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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


15.3.10 アプリケーション呼び出し情報ファイルとJavaオブジェクトに渡すデータの関係

アプリケーション呼び出し情報ファイルに記述した内容に従って,対応するプロセスデータテーブルのプロセスデータ値を,Javaオブジェクトのメソッドの引数としてJavaオブジェクトに渡します。

単一型プロセスデータをJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合

単一型プロセスデータをJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.invoke.key.maxcount=$Nmaxcnt
java.invoke.key.userdescription=User001
java.invoke.key.offset=0
[説明]

1行目で,java.invoke.key.maxcountプロパティの値として,プロセスデータキー名"$Nmaxcnt"を指定しています。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒9 Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れ(単一型プロセスデータをメソッドの引数に渡す場合)

[図データ]

[説明]

アプリケーション呼び出し情報ファイルの内容に従って,key要素の値が"maxcount",value要素の値が"100"のデータが,プロセスデータテーブルからメソッドの引数(Map型)に渡されます。メソッドの引数(Map型)は,Javaオブジェクトに渡されます。

リスト型プロセスデータの全要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合

リスト型プロセスデータの全要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.invoke.key.ListKey=$SListData{}
[説明]

java.invoke.key.ListKeyプロパティの値として,プロセスデータキー名"$SListData{}"を指定しています。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒10 Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れ(リスト型プロセスデータの全要素をメソッドの引数に渡す場合)

[図データ]

[説明]

アプリケーション呼び出し情報ファイルの内容に従って,key要素の値が"ListKey",value要素の値が{'aaa', null, 'ccc'}のデータが,プロセスデータテーブルからメソッドの引数(Map型)に渡されます。メソッドの引数(Map型)は,Javaオブジェクトに渡されます。

リスト型プロセスデータの1要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合(リスト内識別子が固定値のとき)

リスト内識別子が固定値のリスト型プロセスデータの1要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.invoke.key.SingleKey=$SListData{2}
[説明]

java.invoke.key.SingleKeyプロパティの値として,プロセスデータキー名"$SListData{2}"を指定しています。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒11 Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れ(リスト内識別子が固定値のリスト型プロセスデータの1要素をメソッドの引数に渡す場合)

[図データ]

[説明]

アプリケーション呼び出し情報ファイルの内容に従って,key要素の値が"SingleKey",value要素の値が"bbb"のデータが,プロセスデータテーブルからメソッドの引数(Map型)に渡されます。メソッドの引数(Map型)は,Javaオブジェクトに渡されます。

リスト型プロセスデータの1要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合(リスト内識別子が"@MIIndex"のとき)

リスト内識別子が"@MIIndex"のリスト型プロセスデータの1要素をJavaオブジェクトのメソッドの引数に渡す場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.invoke.key.SingleKey=$SListData{@MIIndex}
[説明]

java.invoke.key.SingleKeyプロパティの値として,プロセスデータキー名"$SListData{@MIIndex}"を指定しています。

なお,プロセスデータテーブルでのプロセスデータキー名"$SListData{@MIIndex}"に対応する値は,{'aaa', 'bbb 'ccc'}であるとします。また,マルチインスタンスの2番目の作業(@MIIndex=2)の呼び出しであるとします。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒12 Javaオブジェクトにメソッドの引数が渡されるまでの流れ(リスト内識別子が"@MIIndex"のリスト型プロセスデータの1要素をメソッドの引数に渡す場合)

[図データ]

[説明]

アプリケーション呼び出し情報ファイルの内容に従って,key要素の値が"SingleKey",value要素の値が"bbb"のデータが,プロセスデータテーブルからメソッドの引数(Map型)に渡されます。メソッドの引数(Map型)は,Javaオブジェクトに渡されます。