3.13.1 スプールジョブ保管機能の概要
スプールジョブ保管機能の概要を次の図に示す。
スプールジョブの保管時には「ジョブ名_ホスト名_ジョブ識別子_ユーザ名」のディレクトリに複写して保管する。元のスプールジョブは従来通り残り,転送処理される。保管されたスプールジョブはバッチジョブ実行システムの管理から外す。
ホスト名は設定ファイルのJP1_HOSTNAMEパラメータで指定したホスト名を使用する。また,JP1の論理ホスト名を指定した場合はその論理ホスト名を使用する。ただし,バッチジョブ実行システムのコマンドで-hオプションを指定した場合,設定ファイルのJP1_HOSTNAMEパラメータは無視され,JP1の論理ホスト名が有効になる。詳細については,「7. コマンド」の「bjexec(バッチジョブの実行(一般ユーザ用))」を参照のこと。
ユーザ名は環境変数JP1_USERNAMEから求めたユーザ名を使用する。
バッチジョブ実行システムのスプールディレクトリにあるスプールジョブは,バッチジョブ実行システムで操作できるが,ユーザは直接参照してはならない。この機能を使うことで,保管先ディレクトリにあるスプールジョブをユーザが自由に参照できる。
保管先ディレクトリパス名に加えてサブディレクトリ定義を指定した場合,バッチジョブ実行システムは保管先ディレクトリの下にサブディレクトリを自動的に作成し,スプールジョブをサブディレクトリの下に保管する。
サブディレクトリはジョブの実行開始日付毎または実行開始日時毎に作成され,該当するサブディレクトリ下に保管される。