1.6.2 プロセスデータの基本構成
プロセスデータには,単一型プロセスデータとリスト型プロセスデータの2種類があります。次の図に示すように,単一型プロセスデータは,1つのプロセスデータキー名に対して,1つの値を持ちます。リスト型プロセスデータは,1つのプロセスデータキー名に対して,複数の値を持ちます。
プロセスデータは,各案件に付随するデータ項目です。そのため,同じプロセスデータキー名でも,案件ごとに別のプロセスデータとして扱われ,それぞれ別の値を持ちます。
特定のプロセスデータ値にアクセスするには,案件を特定する方法(例:案件ID)とプロセスデータキー名が必要です。
リスト型プロセスデータを使用すると,同じ目的で使用する複数のプロセスデータを一括で登録したり検索したりできます。これによって,1つのプロセスデータキー名で複数の値をまとめて管理できます。
また,マルチインスタンスでは,リスト型プロセスデータ内の値の数に応じたインスタンスを生成したり,リスト型プロセスデータ内の各値を受け渡したりできます。詳細については,「1.6.4 プロセスデータの利用方法」のマルチインスタンスでのインスタンス生成時および作業実行時の説明を参照してください。