6.1.9 機能キャラクタの扱い(ファイル形式3の場合)
ファイル形式3では,ファイル形式1やファイル形式2と同じ範囲の機能キャラクタを使用できます。詳細は,「6.1.8 機能キャラクタの扱い(ファイル形式1またはファイル形式2の場合)」を参照してください。
ファイル形式3で機能キャラクタを使用する方法を以下に説明します。
(1) ファイル形式3での機能キャラクタ指定方法
機能キャラクタの前後に次の文字列を記述し,その中に機能キャラクタを示す16進値を英数字('A'〜'F','0'〜'9')で記述します。
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16進文字列指定の開始記号:!&@[
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16進文字列指定の終了記号:]
なお,(0A)16始まりの機能キャラクタを英数字で指定する際に'0E'に置き換える必要はありません。環境設定ユティリティの[印刷データ設定]タブ−[機能キャラクタ]の設定内容は,ファイル形式3では無視されます。
(2) ファイル形式3での機能キャラクタ指定例
以下に指定例を示します。
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漢字シフトコード(0A42)16を指定する場合
!&@[0A42]任意の文字列
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漢字シフトコード(0A42)16と12ポの文字サイズ指定(1A468C)16を行う場合
!&@[0A421A468C]任意の文字列
(3) 例外時の動作
以下のような誤った指定を行った場合,警告ログに出力した上で,指定内容("!&@["から"]"までの全て)を無視して変換処理を継続します。
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"!&@[" から "]"内に有効範囲外の文字が含まれる
レコード例:帳票!&@[1A463X]データ 変換結果 :帳票データ 説明 :不正な文字('X')を含むため,"!&@[1A463X]"の指定は無視されます。
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"!&@["の後,レコード末尾までに"]"がない
レコード例:帳票!&@[1A42データ 変換結果 :帳票 説明 :"!&@[1A42"に"]"がないため,"!&@[1a42"からレコード末尾までの内容はすべて無視されます。
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"!&@[" から "]"内の文字数が偶数でない
レコード例:帳票!&@[1A423]データ 変換結果 :帳票データ 説明 :"1A423"の文字数が奇数のため,"!&@[1A423]"の指定は無視されます。
(4) 注意事項
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例外時の動作の条件のいずれにも合致しない指定はすべて正常な指定として扱い,指定された16進文字列をバイナリデータに変換して,印刷データとして処理します。(例:"!&@[8140]"を指定した場合,(8140)16として扱います)
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16進文字列内で指定された復帰(0D)16、改行(0A)16,改ページ(0C)16 コードはいずれもレコード区切り文字としては扱われません。
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ファイル形式3を使用する場合,バイナリデータで機能キャラクタを指定しないでください。
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バーコード機能キャラクタ内に格納する文字列は,通常の文字列として指定することができます。なお,バーコード機能キャラクタの3バイト目(QRコードの場合は3〜4バイト目)に指定するパラメタ長を計算する場合,格納する文字列の長さはバイナリデータ換算のバイト長(文字列の実際のバイト長)で扱う必要があります。以下に指定例を示します(以下の16進指定文字列では,説明のため空白を挿入していますが,実際には空白なしで指定する必要があります)。
<バーコード機能キャラクタの指定例>
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JAN(標準)で,文字列(4901234567894)を出力する場合
その他の設定は「付録I.19 (2)(b) JAN(標準/短縮)」での例示内容に準じます。
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QRコードに文字列(〒123-4567_○×県○×市○○○123)を出力する場合
その他の設定は「付録I.19 (2)(g) QRコード」での例示内容に準じます。
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