Hitachi

uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


15.3.11 アプリケーション呼び出し情報ファイルとJavaオブジェクトから渡すデータの関係

アプリケーション呼び出し情報ファイルに記述した内容に従ったJavaオブジェクトのメソッドの戻り値の内容で,対応するプロセスデータテーブルのプロセスデータ値が更新されます。

単一型プロセスデータを更新する場合

単一型プロセスデータを更新する場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.return.pi.$SApproval=java.return.key.apporoval
[説明]

Javaオブジェクトのメソッドの戻り値の,key要素の値が"approval"であるvalue要素の値で,プロセスデータキー名"$SApproval"に対応するプロセスデータ値を更新するように指定します。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,単一型プロセスデータが更新されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒13 プロセスデータが更新されるまでの流れ(単一型プロセスデータの場合)

[図データ]

[説明]

メソッドの戻り値(Map型)の内容に従って,プロセスデータテーブルのプロセスデータキー名が"$SApproval"であるプロセスデータ値が"Yes"に更新されます。

リスト型プロセスデータの全要素を更新する場合

リスト型プロセスデータの全要素を更新する場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.return.pi.$SListData{}=java.return.key.ListKey
[説明]

Javaオブジェクトのメソッドの戻り値の,key要素の値が"ListKey"であるvalue要素の値で,プロセスデータキー名"$SListData{}"に対応するプロセスデータ値を更新するように指定します。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,リスト型プロセスデータの全要素が更新されるまでの流れを,次の図に示します。

図15‒14 プロセスデータが更新されるまでの流れ(リスト型プロセスデータの全要素の場合)

[図データ]

[説明]

メソッドの戻り値(Map型)の内容に従って,プロセスデータテーブルのプロセスデータキー名が"$SListData{}"に対応するプロセスデータ値が{'XXX', 'YYY', null}に更新されます。

リスト型プロセスデータの1要素を更新する場合(リスト内識別子が"@MIIndex"のとき)

リスト内識別子が"@MIIndex"のリスト型プロセスデータの1要素を更新する場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。

■アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例

java.return.pi.$SListData{@MIIndex}=java.return.key.SingleKey
[説明]

Javaオブジェクトのメソッドの戻り値の,key要素の値が"SingleKey"であるvalue要素の値で,プロセスデータキー名"$SListData{@MIIndex}"に対応するプロセスデータ値を更新するように指定します。

アプリケーション呼び出し情報ファイルを上記の例のとおり記述した場合の,リスト内識別子が"@MIIndex"のリスト型プロセスデータの1要素を更新するまでの流れを,次の図に示します。

図15‒15 プロセスデータが更新されるまでの流れ(リスト内識別子が"@MIIndex"のリスト型プロセスデータの1要素の場合)

[図データ]

[説明]

マルチインスタンスの2番目の作業(@MIIndex=2)の呼び出しであるとします。

このとき,メソッドの戻り値(Map型)の内容に従って,プロセスデータテーブルのプロセスデータキー名が"$SListData{2}"に対応するプロセスデータ値が"YYY"に更新されます。