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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow ビジネスプロセス開発ガイド


3.4.3 業務ステップおよび作業を定義する

業務ステップ,および業務ステップに含まれる作業の定義方法を説明します。

例題「販売業務」では,次の表に示す業務ステップ,および業務ステップに含まれる作業を定義します。

表3‒29 定義する業務ステップ,および業務ステップに含まれる作業

業務ステップ

業務ステップに含まれる作業

見積中

一般見積作成,特別見積作成

受注処理待ち

受注登録

請求待ち

売掛・請求レコード作成

納品待ち

納品日指示,納品確認

入金待ち

請求書出力,入金登録

〈この項の構成〉

(1) 業務ステップ「見積中」とその作業の定義

業務ステップ「見積中」,および業務ステップ「見積中」に含まれる作業の定義方法を説明します。

(a) 業務ステップ「見積中」の定義

業務ステップ「見積中」の定義方法を次に示します。

  1. ビジネスプロセス遷移エディタで「新規業務ステップ定義1」アイコン,または[アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「新規業務ステップ定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されます。

    図3‒14 [業務ステッププロパティ]ダイアログ

    [図データ]

  2. 業務ステップ定義名を入力する

    業務ステップの定義名として「見積中」と入力します。

  3. 完了条件を指定する

    条件として「見積終了」を選択します。

  4. [OK]ボタンをクリックする

    ビジネスプロセス遷移エディタに戻ります。次の名称が「見積中」に変更されていることを確認します。

    • ビジネスプロセス遷移エディタに表示されている業務ステップのアイコン

    • [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの項目

これで,業務ステップ「見積中」の定義は終了です。

(b) 業務ステップ「見積中」の作業の定義

業務ステップ「見積中」に,一般作業として「一般見積作成」,および「特別見積作成」を定義します。

●作業「一般見積作成」の定義

作業「一般見積作成」の定義方法を次に示します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「見積中」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「見積中」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

    図3‒15 [一般作業プロパティ]ダイアログ

    [図データ]

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「一般見積作成」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「商談別営業担当者」を入力します。

  5. 発生条件名を指定する

    発生条件として「一般見積開始」を選択します。

  6. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「一般見積作成」に変更されていることを確認します。

●作業「特別見積作成」の定義

作業「特別見積作成」の定義方法を次に示します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「見積中」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「見積中」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「特別見積作成」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「商談別営業担当者」を入力します。

  5. 発生条件名を指定する

    発生条件として「特別見積開始」を選択します。

  6. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「特別見積作成」に変更されていることを確認します。

(2) 業務ステップ「受注処理待ち」とその作業の定義

業務ステップ「受注処理待ち」,および業務ステップ「受注処理待ち」に含まれる作業の定義方法を説明します。

(a) 業務ステップ「受注処理待ち」の定義

業務ステップ「受注処理待ち」の定義方法を次に示します。

  1. ビジネスプロセス遷移エディタで「新規業務ステップ定義2」アイコン,または[アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「新規業務ステップ定義2」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されます。

  2. 業務ステップ定義名を入力する

    業務ステップの定義名として「受注処理待ち」と入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックする

    ビジネスプロセス遷移エディタに戻ります。次の名称が「受注処理待ち」に変更されていることを確認します。

    • ビジネスプロセス遷移エディタに表示されている業務ステップのアイコン

    • [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの項目

これで,業務ステップ「受注処理待ち」の定義は終了です。

(b) 業務ステップ「受注処理待ち」の作業の定義

業務ステップ「受注処理待ち」には,一般作業として「受注登録」を定義します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「受注処理待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「受注処理待ち」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「受注登録」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「商談別営業担当者」を入力します。

  5. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「受注登録」に変更されていることを確認します。

(3) 業務ステップ「請求待ち」とその作業の定義

業務ステップ「請求待ち」,および業務ステップ「請求待ち」に含まれる作業の定義方法を説明します。

(a) 業務ステップ「請求待ち」の定義

業務ステップ「請求待ち」の定義方法を次に示します。

  1. ビジネスプロセス遷移エディタで「新規業務ステップ定義3」アイコン,または[アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「新規業務ステップ定義3」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されます。

  2. 業務ステップ定義名を入力する

    業務ステップの定義名として「請求待ち」と入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックする

    ビジネスプロセス遷移エディタに戻ります。次の名称が「請求待ち」に変更されていることを確認します。

    • ビジネスプロセス遷移エディタに表示されている業務ステップのアイコン

    • [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの項目

これで,業務ステップ「請求待ち」の定義は終了です。

(b) 業務ステップ「請求待ち」の作業の定義

業務ステップ「請求待ち」には,作業として「売掛・請求レコード作成」を定義します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「請求待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「請求待ち」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「売掛・請求レコード作成」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「部門別経理担当者」を入力します。

  5. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「売掛・請求レコード作成」に変更されていることを確認します。

(4) 業務ステップ「納品待ち」とその作業の定義

業務ステップ「納品待ち」,および業務ステップ「納品待ち」に含まれる作業の定義方法を説明します。

(a) 業務ステップ「納品待ち」の定義

業務ステップ「納品待ち」の定義方法を次に示します。

  1. ビジネスプロセス遷移エディタで「新規業務ステップ定義4」アイコン,または[アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「新規業務ステップ定義4」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されます。

  2. 業務ステップ定義名を入力する

    業務ステップの定義名として「納品待ち」と入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックする

    ビジネスプロセス遷移エディタに戻ります。次の名称が「納品待ち」に変更されていることを確認します。

    • ビジネスプロセス遷移エディタに表示されている業務ステップのアイコン

    • [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの項目

これで,業務ステップ「納品待ち」の定義は終了です。

(b) 業務ステップ「納品待ち」の作業の定義

業務ステップ「納品待ち」では,次の作業を定義します。

  • 作業「納品日指示」で,商談の担当者が商品ごとに納入日を指示します。

  • 作業「納品確認」で,出荷担当者が納入作業をします。出荷担当者は商品ごとに違います。各商品担当者は並行して納入作業をします。

作業「納品確認」の定義には,組み込み作業を使います。組み込み作業とは,ワーク管理システムの基本的な機能を組み合わせた作業のことです。

ここでは,組み込み作業の一つである並列作業を使います。

並列作業は,案件が実行されたときに,同じ内容の作業を複数,動的に生成します。生成された作業を子作業と呼びます。作業「納品確認」を並列作業として定義することで,納入のために必要な作業を商品ごとに子作業として生成させることができます。

また,並列作業を定義するときには,子作業を生成するきっかけを作る作業を同一業務ステップ内に定義する必要があります。この作業を親作業と呼びます。この例題の場合は,作業「納品日指示」が親作業となります。

作業「納品日指示」,および作業「納品確認」の定義方法を説明します。

なお,組み込み作業の概要については,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド」を参照してください。

●作業「納品日指示」の定義

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「納品待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「納品待ち」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「納品日指示」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「商談別営業担当者」を入力します。

  5. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「納品日指示」に変更されていることを確認します。

●作業「納品確認」の定義

作業「納品確認」の定義方法を次に示します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「納品待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[並列作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「納品待ち」の「新規並列作業定義1」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規並列作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [並列作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「納品確認」と入力します。

  4. [子作業定義名]の[編集]ボタンをクリックする

    並列作業「納品確認」の子作業を定義するための[一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  5. 作業定義名を入力する

    子作業の定義名として「納品子作業」と入力します。

  6. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「商品別出荷担当者」を入力します。

  7. [OK]ボタンをクリックする

    [並列作業プロパティ]ダイアログに戻ります。

    [子作業定義名]に「納品子作業」が表示されていることを確認します。

  8. 子作業生成ルール名を指定する

    子作業の生成ルールとして「納品子作業生成」を選択します。

  9. 完了条件名を指定する

    完了の条件として「納品確認完了」を選択します。

  10. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規並列作業定義1」の名称が「納品確認」に変更されていることを確認します。

(5) 業務ステップ「入金待ち」とその作業の定義

業務ステップ「入金待ち」,および業務ステップ「入金待ち」に含まれる作業の定義方法を説明します。

(a) 業務ステップ「入金待ち」の定義

業務ステップ「入金待ち」の定義方法を次に示します。

  1. ビジネスプロセス遷移エディタで「新規業務ステップ定義5」アイコン,または[アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「新規業務ステップ定義5」を右クリックし,[プロパティ]を選択します。

    [業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されます。

  2. 業務ステップ定義名を入力する

    業務ステップの定義名として「入金待ち」と入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックする

    ビジネスプロセス遷移エディタに戻ります。次の名称が「入金待ち」に変更されていることを確認します。

    • ビジネスプロセス遷移エディタに表示されている業務ステップのアイコン

    • [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの項目

これで,業務ステップ「入金待ち」の定義は終了です。

(b) 業務ステップ「入金待ち」の作業の定義

業務ステップ「入金待ち」には,作業として「請求書出力」,および「入金登録」を定義します。

●作業「請求書出力」の定義

作業「請求書出力」の定義方法を次に示します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「入金待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「入金待ち」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「請求書出力」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「部門別経理担当者」を入力します。

  5. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「請求書出力」に変更されていることを確認します。

●作業「入金登録」の定義

作業「入金登録」の定義方法を次に示します。

  1. [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーから「入金待ち」を右クリックし,メニューの[新規作成]−[一般作業]を選択する

    [アウトライン]ビューのビジネスプロセスツリーの「入金待ち」の1階層下に「新規一般作業定義1」が作成されます。

  2. 「新規一般作業定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択する

    [一般作業プロパティ]ダイアログが表示されます。

  3. 作業定義名を入力する

    作業の定義名として「入金登録」と入力します。

  4. 振り分けルール名を入力する

    振り分けルール名として「部門別経理担当者」を入力します。

  5. 発生条件名を指定する

    発生条件として「請求書出力完了」を選択します。

  6. [OK]ボタンをクリックする

    [アウトライン]ビューに戻ります。操作1.で作成した「新規一般作業定義1」の名称が「入金登録」に変更されていることを確認します。