。
バーコード印刷領域を変更しないでセンタ漢字プリンタと同じサイズのNW-7バーコードを印刷したい場合は,このチェックボックスを指定してください。なお,[バーコード設定]タブ−[出力設定]−[解像度]で480dpi未満の解像度を指定している場合,このチェックボックスは指定できません。
- デフォルト値
-
オフ
(6) EAN128パターンファイルを使用する(PDE - EAN128 Optionインストール時の場合)
EAN128パターンファイルを使用してEAN128バーコードを描画します。EAN128パターンファイルを使用する場合,バー幅の調整は行えません。詳細については,「PRINT DATA EXCHANGE - High Grade Printer EAN128 Barcode Option取扱説明書」を参照してください。
なお,EAN128バーコードの詳細については,「H-6256-C30/P30 ページプリンタ EAN128 バーコード印刷マニュアル」または「付録H.2(6) EAN128」を参照してください。